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2019.11.08

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狂犬病とは?その症状や人間への影響・予防接種の必要性について

狂犬病という病名は誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか? 現在の日本では、狂犬病の予防に関する法律は厳しく定められており、犬と暮らす方には特に馴染みのある病気です。

しかし、病名を聞いたことがあり、予防接種を犬に受けさせている飼い主さんであっても、狂犬病がどのような病気なのかを知っている人は少ないのではないでしょうか?ここでは狂犬病の症状や人間への影響から海外での症例、ワクチン・予防接種の必要性について詳しく解説していきます。

#Lifestyle

Author :docdog編集部

狂犬病とは?

狂犬病

狂犬病は犬やコウモリの動物だけに感染する病気だと誤解されがちですが、実は人間にも感染する恐ろしい病気です。 狂犬病は、狂犬病ウイルス(Rabies virus)によるウイルス性の病気で、狂犬病に感染した動物の唾液が体内に侵入することで、人を含む全ての哺乳類に感染する人獣共通感染症です。そのため、最も人間と近しい存在であり、感染源となりうる犬への年1回のワクチン・予防接種がマストとされています。そして、大変残念なことに、狂犬病に感染した動物の死亡率はほぼ100%となっており、治療法もない、非常に恐ろしい病気として知られています。

狂犬病の日本での発生状況

狂犬病は日本では1957年以降、50年以上発生していません。これは、狂犬病の予防接種に対する真剣な取り組みの成果だと考えられており、現在でも飼育されるペットへの予防接種は法律によって義務付けられています。

日本での狂犬病の発生はないものの、海外から帰国後に狂犬病と診断された方は数名いらっしゃいます。日本やオーストラリアなどの一部の地域を除き、アジアおよびアフリカ地域などを中心とする世界中では、狂犬病はまだまだ存在する病気・ウィルスであることを覚えておくことが大切です。

狂犬病に関する海外での報告

アメリカにおいては、現在ほとんどの家庭犬に狂犬病ワクチンが接種されているものの、毎年60-70頭の犬および250頭以上の猫が狂犬病と診断されています。また、毎年1~3人ほどの狂犬病感染者が報告されており、その多くがコウモリ・犬との接触によるものとされています。

また、WHOの発表(2017年3月時点)によれば、狂犬病は全世界で年間約10,000人の犠牲者がおり、そのうち約99%は犬の咬傷による感染とされています。犬の感染はほとんどが野生動物からと考えられており、コウモリ、アライグマ、キツネなどが狂犬病に罹患されている率が高いと考えられています。

狂犬病になると、どんな症状が出る?

狂犬病

狂犬病は、ウイルスを含む体液(主に唾液)が、粘膜や外傷を通じて、体内に侵入することで感染する病気です。通常ヒトからヒトに感染することはありません。約1~3ヶ月の潜伏期間を経て症状が発症し、咬まれた部分の痛みや腫れに加え、発熱・食欲不振・興奮や不安感、幻覚・全身の麻痺などの神経症状が起こり、昏睡から死に至ります。発症後の有効な治療法はなく、感染する前に予防することが望まれます。

また、犬の場合は約2週間~2か月程度の潜伏期間があるとされています。犬の狂犬病の症状には狂騒型と麻痺型の2つのタイプがあります。狂騒型の場合は強い攻撃性を示し、非常に興奮した状態になります。麻痺型の場合は後半身から麻痺が拡がり、最終的には食物や水も摂取できなくなってしまいます。さらに、よだれが大量に発生し、非常に敏感になる犬もいます。狂犬病に感染した犬も最終的には昏睡状態になり、死亡してしまいます。

狂犬病の診断方法は?

狂犬病の診断を犬が生きている間にするのは非常に困難です。遺伝子診断などの方法があるものの、生きている間は正確に狂犬病のウィルスが検出される確率が非常に低く、あまり正確ではありません。

そのため、犬を殺処分したのちに、脳細胞を診断に使う場合がほとんどです。この方法は正確なだけではなく、1時間という短時間で診断できるので、世界で最もよく用いられています。

狂犬病のワクチン・予防接種は日本でも必要

狂犬病

狂犬病の予防接種・ワクチンは非常に効果が高く、狂犬病から人や動物を守るために有効となります。こうした予防接種が徹底されてきたことから、日本で狂犬病は長年発症していない病気となっています。しかしながら、狂犬病の予防接種・ワクチンを1年に1度、管理している犬に受けさせることは法律で定められているだけではなく、日本での狂犬病の発生を防止するために非常に重要なことですので、飼い主さん自身が責任を持って愛犬の予防接種を行なうようにしてください。

また、予防接種・ワクチンだけでは安心せず、飼い主や健康状態が分からない動物には近づかないことが大切です。

狂犬病から犬と自分を守っていこう

狂犬病

日本において『狂犬病』は長年発生していません。そのため、狂犬病は馴染みがありながらも、他人事のように感じてしまう病気かもしれません。しかし、狂犬病の発症は世界中で何十万件も報告されており、猛威を振るっています。狂犬病は死に至る恐ろしい病気ですが、小さな努力で減らすことができます。

現在の日本に狂犬病が発生していないのも人一人の心がけの成果であり、これからこの状態を持続することも十分に可能です。犬だけではなく、自分や周りの人のためにも予防にしっかりと取り組むことが大切です。海外へ出かける場合はさらに警戒し、見知らぬ動物には近づかないようにしてくださいね。

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