まずは、ボーダーコリーの魅力から見ていきましょう。
ボーダーコリーは学習能力や集中力が高いため、教えたことに意欲的に取り組んでくれます。人と作業をすることを好む性質を持っているため、トレーニングのしがいがあります。
ただし、とても賢いがゆえに、一貫した態度で接さないと飼い主の言うことを聞かず、自分の判断で行動するようになることがあります。
飼い主にとても従順な性格です。また、愛情を注いで接すると、それに応えようと愛情深く接してくれます。ただし、知らない人に対しては、適度に警戒心を抱きます。
元来、ボーダーコリーは牧羊犬として活躍していたため、スタミナがあり運動神経抜群です。その運動能力の高さは、アジリティやフリスビーなどのドッグスポーツもこなせるほどです。そのため、一緒にドッグスポーツも楽しめます。
ボーダーコリーは中型犬に属する犬種です。一般的に中型犬の子犬の出生時における体重は200~300gで、誕生時から約50倍もの体重になります。具体的にボーダーコリーの子犬の体重推移を見ていきましょう。
個体差はありますが、成長期におけるボーダーコリーの子犬の体重は、以下のように推移していきます。
・生後2ヶ月:3kg前後
・生後3ヶ月:6kg前後
・生後4ヶ月:7~12kg前後
・生後5ヶ月:13~14kg前後
・生後6~7ヶ月:14~15kg前後
・生後8~12ヶ月:15~16kg前後
生後4ヶ月頃までは、体重がどんどん増えていきますが、生後5ヶ月頃からは緩やかになっていきます。そして生後8ヶ月以降は体重が安定し、生後1年で成長期が終わり成犬期を迎えます。
ボーダーコリーの年齢を人間の年齢に換算すると、生後3ヶ月は5歳、生後6ヶ月ですでに9際、生後1年で16歳です。このように置き換えてみると、人間と比べていかに成長スピードが速いかがよく分かります。
子犬の成長期は体の基盤を作る大切な時期なので、食事面は非常に重要です。ボーダーコリーの子犬を迎えたら、栄養価が高く消化しやすいように作られている、子犬用のフードを与えましょう。フードのパッケージに給与量の目安が記されているので、それを参考にして与えます。
生後2ヶ月頃の子犬は消化器官が発育途中なので、消化機能が未熟です。そのため、消化吸収をしやすくするために、お湯でふやかしたドライフードを与えましょう。どんなに栄養価が高い子犬用フードでも、消化ができなければ栄養の吸収率が低くなってしまいます。また、フードを柔らかくしても一度に多くの量を消化できないため、1日に必要な食事量を1日4回に分けて与えましょう。
生後3ヶ月頃からは、ふやかすドライフードの量を減らして、硬いままのドライフードの量を増やしていき、10日程度かけて通常のドライフードへと以降していきます。消化器官は徐々に発育しているため、食事の回数は3回へ、生後6ヶ月ごろからは2回へと減らします。
そして成犬期を迎える1週間前あたりから、子犬用フードの量を徐々に減らして成犬用フードの割合を増やしていき、成犬用フードへと切り替えていきましょう。
成長期におけるボーダーコリーの子犬は、どんどん体重が増えて大きくなり、生後1年ですでに成犬期を迎えます。子犬期は体の基盤を作る、とても重要な時期なので、フードを消化吸収しやすい状態にしたり、食事回数を調整したりして、栄養をきちんと摂取させるようにしましょう。
知能の高さや優れた運動能力など、さまざまな魅力を持つボーダーコリーを家族に迎えてみてはいかがでしょうか。