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犬を迎える

2019.11.22

犬の世話は大変!・・・だからこそ絆が深まる愛犬との暮らし

憧れの犬との暮らし、いざ始めてみると想像以上に世話が大変。犬を初めて飼う人が最初にぶつかる壁が「お世話の大変さ」です。 犬の世話が大変で、自分の時間がなくなってしまった、疲れてしまった、そんなストレスを抱えてしまっては、せっかく楽しいはずの犬との暮らしも台無しです。 犬は、人間の子供と同様に世話に手がかかるもの。そう考えて、犬との暮らしを楽しむようになれば、きっと犬という動物の素晴らしさに気がつけるはず。今回は、犬の世話でどんなことが大変なのか、初めて犬を飼い始める方に向けて実体験をご紹介します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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犬の世話、3つの大変なこと

犬の世話

子犬があなたの家にやってきたその日から、犬の世話が始まります。犬の生涯は約10~15年。その間、毎日犬の世話をする必要があるのです。そう考えると人間の子供を育てるのよりも大変なことなのかもしれません。では、犬の世話ではどんなことが大変なのか具体的にご紹介しましょう。

犬の世話には「お金」がかかる

犬と暮らしたいと思ったら、まず犬をブリーダーやペットショップから購入するのが一般的です。ケースバイケースですが、ほとんどの場合、犬種を問わず約20万円以上の代金がかかります。保護犬を迎える選択肢を採ったとしても、犬を迎える上でこれまでかかってきた注射代などの費用を負担することがあります。

また、犬を迎えただけでは、犬と暮らすことはできません。ハウス(ケージやサークル)・ペットシーツ・フードなどさまざまな犬用の生活用品が必要となります。特に、ドッグフード・ペットシーツなどの消耗品は犬と暮らしている以上、生涯に渡って必要となります。

その他、定期的に摂取が必要となるワクチン代、怪我や病気などで動物病院にかかる費用もバカにできません。最近では、ペット専用保険に加入することで、病院にかかる費用を軽減できるようになりましたが、動物病院にかかる費用は高額になることが多いと認識しておくことが必要です。

犬の世話をするには「時間」が必要

犬が家族の一員である以上、常に犬のための時間を作って世話をしなくてはなりません。特に、子犬期はトイレの世話から食事の世話・しつけと犬の世話に多くの時間を費やすことになります。

シニア犬になると病気を患ったり、歩行が困難になるなど、子犬を育てるのとは違った世話が必要になります。「犬の世話が大変」そう思う多くの方は、日常生活で犬を世話する時間を作ることに大変だと感じていると言えます。

また、犬と生活していく上で欠かせないのが「散歩」です。一般的に、1日に朝晩の2回、犬を外で散歩することが推奨されます。特に、運動量の多い犬種の場合は、1回最低1時間の散歩が必須。今日は夜飲み会だから、出張があるから、などの理由で散歩を休むことはできません。犬にとっての大きな楽しみが散歩なのですから、犬の世話の中で最も時間を割いてあげる必要があるのです。

犬の世話をするには「体力」も必要

犬種や犬の大きさを問わず、2~5歳ぐらいまでの若い犬は、とにかく体力があり元気です。朝晩の散歩だけでは体力を発散しきれず、家の中でも走り回ったり、遊ぼうと誘ってきたり、ぬいぐるみを振り回したり、寝ている時間以外はずっと動いています。そんな犬の相手をするのも世話の一つです。また、大型犬の場合は、体力に加え、パワーもあります。体調が悪いから、疲れているからと犬に説明したところで、犬は理解してくれません。犬の世話の中で一番大変なのは、犬と遊ぶことなのかもしれません。

これだけじゃない犬の世話。さらに大変なこととは

犬の世話

犬と暮らしていく上で、これまでご紹介した世話をするのは当然のことです。しかし、想像以上に世話が大変になることもあるので、犬を飼う前に心に留めておきましょう。

病気になった時の介護は大変

良質なドッグフードが増え、獣医療が発達した最近では、犬も長寿の時代を迎えています。大型犬は、10歳を過ぎたら神様からの贈り物、と言われています。昨日まで元気に歩いていた犬が、突然立てなくなる、そんなケースも増えてきているのです。

寝たきりになってしまった犬は、人間の介護と同じだけの世話が必要です。具体的に例を挙げると、消化しやすい食事を作って食べさせてあげる、寝たきりの場合は体位の変換を定期的に行う、排泄を手伝う、歩行補助をするなど、体力が必要となる世話ばかりです。

また、最近増えてきていると言われているのが遺伝性の疾患です。関節や腰の病気、脳に関わる病気、目の疾患、癌など重篤な病気も多く、若い犬でも世話が大変になることがあります。特に、失明、歩行困難と言った生活に支障が出る疾患を発症した場合は、健康な犬の世話の何倍もの時間と労力を要する世話が必要になります。犬と暮らしていくためには、いつどんなことがあっても、世話ができるだけの心構えがないといけません。

世話は大変だけど。その先には楽しいことがいっぱい!

犬の世話

犬は古代から人間のパートナーとして存在しています。犬を迎えたことで、ライフスタイルが変わった、交友範囲が広がった、趣味が増えたなど、犬との生活を楽しんでいる声もたくさん聞きます。犬の世話は大変だけれど、それ以上に私たちの暮らしを豊かにしてくれる犬。犬を迎えるとどんな「楽しいこと」があるのでしょうか。ここでは「楽しいこと」を少しだけご紹介します。

犬がそばにいると幸福感がアップ

麻布大学の研究によると、犬と飼い主が見つめ合うことで幸せホルモン「オキシトシン」が分泌されることが分かっています。オキシトシンには、人の心を癒すだけではなく痛みを和らげる効果もあるとか。犬と見つめ合うとそのオキシトシンが人間の体内で3倍以上に増加するそうです。これは、犬と人間にだけ起こる現象とされています。犬を飼っている方の特権と言えますね。

犬と暮らすと運動不足が解消できる

犬と暮らしていると、規則正しい生活を送ることができます。朝寝坊したくても「お散歩行こうよ」と、犬に起こされることは犬を飼っている人なら誰でも経験したことがあるはず。毎日の定期的な散歩は、飼い主さんにとっても最良のウォーキングタイムです。犬がいなければこんなに歩くことはなかった、山登りなんて興味がなかった、そんな飼い主さんも多くいます。犬のおかげでダイエットが出来た!という素敵な話も夢ではありません。

犬つながりの友達ができる

犬の飼い主同士が友達になることを「犬友」と呼んだりします。犬がいなければ知り合うきっかけがなかったような人と友達になれるのも、犬と暮らしていく上での楽しみです。 学校の友達でもなく、仕事関係の人でもない、「犬友」という新しいジャンルの友達ができることで、ライフスタイルが変わる可能性もありそうですよね。

犬の素晴らしさを知れば世話なんて苦にならない

犬の世話

子育ても同じですが、なんでも完璧を目指してしまうと自滅してしまいます。犬と楽しく暮らしていく秘訣は、実は「適当」にすること。しつけは「適当」ではダメですが、お散歩や食事の時間を毎日完璧に定時にすることはありません。また、疲れている時はショートコースの散歩にしたり、道を変えてみたり、肩に力を入れずに犬との生活を送ることが大切です。そして、犬と暮らすことが楽しいと思える瞬間があったら、その気持ちを大切にしましょう。わずか15年あまりの犬の生涯、世話を辛いと考えず、ぜひ楽しく一緒に暮らしてくださいね。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

  • 公開日:

    2019.11.05

  • 更新日:

    2019.11.22

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