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住まい / 生活

2019.12.05

犬の葬儀・火葬について考える|いつか訪れるその日に備えて

この世に生をうけたものは、いつか必ず死を迎えます。なかなか受け入れがたいことではありますが、大切な家族の一員である犬にも、お別れのときはやってきてしまいます。別れは、とても辛く耐え難いものではありますが、共に暮らしてきた家族の一員である犬を、しっかりと送り出してあげることが、最期にしてあげられることとなります。ここでは、いつか訪れるその日に備えて、犬の葬儀・火葬について考えていきます。

Author :docdog編集部

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愛犬の葬儀・火葬を行なう理由

犬の火葬

犬を屋外にある小屋で飼い、番犬として重宝することが多かった時代は、犬が亡くなった場合には、自宅の庭や敷地内に土を掘り起こし、自身でお墓を作成・埋葬することが一般的でしたが、昨今では亡くなった愛犬に対して「葬儀」を行ない、きちんと弔いをすることも増えてきました。愛犬と人の関係性が時代と共に少しずつ変化してきたことによって、生涯を共に過ごし、たくさんの楽しい思い出をくれた愛犬のために、心を込めて感謝の気持ちを伝えてあげたいという想いを抱く飼い主さんが増えてきたのかもしれません。

心の整理をするために

また、ペットの葬儀は、かけがえのない存在である愛犬を弔うと共に、飼い主さん自身やご家族の心の整理をするためにも必要と考えられます。葬儀の準備からご供養をする過程を経て、愛犬に対してしっかりとお別れをすることが、自分自身の心と向き合うことにも繋がっていきます。

愛犬が亡くなったら少しずつお別れの準備を

犬の火葬

愛犬が亡くなったときには、辛い気持ちを抱えながらも、少しずつお別れの準備を進める必要があります。 それでは、実際にはどういった準備が必要になってくるのでしょうか?

ご遺体を整えてあげること

人間と同じように、犬の場合も死後硬直というものが起こります。当日の室温・湿度等にも影響を受けますが、小型犬であれば、早くて2時間程で死後硬直が始まっていきます。

現実を受け入れるのはとても辛く難しいことではありますが、硬直が始まる前に、出来る限り、まぶたを閉じてあげたり、手足の関節を自然な状態へ曲げてあげたり、愛犬がリラックスできる自然な状態に整えてあげましょう。ご遺体が不自然な姿勢で硬直してしまうと棺の中に収まらなくなってしまうこともあります。

ご遺体を清潔に安置してあげること

ご遺体は、温かいタオルで体を拭いてあげたり、毛並みを整えて清潔な状態にしてあげましょう。死後さらに時間が経つと、口や肛門から体液・汚物が出てくることがあります。自然現象のため、心配は不要ですが、そういった状態が見られた場合には、ガーゼやタオルなどで拭き取ってあげるほか、脱脂綿を詰めてあげる等して対応しましょう。

遺体を清潔に整えたら、タオルや毛布を敷いた上に、ご遺体をそっと寝かせてあげましょう。安置場所としては、腐敗を防ぐために、直射日光が当たらない風通しの良い場所を選ぶようにしてください。暑い日の場合には保冷剤を活用しましょう。

ご遺体の埋葬・火葬方法とは

犬の火葬

ご遺体の安置を整え、気持ちが落ち着いてきたら、少しずつ遺体の埋葬・火葬方法を考えていく必要があります。ここでは、一般的な火葬・埋葬の方法をご紹介していきます。

1.自治体による火葬

人が亡くなった場合、墓地・埋葬等に関する法律があるため、その中で火葬方法や火葬施設に関する決まりがあります。しかしながら、犬の場合には、そういった法律は存在せず、法的にはペットの遺体は「一般廃棄物」として扱われることとなります。

自治体によっては、ペットのご遺体の火葬・埋葬を請け負っている場合もありますが、自治体による火葬の場合はご遺体を「一般廃棄物」として扱うことが多くありますので、望まない場合には特に、事前に自治体に問い合わせをし、どういった火葬・埋葬方法になるのかをヒアリングしておくと良いでしょう。

