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住まい / 生活

2019.12.17

愛犬との快適な冬の過ごし方|食生活や被毛のお手入れでぽかぽかの冬を

全身を被毛で覆われた犬は、一般的に暑さには弱く、寒さに強いと思われがちです。しかし、意外と寒さが苦手な犬が多いのも事実。特に室内で暮らしている犬は、犬種に関わらず寒がっている犬を多く見かけます。犬にとっても冬は寒い季節。そこで今回は、寒い冬を犬が快適に過ごすためのヒントとして、部屋の室温設定などの基本的な情報から、被毛のお手入れ・食生活の工夫にまで踏み込んで、愛犬のための寒さ対策をご紹介します。意外と知られていない食生活と被毛のお手入れでぽかぽかな冬をゲットしましょう!

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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犬が快適と感じる温度や湿度とは

犬 快適な冬の過ごし方

どのような環境を犬は快適と感じるのでしょうか。犬の体温は小型犬で39度前後・大型犬で38度前後と人間よりも高くなっています。そのため、一般的に犬は暑さには弱く、寒さに対しては強いと言われています。しかし、全ての犬にとって真冬の気温が快適とは限りません。

犬が過ごしやすい室温とは?

犬が過ごしやすい気温は18~22度、湿度は40~60%が理想的と言われています。室内で育てる場合は、それを目安にエアコンや加湿器の設定を調節するのが基本となります。ただし、犬にも個体差があり、犬種によっても違うため、様子を確認しながら愛犬の快適な温度を把握しましょう。

また、犬は人間より湿度の変化に敏感です。人間と同じように乾燥した場所では、鼻や喉の粘膜が乾燥し、細菌やウイルスに感染するリスクが高くなります。冬は乾燥の季節、常に新鮮な飲み水を用意し、加湿器を使用するなど湿度の調節にも気を配りましょう。

寒さに強い犬種・弱い犬種の違い

犬 快適な冬の過ごし方

犬種によって寒さに対する強さは異なります。快適に冬を過ごすためには、愛犬が寒さに強い犬種であるのか、あまり強くないのかを把握しておくことが必要です。

シングルコート・ダブルコートどちらが寒さに強い?

犬は1つの毛穴に複数の毛が生えています。オーバーコートとアンダーコートがセットになって生えているダブルコートの場合、オーバーコートが日光や草むらなどから皮膚をガードする役割・アンダーコートが保温の役割を担っています。さらにアンダーコートは、寒い時期には増え、暑い季節は減少して体感温度の調節をしています。

これに対してアンダーコートのないシングルコートの犬は、保温機能を持たないため寒さに弱い傾向があります。

愛犬と冬を快適に過ごすための室内環境

犬 快適な冬の過ごし方

冬を快適に過ごすための室内の寒さ対策には、1.暖房機器による室温調節、2.床からの冷えに対する防寒対策、3.ウェアの着用と大きく分けて3つあります。しかし、それぞれに注意すべきポイントがあるため、適正かつ効果的に対策をすることが大切となります。

1.暖房を使用する時は空気を循環させる

冬は、エアコンなどの暖房機器を使って、犬が快適と感じる室温に調整することが基本です。ここで気をつけたいのは、暖かい空気は上昇し、停滞する性質があること。人間が暖かく感じていても部屋の隅や下の方の空気は温まっていない可能性が高いのです。床など室内の低い位置で過ごしている犬のために、扇風機やエアコンの風の向きなどを調整して暖気の循環をさせることがポイントです。

2. 底冷えを防いで快適空間を作る

犬は腹部の被毛が比較的少ないため、下からの寒さにはあまり強くありません。フローリングの場合、床の気温が低く犬にとっては冷たく感じます。冬は、フローリングの上にじゅうたんやマットを敷くなどの防寒対策をすることがおすすめです。

また、一日のほとんどを寝て過ごす犬には、暖かい寝床の確保が快適に冬を過ごすためには必須となります。フリースやボアなど保温性の高い素材を使用したハウスやベッドを利用することで、床からの底冷えを防ぐことができます。また、ムートンやブランケット、湯たんぽなどを上手に使うことで、寒がりの犬にとってはさらに快適度がアップするのでぜひ試してみてくださいね。

3. 防寒ウェアを着用する&被毛のお手入れ

最近では、ダウンやフリースなど犬用の防寒ウエアが多く販売されています。寒さ対策としてお散歩の時に防寒ウェアを着用することは効果的ですが、注意すべきポイントがあります。

犬は立毛筋という筋肉を収縮させて被毛を立たせ、空気層を作ることで体温の低下を防ぎます。防寒のためのウェアを着せたままにしておくと犬が持つ調節機能が衰えたり、温かさに慣れてしまう可能性もあるため、長時間着せておかないことが大切です。なお、ブラッシングをして抜け毛を取ることで、被毛全体に空気が入りやすくなり、犬自身の防寒効果が高まります。

美味しく食べて愛犬とぽかぽかの冬を過ごそう

犬 快適な冬の過ごし方

野生動物は、寒い冬を過ごすために脂肪を身体に蓄えます。犬も同じように、冬に脂肪を蓄えることで、寒い冬を乗り切ろうとします。そこで活用したいのが体を温める食材です。薬膳では、食材が体内に入った時の性質別に4つに分類しています。その中で、体を温める食材を「温熱性」として分類しています。

体を温める食材でトッピングを作ろう

温熱性の食材として手軽に使えるのが生姜(乾燥したもの)とシナモンです。また、羊肉・鶏肉・カツオ・サバなどのタンパク質に加え、冬が旬のかぼちゃ・れんこん・にんじん・そしてりんごや栗も体を温めてくれます。

愛犬にご飯として与える場合は、羊肉や鶏肉と一緒にカボチャやニンジンを煮て煮汁ごとトッピングしましょう。この時、生姜パウダーを少量入れて煮詰めると、生姜の温め効果も期待できます。また、りんごは水煮にしてシナモンを振りかけ、デザートやおやつとして与えましょう。ポイントは、人肌程度に温かいものを与えること。温かいものは、内臓の動きを活性化し消化を促進してくれます。

ただし、これらの食材を使用する時には、初めは少量から与え嘔吐や下痢、発疹などのアレルギー症状を発症しないか確かめることが大切です。もし、様子がおかしいと感じたら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

愛犬の身体を温めて快適な冬を

犬 快適な冬の過ごし方

飼い主と一緒に犬も室内にこもりがちな冬。実は、寒さ対策や暖かいだけでは冬を快適に過ごすことはできません。いちばん大切なことは、愛犬のストレスを発散させてあげること。運動不足は犬にとって大きなストレスです。体を動かすことで筋肉量もアップし、冷えにくい体を作ります。外でのお散歩はもちろん、室内でもおもちゃなどで遊んであげて、楽しく快適な冬を過ごしてください。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

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