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犬の生態 / 気持ち
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2021.02.03

犬の寝相で分かる心理4つ!走ったり足を動かしたり寝相が悪いのはなぜ?

みなさんの愛犬はどのような寝相をしていますか?仰向けになってイスや壁にあしを伸ばしていたり、ぬいぐるみに顎を乗せていたり、そんな格好して大丈夫なの?と思わず起こしたくなるような寝相の時もありませんか。見るたびに変わる愛犬の寝姿は本当に可愛いものです。実は、犬の寝相は心理状態を表していると言われています。
そこで今回は、犬の寝相から分かる心理状態や気になる犬の見ている夢のことやいびきの原因についてご紹介します。

文:西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

愛犬の寝相から心理状態を分析

犬 寝相

人間と同様に犬も仰向けや横向け、うつ伏せなどさまざまな寝方をします。それぞれの寝相の裏側には、どのような心理状態が隠されているのでしょうか。

丸くなって寝ている

体を丸めて寝る姿勢は一般的な犬の寝相で、とてもよく見られます。犬は、体を丸めることで急所であるお腹を守っているほか、体温が下がるのを防いでいます。また、緊張しているときも体を丸めて寝ることがあります。

仰向けで寝る

おヘソが丸見えの「ヘソ天」とも言われている仰向けの寝相は、完全にリラックスして寝ている状態です。お腹は犬の急所であることから、無防備で寝ているということは安心しきっている証拠とも言えるのです。

横向きで寝る

四肢を伸ばして横向きに寝ているのも、リラックスしている状態です。横向きは犬にとって楽な姿勢なので、深い眠りについている場合が多いです。また、冷たい空気にあたりやすくするために、暑いときも横向きで寝ています。

うつ伏せで寝る

うつ伏せは仰向けや横向きに比べ、飼い主に呼ばれたときや不審なことを察知したりしたときに、すぐに起き上がって動き出せる態勢です。そのため眠りが浅い状態と考えられています。

愛犬が寝ているときに走る仕草をするのは?

犬 寝相

愛犬が横向きで寝ているとき、走るような仕草をしているのを見たことはありませんか?これは、夢を見ているのではないかと考えられています。

人間の睡眠サイクルは、体は休んでいるものの脳は活動をしている浅い眠りの「レム睡眠」と、体も脳も休み深い眠りの「ノンレム睡眠」を繰り返しており、レム睡眠のときに夢を見ます。

人間の場合はノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返していますが、犬の睡眠サイクルは睡眠と覚醒の繰り返しです。ある研究によると、睡眠16分覚醒5分を繰り返すとのデータがあります。

これは、寝たり起きたりを繰り返しているということになり、野生の頃の名残ではないかとされています。

犬が夢を見ているのはいつ?

人間と同じように犬も深い眠りの時に、夢を見ると言われています。この犬が夢を見ることに関して、アメリカの心理学者によるとても面白い研究データがあるのでご紹介しましょう。

この研究では、小型犬の方が大型犬よりも夢を見る回数が多いというもので、トイプードルは10分ごとに夢を見ていると思われるが、ラブラドールレトリバーは60~90分ごとに1回しか夢を見ていないというもの。

ただし、非常にユニークなのは、トイプードルの夢は1分しか続かないが、ラブラドールレトリバーの夢は5~10分続いている可能性があるというのです。そして、夢を見る頻度と夢の長さは睡眠の質にも関係しているとのこと。

つまり、外で活発に遊び十分な運動欲求を満たしている犬は、ぐっすりと質の良い睡眠をとるため、より長い夢を見るのではないかという考察です。

眠っている時に走っているのはなぜ?

愛犬が、寝ながら走るように足を動かしたり、キャンキャンと鳴いたり、眼球がグルグル動いている姿を見たことがありませんか?

犬も人間と同じように、浅い眠りの時に夢を見ます。浅い眠りは、脳が活動している状態で、浅い呼吸が不規則に起こり、筋肉がピクピク痙攣したり、眼球が動いたりします。この時に、昼間に起こった事や楽しかったことなど記憶にある体験を夢で見るとされています。

犬が眠っている時に走っているように見える状態を「スリープラン」と呼び、昼間遊んだ体験をさらに追体験していると考えられています。

愛犬がいびきをかいている!なぜ?

犬 寝相

犬のいびきには、さまざまな原因があります。いびきの主な原因は、寝ている時に気道がふさがれていることにあります。

そのため、喉を圧迫するようなあご乗せ寝をしていたり寝相によってもいびきをかくことがありますが、骨格や病気の場合もあるため注意が必要です。

犬種が関係している

犬のいびきは、犬種よる原因もあります。パグやフレンチブルドッグ、チワワなどの短頭種は、鼻が短く呼吸器の病気を発症しやすいことで知られています。

愛犬が常にいびきをかいている場合は、呼吸器に異常がある可能性があるため注意してください。

また、いびきが苦しそうだったり激しい場合は、何らかの病気が隠れていることも考えられるため、動物病院に連れて行くことをおすすめします。

病気の可能性

犬がいびきをかく原因の一つに病気の可能性があります。代表的な病気に軟口蓋過長症と鼻腔狭窄があり、どちらも短頭種に多く見られます。

このほかに、粘膜に炎症が起こるアレルギーや感染症によってもいびきをかくことがあります。

また、喉や鼻、呼吸器系に腫瘍がある場合もいびきをかくことがあるため、突然いびきをかき始めた時には、注意が必要です。

生活習慣や環境

犬も人間と同じように生活習慣や環境によってもいびきをかきやすくなります。特に、犬の肥満はいびきだけではなく大きな病気を発症する可能性があるため注意が必要です。

肥満でのいびきの原因は、喉の周りに脂肪がついてしまうことです。また、仰向けに寝ることが習慣になっている犬は、気道が圧迫されいびきをかきやすくなるとされています。

さらに、犬が暮らしている環境によってもいびきをかく可能性があります。家族内に喫煙者がいる場合は、呼吸器系の問題を起こす可能性があり、いびきの引き金となります。

また、穴の中やスナック菓子の袋など何かに鼻を入れることが好きな犬は、鼻に何かが詰まってしまうことでいびきをかく可能性があります。

愛犬の寝顔はかわいい!

犬 寝相

犬が寝ている姿はとてもかわいく、ついつい寝顔を眺めていたくなりませんか。鼻をツンツンしてついつい構いたくもなりますが、仰向けや横向きで寝ているときは、深い眠りに入っていることが多いため、そっとしておいてあげるようにしましょう。

また、まるで走っているような足の動きをしている時やクーンと鼻を鳴らしたりしたをペロペロしているような時は、夢を見ている真っ最中です。

睡眠のサイクルが短い犬は、人間ほど長い夢を見ることはありませんが、きっと楽しい夢を見ているに違いないので、起こさずに温かい目で見守ってあげましょう。

  • 公開日:

    2019.12.15

  • 更新日:

    2021.02.03

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ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。