2.民間のペット葬儀業者による火葬

民間業者が葬儀や火葬を行う場合は、火葬炉を使用する以上、消防法上の届け出や、自治体によってはペット霊園に関する条例が制定されている所もありますので、いつ、どこで、誰でも開設できるわけではありません。

しかしながら、家族の悲しみに付け込んで、費用を多く請求してきたり、遺骨を不法投棄する等といった業者も増えているようですので、十分に注意するようにしましょう。民間のペット葬儀業者による火葬の場合、いくつかの種類がありますので、確認していきます。

合同火葬

他の動物たちと一緒に火葬をします。そのため、合同火葬の場合は返骨ができません。火葬後は、霊園の合同墓地で永眠をすることができます。

立会い火葬

ご遺体を火葬場まで持参し、火葬に立ち会います。また、火葬後のお骨拾いまで行います。また、最近では火葬車が自宅まで来てくれて、自宅前や思い出の地で火葬ができるサービスも増えてきました。

個別火葬

個別火葬とは、ご遺体を個別に火葬する方法です。返骨をご希望の場合は、個別火葬にする必要があります。愛犬が生前に好きだったおやつ・おもちゃ等を入れることが可能な場合もあります。

個別一任火葬

ご遺体を火葬場まで持参するか、自宅までご遺体を引き取りに来てもらい、火葬~お骨拾いを葬儀場の方に一任してお願いします。個別火葬なので、後日返骨が可能となります。

3.自宅の庭などに土葬

火葬に抵抗があるという場合には、自宅の庭などの私有地であれば、土葬をすることも可能です。 土葬する場合は、カラスなどにイタズラされることがないよう、1m以上の深さの地中に埋めてあげるようにしましょう。なお、公園や空き地など、私有地以外の土地への土葬は禁止されていますので、ご注意ください。

民間のペット葬儀・火葬場を選ぶポイント

犬の火葬

昨今では、犬の遺体を埋葬・火葬してくれるペット葬儀場も増えてきましたが、愛犬をきちんと見送るためにも葬儀場はしっかりと見極める必要があります。ペットの葬儀場を選ぶ時は、以下の3点をチェックしましょう。

電話対応

電話の説明が分かりやすく丁寧であるか確認をしましょう。 その際、葬儀費用・管理費・当日の流れなどを質問し、明確な返答があるかどうかも確認していきましょう。

葬儀場の見学やホームページ

可能であれば、事前に葬儀場の見学をしたり、ホームページをチェックし、場所や雰囲気などを確認しておくと良いでしょう。また、火葬後の納骨はどのようになるのかも確認をしましょう。

葬儀費用

費用に関しては後ほど詳しくご説明しますが、葬儀費用についてもよく確認をしておきましょう。火葬場によって費用も異なりますが、一般的に大型犬であればあるほど費用が高くなる傾向です。

犬の火葬費用ってどれくらい?

犬の火葬

葬儀方法が異なるように、火葬費用もどのように葬儀を行うかによって異なります。ここでは、一般的なペット火葬場における火葬費用の目安をご説明していきます。

大きさによって火葬費用は異なるケースが多い

基本的に、合同火葬よりも個別火葬の方が費用が高いことが多く、また愛犬の身体の大きさによって葬儀費用が異なることが一般的です。

・小型犬:25,000円~50,000円
・中型犬:5,000円~70,000円
・大型犬:50,000円~100,000円

ペットの火葬場に葬儀を依頼するよりも、市町村などの自治体で火葬を行うと、こちらでご紹介した費用よりも安く済むことが多いです。ただし、市町村での火葬の場合は、上述の通り、火葬後の納骨までは行ってくれないこともあるので、費用面だけで考えず、葬儀後のことも考えた上で火葬場や火葬方法を選ぶようにしましょう。

葬儀・火葬は、飼い主からの最期の贈り物

犬の火葬

できれば考えたくないことかもしれませんが、遅かれ早かれいつかはその日が訪れます。 葬儀・火葬は、飼い主にとっての【心の整理】ができる時間でもあります。 悲しい時は無理をせず思いっきり悲しみ、涙を流すことで、自分自身と向き合うことが供養にも繋がります。 生前のうちから、悔いのない葬儀・火葬ができるよう、少しずつプランを考えておくようにしましょう。

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