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犬を迎える

2020.03.11

柴犬の子犬の餌はどう与えるのが正解?選び方・食べさせ方を学ぼう

迎えた頃は手のひらサイズだった柴犬の子犬も日に日に大きくなっていきます。1歳になるまでの子犬期は、カラダの基礎となる骨や筋肉を作るとても大切な時期です。この時期の栄養によって、将来的にも健康的な柴犬として暮らすことができるかの鍵を握っています。今回は、柴犬の子犬を健康に育てるための餌の与え方や選び方のポイントから気をつけたいことまでをご紹介します。

#柴犬

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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柴犬の子犬にえさをあげる前に|柴犬の成長スピードを見てみよう

柴犬 子犬 えさ

柴犬に限らず、犬は子犬期の栄養によって将来のカラダつきや骨密度が決まります。そのため、離乳食が終了してからの約半年間は栄養たっぷりのえさを与える必要があります。

柴犬は子犬期の約20~30倍の大きさまで成長する

柴犬は、2ヶ月齢の子犬で約2kgですが、その後6ヶ月齢までは毎月約1kg、それ以降は1歳まで毎月約500gずつ体重が増えていきます。

柴犬の成犬の平均体重はオスが約9~11kg、メスでは約7~9kgが理想とされているため、2ヶ月齢の時期から約10ヶ月で体重だけでも5倍増える計算となります。

このように、わずかな期間で成犬のカラダへと成長するため、子犬期の栄養は大変重要であると言えます。

柴犬の子犬のえさの量・回数はどれくらい?

柴犬 子犬 えさ

子犬は、月齢によって必要とするカロリーが変わります。

与える量の目安

手軽な方法としては、市販のドッグフードのパッケージに記載されている体重に対する分量を目安するのが早いですが、 多くの柴犬が肥満傾向にあり、平均として算出される体重も理想体重より重めとなっているケースが多いことから、パッケージに表記を参考にする場合には、やや少なめを心掛けると良いでしょう。

また、子犬の時期は個体差が大きいので、食べる量・運動量・体重を日々チェックしながら与える量を決めていくことが望まれます。 犬が1日に必要なエネルギー量は、下記の通りとされていますので、参考にしてみてくださいね。

●犬が1日に必要なエネルギー量 犬の体重÷40=1日に必要な食事量
※体重1kgあたり50~150kcalが理想的

与える回数の目安

成長期の子犬は多くの栄養を必要としていますが、一度にたくさんの量を消化することができません。そこで、月齢ごとに与える量や回数を変えていくことが必要となります。離乳食から普通のドッグフードに切り替えた3ヶ月齢の子犬の場合は、1日に3~4回の食事を目安としましょう。

柴犬の子犬にえさを与える際の注意点

柴犬 子犬 えさ

初めのうちは消化吸収を考慮して与える

離乳食では、柔らかくふやかしていたフードを主に食べていたため、硬いドッグフードに切り替えた場合、急激に食事の回数を減らしてしまうと、消化不良を起こしてしまいます。もともと1日分の食事を、3~4回分に小分けにして保存しておくと、忘れずに与えることができます。

成長期の犬には1日3回が適切

犬は朝晩2回の食事でいいという意見が多くありますが、犬によっては1回の給餌量が多すぎることから上手に消化できず、排泄されてしまうケースもあります。子犬用のフードを与えているうちは、1日量を3回以上に分けて与えることが、子犬にとって消化吸収しやすい分量と考えましょう。

成犬用のフードに切り替えたら

柴犬の場合は、10~12ヶ月齢になると成犬用のフードに切り替えます。 ただ、思ったように体重が増えていない、食が細いなど個体差があるため、成長の度合いを見ながらフードの切り替えをしてください。

成犬用フードの切り替えると、多くの場合は1日1~2回の食事となりますが、肥満予防のためには1日3回の食事がおすすめです。

柴犬の子犬用のえさ選びのポイント

柴犬 子犬 えさ

子犬期は、筋肉などカラダの基礎となる組織作りをしているため、たんぱく質量は成犬の約4倍必要となります。 また、柴犬は骨量が多い犬種のため、カルシウムやリンも成犬の約6倍以上必要であると言われています。

