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健康管理 / 病気

2019.12.27

愛犬が咳をした!カハッと咳をする原因や、治療法について

犬は人ほど頻繁に咳をすることはありませんが、喉に刺激があったときなどに「カハッ」「カッ」「ケホッ」と咳をすることがあります。人の咳とはだいぶ異なるため、飼い主さんは「吐こうとしている」「喉に何か詰まっている」と感じることがあるかもしれません。ここでは、犬が咳をする原因や治療法についてご紹介します。

#Healthcare

Author :docdog編集部(監修:阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師)

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犬が咳をする原因とは

犬 咳 カハッ

犬の咳をするときに考えられる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

生理現象

食事中や飲水時、ほこりを吸い込んだときに出る咳は、身体の防御反応による生理現象なので心配はいりません。これらの咳は一過性で、通常すぐにおさまります。
ただし、いつも同じタイミングで咳が出る場合には何かを見直す必要があるサインかもしれません。フードを早食いして咳をしていれば少量ずつ与えたり、早食い防止用の食器に変えた方が良いでしょう。水を飲ませる容器も、犬に合っていないと誤飲しやすい場合があります。

誤飲

遊んでいるときに、誤っておもちゃやクッションの綿を喉に詰まらせると、苦しそうに咳をしたり、えづいたり、呼吸困難に陥る危険性があります。このような場合は緊急を要するので、早急に動物病院に相談しましょう。

病気

咳が続くような場合は、何らかの病気の可能性があることも。動物病院で病気を特定するには、普段の咳の様子を獣医師に正確に伝えることが重要になります。どのようなタイミングで、どのような咳が出るのかを伝えられるよう、咳の様子を動画で撮影して持参できるとなお良いでしょう。

犬がカハッという咳をするときに考えられる病気

犬 咳 カハッ

犬のカハッという咳には、様々な原因が考えられます。咳が出る病気の一例をご紹介します。

ケンネルコフ

ケンネルコフとは、犬の伝染性の呼吸器疾患の総称です。仔犬に多く見られ、家に迎えたばかりの仔犬が咳をしていたらこの病気の疑いがあります。咳以外にも、発熱や元気消失、食欲不振、呼吸困難などの症状が見られます。

気管虚脱

呼吸の際に何らかの原因により気管が変形して潰れ、スムーズに呼吸できなくなり咳が出たり、異常な呼吸音を発したり、重症な例では呼吸困難になりチアノーゼを起こします。小型犬、特に高齢犬に多く見られる病気です。

心臓病

ペットの高齢化により「僧帽弁閉鎖不全(そうぼうべんへいさふぜん)」や「拡張型心筋症(かくちょうがたしんきんしょう)」などの心臓病を患う子が増えています。心臓病になった子の飼い主さんが初めに気付く症状が「ケホッ」「カハッ」といった咳です。散歩に行きたがらなくなる、疲れやすくなるなどといった変化も起こり、悪化すると肺に水が溜まり肺水腫を起こしたり、更には失神してしまうこともあります。
また、心臓に虫が寄生する「フィラリア症」が原因で咳が出ることもあります。

犬の咳に対する治療法

犬 咳 カハッ

咳の治療法は、咳止めの薬を使用するだけでなく、咳の原因に対する病気に合った治療が必要です。ケンネルコフなどの子犬によく見られる感染症は、様子を見ていると急激に容態が悪化してしまうので、早急に動物病院を受診しましょう。治療法には抗生物質の投与、免疫を支持する薬の投与などがあります。

咳が出る病気には、完治が困難な病気もある

気管虚脱や心臓病など、完治が難しい病気に対しては、症状の緩和とコントロールが治療の目的になります。
気管虚脱では咳止めや気管支拡張剤、抗生物質などを投与し、重度の場合は気管を補強するための手術が行われることもあります。心臓病では利尿剤や強心剤、血管拡張剤などを投与します。

犬がカハッという咳をするときは、早めに動物病院へ

犬 咳 カハッ

犬が咳をする病気の中には、予防できるものがたくさんあります。ワクチンの接種や予防薬の投与は、獣医師の指示通りに受けましょう。そして、咳やくしゃみなど気になる症状があれば、早めに動物病院を受診しましょう。

◎監修者プロフィール
阿片 俊介

阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師

茨城県出身。日本獣医生命科学大学を卒業し、認定動物看護師の資格を取得。 千葉県の動物病院に勤務後、動物用医薬品販売代理店にて動物病院への営業を経験。 犬とのより良い暮らしをサポートできるよう、飼い主の方の気持ちに寄り添いながら、安心して正しい情報をお伝えできるよう心がけています。

  • 公開日:

    2019.12.26

  • 更新日:

    2019.12.27

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