実は、トリマーとして働くのに、必ずしも資格は必要ではありません。
しかし、トリマーとして働くのであれば、有資格者のほうが断然有利になるのは事実です。資格はあなたの技術を証明するものになり、資格によってお給料が違うというサロンもあるからです。
トリマーになると、どのようなことを仕事として行うのでしょうか?トリマーは、飼い主さんに代わってペットの身だしなみを整える「犬の美容師さん」です。
トリマーの仕事には次のようなものがあります。
・被毛のカットをする
・ブラッシング
・シャンプー
・ブロー
・耳の掃除
・爪や肉球のケア
・肛門腺絞り
・歯磨きや歯石取り
トリミングの技術だけでなく他にも動物の生体や病気のことなど、動物に関連する知識も必要になります。
ペットに関係する他の仕事をしながら資格を取るという方も少なくありません。また、別の仕事をしながらトリマーを目指して学校に通う方もいらっしゃいますね。
そんな方のために、土日のみのコースや夜間のコースなどが設けられている学校もあり、働きながらトリマーの勉強をすることもできます。
ペットを飼うご家庭が多い現在、ペットに関する仕事のニーズは増えています。
なかには、仕事としてでなく、愛犬ために犬のことを学んだり、自分でトリミングをしたくて学校に通う方もいるようですよ。
トリマー以外だと、これらも注目されている資格です。
・動物介護士
・動物看護師
・ペットシッター
・ドッグトレーナー
トリマーの資格として一番ポピュラーなのは、ジャパンケンネルクラブによる認定資格でしょう。「C級・B級・A級・教士・師範」の5段階のランクがあり、ステップアップしながら技術を磨けるシステムになっています。
また、この資格を取得するためには、ジャパンケンネルクラブ公認の機関で、必要な課程を修了する必要があります。認定試験の実施は年に1回で、筆記試験と実技試験で構成されています。実技試験では、実際にモデル犬のトリミングを行います。
こちらも受験する人の多い資格です。
社団法人の全国動物専門学校協会による認定のトリマー資格で、サロントリマー・3級・準2級・2級・1級・S級の6段階のランクがあり、こちらもステップアップするごとに難易度が上がり、技術の向上が必要になります。
検定の実施は年に2回、筆記試験と実技試験があります。1回目で筆記か実技のどちらかだけを合格した場合は、2回目の受験時に免除されるシステムになっています。
今回はトリマーになるための学校や資格についてご紹介しました。
トリミングが終わってお迎えに来る飼い主さんは、可愛くなった愛犬の姿を毎回楽しみにしています。トリマーの仕事は、飼い主さんとペットを幸せにできる素敵な仕事ですね。