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住まい / 生活

2020.08.18

愛犬の鳴き声の防音対策を解説。ご近所トラブルを避けるために

犬の鳴き声は苦情の原因になりやすく、場合によっては迷惑防止条例違反になることもあります。そのため、犬の飼い主として無駄吠えや夜鳴き対策、鳴き声が外に漏れにくいよう防音対策をしっかりしておくことが大切です。
この記事では、犬の鳴き声により迷惑防止条例違反になった過去の判例をはじめ、犬の鳴き声の苦情対策や防音対策までまとめてご紹介します。

Author :新井 絵美子/動物ライター

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犬の鳴き声は迷惑防止条例違反になることがある

犬の鳴き声

犬の鳴き声は、ご近所さんとのトラブルの原因になりやすいので、犬を飼ったら十分に注意しなければなりません。あまりにも鳴き声がうるさいと迷惑防止条例違反になることもあります。

まずは、犬の鳴き声の生活騒音レベルや、過去に迷惑防止条例違反となった判例からご紹介します。

犬の鳴き声の音量はどれくらい?

犬の鳴き声を不快に感じ、マンションの管理会社や保健所、警察などに苦情を寄せる人も少なくありません。実際のところ、過去に大阪府が成人1312人に対して実施した騒音に関するアンケートでは、1位の「自動車・バイクのふかし音」に次いで、犬(ペット)の鳴き声が生活騒音で気になると30%近くの人が回答しています。

騒音の度合いを表すのにdB(デシベル)という単位を用いますが、犬の鳴き声は90dBの騒音レベルとされています。(※1)ちなみに90dBは、騒々しい工事の中の音と同レベルです。犬がひたすら鳴き続けていたり、早朝や深夜の静かな時間帯に吠え出したりすると、ご近所さんにかなり迷惑になると言えます。

迷惑防止条例違反になる可能性のあるケース

多少吠えるのは致し方ないことなので、もちろん問題ありません。しかし、常識の範囲を超えて大きな鳴き声でずっと吠え続けている、苦情が出ても飼い主が改善しようとしない、飼い主としての責務である適正飼育をしていない場合などは、迷惑防止条例違反になる可能性があります。

犬の鳴き声により迷惑防止条例違反となった過去の判例

実際過去には、犬の鳴き声が迷惑防止条例違反となった判例もあります。

一例ですが、2015年大阪地方裁判所は、昼夜問わず鳴き続ける犬の鳴き声の苦情に対して問題解決をしようとしなかった飼い主に迷惑防止条例違反だとする判決を下しました。原告は、睡眠障害を伴う神経症を患い、その健康悪化が犬の鳴き声が原因であることが認められ、損害賠償金として38万円を支払うよう飼い主に命じました。

このように裁判にまで発展してしまうことがあるので、近隣の住民の迷惑にならないよう十分に気をつける必要があります。

愛犬の鳴き声で苦情を出さないようにするには?

犬の鳴き声

愛犬の鳴き声により苦情が出ないようにするには、無駄吠えのしつけや夜鳴き対策が欠かせません。

警戒吠えの対策をする

些細な物音に対してや、窓の外に人が通るたびに吠えたりすると近所迷惑になります。そのため、窓の近くに愛犬のベッドを置かない、外が見えないようにカーテンを閉めるなど、警戒吠えの対策をするようにしましょう。

しつけをして留守中に無駄吠えをしないように

さみしがり屋で留守番に慣れていない犬などは、飼い主が留守のとき吠え続けてしまうことがあります。

おとなしく留守番ができるようにするには、トレーニングをして徐々に慣れさせる必要があります。最初は留守にする時間を5分程度までにし、5分経ったら戻るというのを繰り返していきましょう。そして少しずつ留守番時間を増やして慣れさていきます。

また、留守番中に愛犬が鳴いていないか知りたいときは、ペットカメラを活用するとよいでしょう。愛犬がどれくらいの時間おとなしく過ごせるのか把握できます。

運動不足による夜鳴きを防ぐ

運動不足により体力があり余っていると、ストレスから夜鳴きをすることがあります。犬種によって必要とする運動量は異なりますが、1日の散歩時間の目安は以下といわれています。

散歩を十分にしてあげるのはもちろん、おもちゃで遊んであげるなどもして、夜中まで体力が残らないようにしましょう。

  • 小型犬:朝夕に各15~30分程度
  • 中型犬:朝夕に各30~45分程度
  • 大型犬:朝夕に各1時間程度

犬の鳴き声の防音対策には防音用品も活用

犬の鳴き声

愛犬の鳴き声を外になるべく漏れないようにするには、吸音パネルや防音カーテンが役立ちます。

吸音パネル

マンションやアパートなどの集合住宅は、壁越しに鳴き声が漏れることが考えられます。そのため吸音パネルを壁に取り付けて防音対策をするとよいでしょう。

吸音パネルは、室内の音を吸収し反響を抑えるためのものです。特別な工事などは不要で、指示書通りに壁に取り付けるだけです。フェルトタイプのものなどもあり、穴が目立たない虫ピンで設置するので、賃貸住宅でも使用できます。

防音カーテン

防音カーテンは、カーテンと窓の間に隙間ができないようにすると防音効果が高まります。そのため、防音レースカーテンと防音カーテンを2重にしたりするとよいです。

また、窓の隙間から音が漏れないよう、窓よりも大きいものを付けましょう。せっかくの防音カーテンも、ただ吊るすだけでは効果が得られにくくなってしまうので気をつけてください。

愛犬の鳴き声で迷惑をかけないよう近隣に配慮を!

犬の鳴き声

飼い主である本人は「愛犬の鳴き声はかわいい」と思っていても、他人にとっては不快な音に感じられる場合もあります。近隣への配慮を忘れずに犬と暮らすのも飼い主としての努めです。苦情が出ないように無駄吠えのしつけや防音対策をしておくようにしましょう。

参考文献
◎ライタープロフィール
新井 絵美子 動物ライター

新井 絵美子/動物ライター

2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。
過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。

  • 公開日:

    2019.11.17

  • 更新日:

    2020.08.18

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