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健康管理 / 病気

2019.12.02

犬のてんかんに前兆はある?症状や発作の原因、対応方法を獣医師が解説

もし愛犬が「てんかん」(痙攣して発作を起こす病気)になったら、どのように対応すればよいのでしょう。てんかんと聞くと、病状がよく知られていないこともあり、身構えてしまう方が多いかもしれません。
今回は、そんな「てんかん」の症状や原因、もし愛犬がなった時はどのように対応すれば良いのかについて解説していきます。

#Lifestyle

Author :docdog編集部(監修:相澤 啓介/あさか台動物病院 獣医師)

犬のてんかんに前兆はある?

犬 てんかん

てんかんとは、脳の中の神経回路が突然、異常に興奮することで痙攣発作を起こす病気です。てんかんには前兆がなく、いきなり起こることが多く見られますが、中にはてんかんの前に飼い主さんに甘えてきたり、水をよく飲む、落ち着きがなくなる、物の陰に隠れる、といった普段とは異なる行動を見せる子もいます。

犬のてんかんの症状は?

犬 てんかん

てんかんには痙攣の症状があるということはよく知られていますが、他にどのような症状があるのでしょうか?
痙攣にも様々な症状があり、片足のみ部分的に痙攣をおこす「部分発作」や、意識がなく全身がピンとつっぱたように痙攣する場合など、犬によって痙攣を起こす部位は異なります。
犬のてんかんの痙攣は繰り返し起こります。
痙攣のおきる頻度は、犬によってまちまちです。1ヶ月に何回もてんかんの痙攣をおこす犬もいれば、1年に1回しかおこさない犬もいます。
痙攣以外には、以下のような症状が見られます。

・よだれ
・嘔吐
・意識障害
・尿失禁、脱糞

犬のてんかんの原因は?

てんかんは脳神経の異常興奮によって発症しますが、この異常興奮を引き起こす原因は、大きく分けて以下のような種類があります。

特発性てんかん

遺伝性で、CTやMRIで脳や身体を検査しても特に異常が見られません。遺伝的にかかりやすい犬種として、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、ダックスフンドなどが知られています。

症候性てんかん

脳の中に脳炎、脳腫瘍、水頭症、頭部の外傷などがあることで、てんかんが引き起こされます。

脳の他の場所に原因がある

低血糖、薬物などの要因でてんかんを発症することもあります。

犬のてんかんの治療にはどんな選択肢があるの?

てんかんと診断された場合の治療法には、どのようなものがあるのでしょうか?

抗痙攣薬

てんかんの治療法には、痙攣を抑制する抗痙攣薬を服用させることがほとんどです。症状が治まっているからといって勝手に服用をやめると、以前より重症の痙攣発作を起こすことがあるため、獣医師と相談した上で決められた頻度での服用が必要です。

原因が分かっている場合は原因を取り除く処置

脳炎などが原因の場合は抗生剤、低血糖の場合は糖の投与、脳腫瘍などでは抗がん剤を投与するなど、それぞれの原因により異なる治療法を用います。

犬がてんかんになった時にチェックするポイント

犬にてんかん発作がおきた場合は、以下のことに注意することが推奨されます。

・発作前に普段とは違うことをしていたか
・発作時にどんな様子だったか
・発作がいつ始まってどのくらい続いていたか
・どの部分が痙攣をおこしていたか
・意識はあったか?

発作が始まると慌ててしまうことでしょうが、上に書いたようなことに注意してみてください。動物病院を受診する際に伝えられると、診断する上でとても重要な情報となってくれます。またてんかん発作の最中は、愛犬に触れないようにしましょう。噛んだり暴れたりすることがあるので、周りに危ないものがないか確認することが大切です。

もし愛犬がてんかんになったら

犬 てんかん

もし愛犬がてんかんになったら、最初はとても驚いてしまいます。しかし、てんかんはきちんと診断を受け、原因に対処することでコントロールできる病気です。たとえ愛犬がてんかんになっても、発作をおこした場合はチェックポイントをきちんとメモして、動物病院に行きましょう。
そうすることで早く原因をつきとめ、てんかんを上手にコントロールすることができます。

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