老犬になると、成犬時と比較して下痢になりやすいとされています。それは何故なのか、3つの原因を紹介します。
老犬になるに連れ、犬は体温調節が上手にできなくなってくることがあります。子犬の頃にも体温調節が上手にできない時期がありますが、成犬時を経て再びその頃のようになってしまうのです。
一例として、夏場は熱中症にならないようにエアコンを効かせた部屋に長時間居続けてしまうと、いつの間にか体の芯まで冷えきってしまい、それが原因で下痢をしてしまうことがあります。
本来であれば、犬自身が冷えに自分で気が付いて、その部屋から移動をすれば済むことなのですが、老犬は体が冷えきっていることにも気が付かない場合があります。
これは私たち人間にも言えることですが、年齢を重ねていくと徐々に腸内環境を整える善玉菌が減少していってしまい、その代わりに悪玉菌が増えていってしまいます。
その結果、腸内環境が少しずつ悪くなっていき最終的に下痢を引き起こすようになってしまいます。
老犬は、年を重ねることにより体に様々な変化や不調が生じてきます。それを受け入れることに多少なりともストレスを感じてしまう犬は、そのストレスによって自律神経の乱れを起こしてしまいます。
自立神経の働きに少しでも異常が生じると、それがきっかけで消化吸収を促す消化液が上手に分泌されなくなってしまうことがあります。
その結果、食べた物をきちんと消化することができなくなり、下痢を引き起こす原因となってしまうのです。
老犬に下痢をさせないようする、家庭できる対処法を紹介します。
腸内環境を整えるには、乳酸菌や酵素が含まれたドッグフードを与えるのがおすすめです。
食べ物だけではなかなか摂取しにくい場合には、サプリメントなどを活用する方法もあります。
下痢をすることが増えてきたら、ドッグフードを老犬用のものに変えてみるのも一つの方法です。
老犬用のドッグフードは、成犬用と比較すると低脂質のものが多く、お腹の働きに対してサポート効果を持つ乳酸菌が含まれているものもあります。
それ以外では、腸内の粘膜炎症を防ぐ手助けをしてくれるハーブ類が含まれているものもおすすめです。
老犬が下痢をしている時には、とにかく脱水症状を起こさないように水分補給をするようにしてください。
食欲も少し落ちてきて水を自分で積極的に飲んでくれないような時には、ハイポトニック水を与えるのがおすすめです。これは吸収力が大変高い水で、人の物で例えると「経口補水液」のようなものです。
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下痢があまりにも長く続くようであれば、食欲があるからきっと大丈夫だろうなどと自己判断はせずに、念の為動物病院で診察を受けるようにしてください。
素人では分からない、何か病気が隠れているかもしれません。
老犬は段々と抵抗力が弱くなってきています。そのため、体力や抵抗力が充分にある成犬の時と比べると、数日間だけの下痢でもあっという間に体が弱ってしまうことがあります。
食事を取る量も減って、そのままどんどん体調不良になってしまうこともありますので、たかが下痢と甘くみるのは絶対にやめましょう。