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犬を迎える

2019.11.15

犬を飼う覚悟は出来てますか?犬を幸せにする為に知っておくこと

犬を飼うということは、犬の一生に責任を持つということです。時間・お金・体力、どの面で見ても簡単なことではありません。
「可愛い犬に癒やされたい」という気持ちだけで飼い始める前に、犬を飼うということにどんな覚悟が必要なのかを知っておきましょう。ここでは犬の飼い方よりも先に知っておいて欲しい覚悟についてや、確認しておくべき生活環境などを詳しく解説していきます。

Author :大森きこ/ドッグライター

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犬の飼い方より先に知っておきたい「覚悟」

犬を飼う覚悟

犬を飼おうと決めた時、想像するのは犬との楽しい暮らしや、お洒落な飼育グッズではないでしょうか。想像を膨らませた後に、飼い方の基本を調べて犬を迎える方が多いと思います。
しかし、犬を飼うということは簡単なことではなく、時間・お金・体力をかける「覚悟」が必要になります。飼い主さんにもしもの事があったらどうしますか?
犬の飼い方を調べる前に知っておいて欲しい、「覚悟」についてお話ししていきます。

手間もお金もかかる

犬との暮らしは楽しいことがいっぱいで、かけがえのない存在になってくれることは間違いありません。
しかし、多くの手間やそれに伴うお金もかかることを知っておきましょう。子犬のころは特にトイレも失敗しやすいですし、しつけにも時間と根気が必要になります。いたずらの後始末をしたり、ケガや病気をすれば病院に連れて行ったりと大忙しです。シニア期になれば通院や介護も必要になる可能性がありますよね。
犬を一生面倒見るということは、それだけ手間もお金もかかることなのです。

犬の平均寿命は10~13年

犬の寿命は平均して10~13年です。室内外の小型犬であればもっと長生きする子もいます。私たちのライフスタイルは10年もあればガラッと変わる可能性がありますよね。結婚したり、子どもが産まれたり、引っ越したり、何より歳をとります。
犬種を選ぶときは好みだけではなく、飼いたいと思っている犬種が自分のライフスタイルに合うかどうかも考えましょう。

もしもの時に犬をどうするか

飼い主さん自身にもしものことがあった時、犬をどうするか考えておかなければいけません。犬が手放される理由の中でも多いのが「飼い主さんの入院・死亡」「離婚」の2つです。できれば想像したくないことですが、決めずにいて一番かわいそうな状況になるのは愛犬ですよね。
犬のことを幸せにしたいと思うのならば、後継人を決めておくのも飼い主としての義務ではないでしょうか。

犬を飼うために必要な生活環境

犬を飼う覚悟

生活環境が整っていないと安心して犬を飼うことは出来ません。住環境もですが、日常のお世話や緊急時にはどう対応するのかなど、飼育環境を家族で話し合うこともとても大切です。
今の状況だけではなく、犬の一生を考えたうえでの生活環境を想像してみましょう。

犬を飼える環境ですか?

犬を飼い始める場合、大前提に「犬を飼っても良い環境か」を考える必要がありますね。アパートやマンション暮らしで、ペット飼育不可と決められている場合は犬を飼うことが出来ません。ペット飼育可であっても、小型犬ならOK、体重◯◯kg以内、など規定があることも多いので必ず事前に確認しておく必要があります。

また、家族に犬アレルギーの人がいないかも検査しておきましょう。「犬を飼い始めたけど、子どもが犬アレルギーだったから手放したい」という人は意外と多くいます。逆に、元々犬を飼っていて、後から産まれた子どもが犬アレルギーだったので犬を手放したというケースもあります。

引っ越す予定はありませんか?

今後引っ越す予定がある人は、引越し先に確実に犬を連れていけるでしょうか。犬が手放される理由のひとつに「引越し先がペット飼育不可物件だった」というものがあります。
お仕事の関係で引っ越しが多い人、可能性がある人は、犬を飼うことを慎重に考えてみてくださいね。

家族全員の同意は得られていますか?

犬を飼うことに家族全員が同意していないとトラブルが起こる可能性が高くなります。
「子どもが欲しいと言ったから仕方なく」や「ペットショップで一目惚れして連れて帰ってきた」など、家族に相談せずに飼い始めてしまうパターンでは犬が問題行動を起こす確率が高くなります。
必ず、家族全員の同意を得た上で犬を飼いましょう。

誰が犬の面倒をみますか?

犬を迎えたら、誰がメインで面倒をみることになるのかを想像してみましょう。子どもが自分で世話をする!と言ったとしても、子どもの年齢や犬種によっては一人で散歩に行かせることは危険です。
犬に限らずですが、結局一番家にいる時間が多い人が世話をすることになる、というパターンはとても多いですよね。
家族の生活スタイルから、散歩・ご飯・ケアなどを誰が担当することになるのか、十分に話し合っておきましょう。

緊急な事態に対応できますか?

犬は言葉を喋ることが出来ないので、「なんとなく体調が悪いかも‥」とは言えません。気付いたら体調が急変していたということもあります。
また、段差から落ちてケガをすることもあるかもしれません。そんな時に、すぐ病院に連れて行くことは出来るでしょうか。
一人暮らしで出勤前に犬の様子がおかしくなった時、仕事を休んだり遅れて行くことは出来ますか?犬は、いつどんな事で病気やケガをするか分からない、ということも頭に入れておきましょう。

犬を飼うには経済的負担の覚悟も必要

犬を飼う覚悟

まず、犬を迎える為の準備にお金がかかりますよね。飼育道具やケージなどを一式揃えると5万円ほどは必要になります。さらにペットシーツなどの消耗品にもお金がかかります。毎年おこなう予防接種や駆虫薬など、病気をしていなくても定期的な医療費は必ずかかることを知っておきましょう。
体調を崩したりケガをしたり、手術があれば大きなお金も必要になるかもしれません。

一般社団法人ペットフード協会の調査によると、犬の一生にかかる必要経費は平均して1,793,005円かかるとされています(医療費を含みます)。
この他に緊急時の医療費や、飼育のための道具などが加算されると考えておきましょう。

自分のためだけではない、愛犬のための覚悟

犬を飼う覚悟

犬を飼いたいと思ったら、現在の状況だけではなく、今後のライフプランも視野に入れた上で犬を飼えるか判断しましょう。飼育には時間もお金も手間もかかることを理解し、少しの不安も無い状態で犬を迎えるのが一番です。「可愛い犬に癒やされたい」ではなく、「犬を幸せにしてあげたい!」と思えるようになったら、犬を飼う覚悟は出来ているのではないでしょうか。途中で飼育を諦めてしまう人が1人でも減るように、しっかりと覚悟を決めてから犬を飼い始めて欲しいと心から願っています。

※参考文献:平成30年 全国犬猫飼育実態調査(一般社団法人ペットフード協会)

  • 更新日:

    2019.11.15

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