犬の中には寒さに強い犬種もいますが、だからといって寒さを感じないわけではありません。人間と同様、やはり気温が低くなる冬は犬も寒いと感じています。そんなとき寒さ対策として活用したいのが犬用の湯たんぽです。人間用の湯たんぽも犬に使用できますが、材質やサイズが適さないこともあるので、犬用を使った方が安心です。
愛犬が低温やけどをしないよう、以下の点に注意して使うようにしましょう。
愛犬の体に湯たんぽが直接触れた状態で長い時間過ごすと低温やけどをする恐れがあるので、必ずカバーをかけて使用しましょう。なお、薄い生地のカバーだと、カバーをしていない状態とさほど変わらないため、少し厚手の生地が適しています。
低温やけどをしないようにするには、カバーの上から湯たんぽを触ったとき、じんわりと温かさが伝わってくるぐらいの温度で使うのがベストです。使用されている材質によって保温力が異なるので、湯たんぽに60~80度のお湯を入れカバーをかけたら、熱すぎていないか確認しましょう。湯たんぽを触り続けていると熱くなってしまう場合は、しばらく放置して温度を下げてから使用してください。
湯たんぽといえば、お湯を入れて使うタイプがオーソドックスですが、レンジで保温材を温めて使用するタイプもあります。レンジで温めるタイプの湯たんぽは、お湯を沸かす手間がなく、すぐに用意してあげられる点がメリットです。数ある商品の中から、おすすめのものを2つピックアップしてみました。
ペットパラダイスの「あったかホットバッグ」は、レンジで温めた保温材をアルミカバーに入れ、さらにその上からカバーで覆って使用するタイプのペット用湯たんぽです。2つのカバーにより低温やけどを防ぎ、適度な温度が保てるようになっています。
また、保温材はお湯に浸けても温められるので、キャンプなどのアウトドアでも活用できます。使用する環境にもよりますが、保温の持続時間は約2時間です。
ドギーマンの「遠赤外線レンジでチンしてぽっかぽか」は、保温材がプラスチック製で壊れにくいので、噛み癖のある子犬などにもおすすめです。温かさを長持ちするために、カバーの内側はアルミの断熱素材になっています。
また、レンジ用バッグが付いているため、保温材を衛生的に温められるのも嬉しいポイントです。
お湯を入れるタイプの湯たんぽは、プラスチック製などの壊れにくい材質で作られている点がメリットです。噛み癖がある場合などには、こちらを活用する方がいいでしょう。小型犬、大型犬それぞれにおすすめの、サイズの異なる湯たんぽをご紹介します。
プラスチック製の三鈴星印の「湯たんぽミニ」はサイズが約25cm×19cm、容量1.5Lとコンパクトなので小型犬におすすめです。安全性品質に関する認定基準(SGマーク制度)を満たした商品であることから、安心して使用できます。また、持ち手が付いており使い勝手がよいのもポイントです。
タンゲ化学工業の「立つ湯たんぽ」も、プラスチック素材でできています。サイズは約27cm×22cm×10cm、容量が2.6Lと大きめなので大型犬でもしっかりと体を温められます。
直立する形状であることから、熱くなった本体に触れずに上からカバーをかけられるほか、キッチンシンクの縁に立てれば簡単にお湯を流せるので便利です。こちらも安全性品質に関する認定基準(SGマーク制度)をクリアしているので、安心して使用できます。
人間と同じように、犬も体が冷えると体調を崩してしまうので、エアコンなどの暖房器具と共に湯たんぽも活用して寒さ対策をしてあげましょう。レンジで温めるタイプの湯たんぽは、手間がかからず温められる点がメリットですが、保温材がジェル状のものもあることから、噛み癖がある場合はプラスチック製などのお湯を入れるタイプの方が安全です。低温やけどをしないように気をつけ、愛犬が快適に過ごせるようにしてあげてくださいね。