市販のパピー用フードには様々な種類があり、フード選びに迷ってしまいますが、まずは良質なたんぱく質が豊富に含まれているものを選ぶことがおすすめです。

免疫力をサポートするフード選びを

子犬は成長するにつれ、母犬から与えられた初乳の免疫が切れてきます。そのため、自分で免疫力を蓄える必要があり、そのためには食事から必要な栄養を摂取する必要があります。

お散歩デビューを控えたこの時期に、免疫が低いことは子犬がかかりやすい伝染病やマダニ、ノミなどから身を守ることができません。 健康な体作りをするためにも、免疫力をサポートするフード選びが大切となります。

柴犬は太りやすい

柴犬は、体質的に肥満になりやすい犬種です。また、好き嫌いをすることも多く、ドッグフードを選り好みすることも多くあります。特にドッグフードを子犬用から成犬用に切り替えると、高脂肪のフードから低脂肪のフードへと切り替わるため食べなくなる場合があります。

犬が美味しいと感じるドッグフードには脂肪分が多く含まれているため、食べないからといって脂肪分の多いフードを与えることは肥満を招くことになりかねません。

柴犬におすすめの成犬用のフードは、高タンパク低脂肪のものですが、もし食べないようでしたら手作りのトッピングをすることで栄養分を補うようにしましょう。

柴犬はアレルギー性皮膚炎を起こしやすい

近年、アレルギー性の皮膚炎を起こす柴犬が増えてきています。はっきりとした原因は不明ですが、アレルギー性皮膚炎は多くの場合、カラダに合わない食べ物を摂取することから発症します。 特に、トウモロコシや小麦などのグルテンがアレルゲンとなりやすく、最近ではグルテンフリーをうたったドッグフードが多く発売されています。

また、チキンアレルギーなど特定の動物性タンパク質にアレルギーを発症する場合もあるので、何がアレルゲンになるのかよく調べ、栄養が偏らないようにすることが大切です。

柴犬の子犬にえさを与える上で気をつけたいこと

柴犬 子犬 えさ

柴犬は、急激に子犬から成犬へと成長するため、子犬の時期に十分な栄養を摂取させる必要があります。また、食事を食べない、偏食の傾向があるなどの場合は、まず柴犬の性質をよく考え、急激にフードを増やしたり減らしたりしない、新しいフードに切り替えないなどの工夫も必要です。

フードの切り替えは慎重に

柴犬は、新しいものに警戒する性質があるため、フードの切り替えには特に注意が必要です。 フードを切り替える時には、少量ずつ様子を見ながら徐々に増やしていくことがおすすめです。

また、食べないからといって、代わりにおやつや人間の食べているものを与えてしまうと、「食べなければ美味しいものがもらえる」と思ってしまい、さらに偏食となる傾向があるので、食べない場合でも代わりのものを与えるのではなく、食べるまで待つ我慢強さも必要です。

体重に見合った量を与える

子犬の時期は、日々体重が変化していきます。そのため、いつも同じ量のフードでは栄養が足りなくなる可能性があります。 体重の変化や体つきをよく観察して、フードの量を細かく調節することも健康な子犬育てには必要です。

また、子犬はお腹を壊しやすいこともあるので、嘔吐する、下痢するなど消化不良の症状が出た場合には、食事の内容を見直すことも大切です。

食事は健康の要。良質なフードを与えることが大切

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最近では、さまざまなドッグフードが販売されどのフードを選べばいいのか迷ってしまいますが、パッケージのデザインや広告に惑わされることなく、原材料をよく見て購入することがおすすめです。 特に、子犬は思った以上にデリケートなため、添加物や脂質で体調を崩しがちです。見た目の良さでフードを選ぶのではなく、できれば原材料にオーガニックのものを使用しているフードを選んでください。

子犬の頃に食べたものによって、2歳3歳・・・と成長してから体調不良となって現れることもあるので、十分に吟味して与えるようにしましょう。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

  • 公開日:

    2019.11.21

  • 更新日:

    2020.03.11

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