
柴犬とひと口にいっても、実は個体によりほっぺの丸み具合が異なり、「タヌキ顔」と「キツネ顔」が存在します。どちらのタイプもビヨーンとよく伸びるほっぺに変わりないのですが、それぞれの顔立ちはどんな特徴をしているのかご紹介します。
タヌキ顔の柴犬は、くりくりとした丸い目でほっぺは丸みを帯び、愛らしい印象です。もふもふ感たっぷりで、すでに見た目からほっぺのもっちり感が伝わってきます。また、体つきが比較的がっしりとしており、ふくよかに見えます。
キツネ顔の柴犬はマズルがシュッとしていて、タヌキ顔と比べてほっぺはすっきりしています。可愛らしいタヌキ顔とは対照的に、クールな印象を受けます。
ふっくらとした柴犬のほっぺは、おもちのように驚くほどビヨーンと伸びます。特に柴犬は犬の中でもほっぺがよく伸びるほうの犬種です。では、なぜほっぺがよく伸びるのか、その理由について見ていきましょう。
柴犬のほっぺがよく伸びる理由は、他の犬や動物に噛まれたりしたときに、器官が損傷しないよう身を守るためです。皮膚がよく伸びると敵が噛んだとき器官に届きにくくなり、大切な器官が損傷しないよう守ることができます。そのため、ほっぺをはじめ、攻撃を受けやすい頭部や首、背中などは皮膚がよく伸びるようになっています。
現在は家庭犬として室内で育てられているのが一般的なので、外敵から攻撃されるような心配はありません。しかし、野生時代の名残が現在も見られるのです。
飼い主さんにもちもちほっぺをビヨーンと引っ張られた柴犬のかわいい画像や動画は、SNSにたくさん投稿されています。どのコもとってもお茶目ですが、その中からいくつかピックアップしてご紹介します。
もちもちほっぺなのが、よくわかるのではないでしょうか。飼い主さんにマッサージをしてもらって、うっとりと気持ちよさそうな表情がとっても可愛いですね。
むっちり感たっぷりのほっぺ。いかに柔らかいのかが見るだけで伝わってきます。毎日でもマッサージしてあげたいぐらいですね!
もちもちのほっぺもですが、くりくりとした真ん丸の目も可愛いですね。リラックスした自然な表情でとっても魅力的です。
2009年に公開された映画「HACHI 約束の犬」で、主人公ハチの子犬時代を柴犬が演じたことなどもきっかけとなり、柴犬は海外でも人気があります。よく伸びるもちもちほっぺの柴犬の表情に対する海外の反応は、「私もつねらせて!」「柴犬が欲しくなった!」「毎朝見たくなる」など。柴犬が可愛いと感じていることがよく分かりますね。
柴犬にはほっぺの丸み具合などの特徴から、タヌキ顔とキツネ顔の種類があります。ほっぺにも注目して、今までと違った角度で柴犬を観察するのも面白いかもしれません。
今回ご紹介した以外にも、SNSには柴犬のよく伸びるほっぺのかわいい画像が多数アップされています。「#柴犬ほっぺ」など、ハッシュタグを活用してぜひ検索してみてください。
新井 絵美子/動物ライター
2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。
過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。