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健康管理 / 病気

2019.12.25

犬の軟便、様子をみても大丈夫?考えられる原因や対処法について

いつもはコロコロしていた犬の便が突然ゆるくなり、心配になったことはありませんか?便は「健康のバロメーター」ともいわれており、便の状態を観察することで犬の健康状態を知る手がかりになります。ここでは、犬が軟便になった場合に考えられる原因や対処法についてご紹介します。

#Healthcare

Author :docdog編集部(監修:阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師)

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犬の軟便で考えられる原因

犬 軟便

犬の便がゆるくなる原因には、何が考えられるのでしょうか。

食べ物

フードの種類を切り替えたときや、食べ慣れないおやつなどの食材を与えたとき、いつもと同じフードであっても食べ過ぎたときなどに便がゆるくなることがあります。
また、犬の体質によっては、食物アレルギーによって軟便を引き起こしている場合も考えられます。

ストレス

人と同じように、犬もストレスが原因で便に変化がみられることもあります。ストレスには、精神的なストレスと身体的なストレスがありますが、その両方が軟便の原因になり得ます。

精神的なストレス

新しくペットを迎えたり、近所で始まった工事の騒音が酷かったり、ペットホテルに預けられるなど、精神的なストレスを感じることで軟便や下痢になることがあります。

身体的なストレス

暑い日に長時間エアコンの利いていない車の中にいたり、病気や怪我、手術などによる痛みなど、身体的ストレスを受けることも軟便の原因になります。

感染症

寄生虫感染やウイルス感染、細菌感染など、感染症が軟便を引き起こすこともあります。

寄生虫感染

特に子犬では、犬回虫やコクシジウム、ジアルジアなどの内部寄生虫の感染により軟便が続くことがあります。仔犬が軟便や下痢を繰り返すと脱水症状などにより短期間で重症化することがあるので、早めに対処する必要があります。

ウイルス感染

犬パルボウイルスや犬ジステンパーウイルス、犬コロナウイルスなどの感染症にかかると、軟便や下痢、血便、嘔吐、食欲不振などの症状を呈します。子犬や高齢犬が罹患すると重篤になりやすく、命に関わることも考えられるため、ウイルス感染を予防するなら、獣医師の指示通りにワクチン接種を受けることが大切です。

細菌感染

大腸菌やカンピロバクター菌、サルモネラ菌により腸炎を引き起こすと軟便や下痢になります。拾い食いなどでこれらに汚染された食べ物や水を口にすることで腸内で細菌が増殖して、ダメージを受けた腸粘膜が炎症を引き起こして腹痛や嘔吐、発熱を起こす場合もあります。

内臓疾患など

膵炎や炎症性腸疾患(IBD)、消化器系の悪性腫瘍などの病気でも、軟便や下痢、嘔吐などの症状が見られます。

犬の軟便に、粘膜や血が付いていたら

犬 軟便

犬の軟便に、透明や半透明のゼリーのようなものが付着していることがあります。これは大腸の表面を保護している粘液や、腸の粘膜が剥がれて便に付着したものです。犬では健康状態が悪くない場合にも時々見られる症状ですが、大腸炎を起こしているときに見られます。
大腸炎になると腸が出血を起こし、血便になることもあります。粘液状のものが便に付着する症状が続く場合には、病気の疑いがあるので動物病院を受診しましょう。

犬の軟便を治すには?薬は飲ませる必要があるのか

犬 軟便

犬が軟便や下痢になったら下痢止めを飲ませれば良いというものではなく、反って使わないほうが良いケースもあります。軟便になったときには、次のように対処します。

動物病院で治療を受ける

動物病院では、まず下痢の原因を特定します。検便をして寄生虫が見つかれば、その寄生虫に対する駆虫薬を投与し、ストレスなどが原因であれば整腸剤や下痢止めを使います。
食物アレルギーが疑われれば、アレルギーに対応した療法食への切り替えが推奨されることもあります。また、腫瘍が原因であれば抗がん剤の投与や手術など、病気に対する根本的な治療が必要になります。

動物病院に行くとき飼い主さんにできること

獣医師が軟便の原因を特定する上で、実際に軟便を見たり飼い主さんの話を聞くことはとても参考になります。病院に行く際にはなるべく新鮮な便を持参し、いつから軟便なのか、回数はどのくらいか、軟便に伴い嘔吐などのほかの症状がみられないかなど、正確に報告できるように準備しましょう。

自宅で様子をみる場合

成犬で元気や食欲があり、取りあえず自宅で様子を見る場合には、半日ほど絶食させるか、ごはんの量をいつもの半分くらいに減らすなど、胃腸にかかる負担を減らす工夫をしてみましょう。ごはんを完全に抜くと嘔吐してしまう場合は、少量を与えるようにします。
仔犬はごはんの間隔が空くと、低血糖を引き起こしやすいというリスクがあるので注意が必要です。動物病院を受診し、早めに治療を受けることをお勧めします。

軟便が続いたり、ほかに症状を伴う場合は要注意

犬 軟便

1回だけ軟便が出てその後はいつもの便の固さに戻るなど、症状が一時的であればあまり心配ありませんが、軟便が続いたり他に症状を伴う場合には何らかの病気の疑いがあります。病気は治療せずに様子をみていると悪化したり治療しても治りにくくなる場合があるので、長く様子を見ずに動物病院を受診しましょう。

◎監修者プロフィール
阿片 俊介

阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師

茨城県出身。日本獣医生命科学大学を卒業し、認定動物看護師の資格を取得。 千葉県の動物病院に勤務後、動物用医薬品販売代理店にて動物病院への営業を経験。 犬とのより良い暮らしをサポートできるよう、飼い主の方の気持ちに寄り添いながら、安心して正しい情報をお伝えできるよう心がけています。

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