チャウチャウは冷静で落ち着きのある性格をしています。警戒心が強く、頑固、家族に対してもどちらかというとドライな対応をすることも多いようです。そんなチャウチャウですが、どんな魅力が隠れているのでしょうか。
チャウチャウは一見ポメラニアンのように顔周りの被毛が長く見えますが、実は短毛で、顔にはシワがあり、舌は紫色をしています。チャウチャウは昔、猟犬として活躍していましたが、犬肉食や毛皮として使われることもありました。猟犬には珍しく筋肉が付きにくく太りやすい体をしています。
もともと少し気性が荒く、人懐っこくない性格をしていますが、家庭犬として迎え入れることができるように改良が重ねられていきました。はじめはあまり懐くことはなくても、しっかりと愛情をそそぎ、信頼関係を築くことで、チャウチャウ自身も信頼を返してくれるようになります。チャウチャウの魅力は姿形だけでなく、その性格にもあると言えます。
チャウチャウは成犬になると体高48~56cmで、体重18~27kgほどの大きさになります。被毛はダブルコートで長いです。チャウチャウは後ろ足の関節が曲がっておらず、真っすぐになっているため、小刻みに歩きます。運動もあまり得意ではないので、大型犬には珍しく運動量をあまり必要としない犬種です。そもそも運動が苦手なので運動をするときはチャウチャウの体調を気にしながら行いましょう。
成長スピードは犬種ごとに異なります。チャウチャウは大型犬なので、小型犬に比べて成長スピードは緩やかです。チャウチャウの子犬が成犬になるまでには15~18ヶ月かかります。性成熟も早い犬で生後6~7ヶ月頃となります。大型犬は体重の増加が激しいので、子犬のころは体重をこまめに測定し、食事の量や運動量などを調節していく必要があります。
チャウチャウの子犬は成長スピードが緩やかな傾向がありますが、散歩やシャンプーなどはいつからできるのでしょうか。チャウチャウは被毛が密に生えているので皮膚が弱く、清潔にするためシャンプーが必要です。運動量もあまり多くは必要としていませんが、ずっと家の中では気も滅入ってしまいますので、できれば早く散歩に連れ出してあげたいですよね。ここではチャウチャウの子犬はいつから散歩やシャンプーができるのかご紹介します。
散歩を始める時期はワクチン接種の時期が関係しています。散歩はワクチン接種が完了し、しっかりと免疫がついてからになります。しかし、犬には社会化期という外からの刺激になれる期間があり、その期間は生後3~4ヶ月ほどで終了してしまいます。そのためできるだけ早く散歩に連れ出すことが望ましいです。獣医師によっては2回めのワクチン終了の2週間後には草むらに入らない、他の犬と接触しないなどの条件付きですが散歩を許可することもあるようですが、かかりつけの獣医師に相談し、許可をもらってから散歩に連れ出しましょう。
自宅であれば生後2~3ヶ月程度でシャンプーは可能です。しかし、子犬は体調を崩しやすく、注意が必要な時期なので、獣医師に相談してから開始しましょう。トリミングサロンなどでは全てのワクチンが終了し1週間程度経過していることなどの条件があり、条件はトリミングサロンにより異なりますので、直接問い合わせをしてみてください。
チャウチャウの子犬の餌の量は子犬の体重により異なるので、こまめに体重を計測し調節することが必要になります。だいたい生後45~60日ごろは体重の3~6%の量を、生後60~120日ごろは体重の3~3.5%の量を1日に3~4回に分けて与えます。ドッグフードにカロリーや与える量が異なるため、そのフードの給与量表を確認しましょう。
チャウチャウは日本でも育てている方が少なく、気難しい性格から犬と過ごすのが初めての方には向いていない犬種と言えます。大型犬なのでしっかりとしたしつけも必要ですが、信頼関係を築くことで、かけた愛情の分だけ返してくれるようになります。飼い主への忠誠心もあるため、素敵なパートナーとなってくれると思います。