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住まい / 生活

2020.12.17

凍結防止剤や融雪剤は犬に悪影響?冬でも安全に散歩できる犬靴3選も

雪がよく降る寒冷地では、気温が下がって雪が降りそうになると道路に【凍結防止剤】を散布します。そのおかげで車がスリップしたり人が転倒したりするのを防げるのですが、凍結防止剤や融雪剤は犬の健康を損ねる可能性があります。
今回は、凍結防止剤が犬に与える影響について情報をまとめ、雪道でも愛犬が安全に散歩できるようオススメの犬靴をご紹介します。

#靴・靴下

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:泉 能子/愛犬家、ドッグライター)

凍結防止剤・融雪剤の中身は何?犬が舐めたらどうなる

凍結防止剤または融雪剤がタイル地の道路にまかれている街の様子

凍結防止剤や融雪剤を道路に撒く目的は、「地面が凍るのを防ぐ」「凍結した雪道を溶かす」などで、雪道でも人間が安全に運転や歩行ができるようにするためのものです。
まずは、凍結防止剤や融雪剤がいったい何でできているのか見ていきましょう。

凍結防止剤は塩、融雪剤は?

寒冷地では、凍結防止剤だけでなく融雪剤もよく使われますが、このふたつは主成分が異なります。凍結防止剤は【塩化ナトリウム(塩)】、融雪剤は【塩化カルシウム】からできています。あまり聞くことのない塩化カルシウムですが、実はクローゼットなどの「除湿剤」、お菓子の袋に同梱されている「乾燥剤」としても使われている身近な成分です。

犬が舐めると危険な成分

雪遊びが大好きなコは、雪が積もるとはしゃいで雪遊びをして大興奮なこともしばしばですよね。見ていて微笑ましい光景ですが、歩道などには凍結防止剤・融雪剤が撒かれていることがあるので細心の注意が必要です。

もし誤って犬が凍結防止剤・融雪剤を口にしてしまうと、どのような影響があるのでしょうか。

舐めたり食べたりしたら動物病院に連絡を

凍結防止剤の主成分である塩化ナトリウム(塩)は、犬が過剰摂取すると内臓に悪影響を及ぼします。また、融雪剤の主成分である塩化カルシウムは、犬が摂取すると嘔吐や下痢の症状が出たり、場合によっては潰瘍ができたりすることがあります。

雪遊び中に興奮して雪の塊を飲み込んだり、雪を舐めたりしないように注意が必要です。多量に摂取してしまった場合には、ショック症状を起こすことも多分に考えられます。

万が一、愛犬が凍結防止剤・融雪剤を食べてしまった時には、かかりつけの動物病院に電話で指示を仰ぎましょう。また、犬がぐったりして様子がおかしい場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

凍結防止剤・融雪剤が皮膚に与える影響は?犬の肉球が荒れちゃう?

海辺の砂浜を黒いスムースコートチワワがジャンプしながら走る様子

凍結防止剤・融雪剤が散布されている道路を知らずに素足で歩かせると、愛犬の肉球が炎症を起こしたり腫れたりすることがあります。
また、肉球についた薬剤を犬が舐めることで、塩分過多になったり嘔吐・下痢を引き起こしたりすることもあります。

特に融雪剤には注意!

融雪剤の主成分である塩化カルシウムは、水分と交わると発熱する性質を持っています。お菓子に入った乾燥剤に水をこぼした際、じんわりと熱を発するのを体感したことがある方もいるかもしれません。

これによって、付着したところの皮膚が荒れたり、時には火傷のような痛みが残ることが考えられるので、融雪剤が散布されている可能性がある場所を歩かせる際は特に注意が必要です。

散歩から戻ったら愛犬の足を洗う

雪が降る地域や寒冷地に住んでいる場合、冬場は散歩から戻ったら毎回愛犬の足を水かぬるま湯で洗い、丁寧に乾いたタオルで水分を拭ってあげるよう心がけましょう。凍結防止剤・融雪剤は白い小さな粒状で見えづらいので、気づかぬうちに犬が踏んでしまっていることがあるからです。飼い主さんの心がけで、愛犬の健康や肉球を守ってあげることが大切です。

凍結防止剤・融雪剤から肉球を守るなら!おすすめの犬靴3選

雪山に立ってこちらを見下ろすジャックラッセルテリア

凍結防止剤や融雪剤から愛犬の肉球をちゃんと守りたい方には、雪道用に開発された犬靴を履かせるのがおすすめです。機能性もデザイン性も高い、選りすぐりの犬靴をご紹介します。

長い履き丈、二重巻きベルクロでしっかり保護

さまざまな犬靴のなかでも比較的長い履き丈で、足首上部まで保護できる本格派ドッグブーツです。

二重巻きのベルクロで愛犬の足首をしっかり固定し、脱げてしまわないように調整が可能。また、ゴム製のソールは独自のV字型エッジで滑り止め仕様なので、雪道の散歩でも安心です。

裏地は柔らかなフリース素材で、履き心地にも配慮がされています。全8サイズ展開で、小型犬から大型犬まで使用可能です。

ラフウェアが本気で作ったスノーブーツ

ベルトを巻いた部分を、柔らかいソフトシェルで足首まで覆うことがてきる雪道専用に開発された犬靴です。犬専用アウトドアブランド「ラフウェア」の本気のアウトドアスノーブーツという点で、非常に安心感があります。

耐摩耗性に優れたゴム製のソールは、滑り止め仕様になっているので、凍結した道路や雪の上でも安全に歩くことができます。

サイズは8サイズ展開と幅広く、愛犬にあったサイズを選んであげられます。

人気犬用ドッグブーツメーカーの雪用靴

伸縮性のあるベルトを巻いて固定するので、激しい動きにも対応する雪遊び専用の犬靴です。マッドモンスターズで有名なマットラクス社による、雪道用ドッグブーツです。

柔らかいゴム底でフィット感が高いことが特徴で、凍結した道路や雪の上でも安全に歩くことができます。こちらも、サイズは8サイズ展開です。

愛犬を凍結防止剤・融雪剤から守ろう

茶色い犬が雪山の中を歩いている様子

凍結防止剤や融雪剤は、交通の安全を確保するために冬になるとよく道路に散布されます。冬場は散歩から戻ったら丁寧に愛犬の足を洗って、健康を損なわないよう気をつけてあげましょう。

また、雪が深い地域では犬靴を履かせて、肉球を寒さと薬剤の刺激から守ってあげることが大切です。

  • 公開日:

    2019.11.29

  • 更新日:

    2020.12.17

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。