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2019.11.09

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犬の記憶力は良い or 悪い?記憶力に関する研究で分かったこと

「犬はどれくらい物事を覚えていられるんだろう」と考えたことはありませんか?おすわりは一度教えたら忘れないのに、ダメと叱ったことをまたやってしまうなど、記憶力が良いのか悪いのか分からなくなることがありますよね。実は犬は『長期記憶』という比較的長い時間の記憶を定着させることが出来ます。しかし、それには条件が必要となるのをご存知でしょうか。ここでは犬の記憶に関する研究結果や、記憶力を生かしたゲームをご紹介していきます。

#Lifestyle

Author :大森 きこ/ドッグライター

犬の記憶力に関する研究で分かったこと

犬 記憶力

犬の記憶力は2~3秒前のことなら記憶できる「短期記憶」と、30分~長いと10年も前の事まで覚えている『長期記憶』という2つに分けることが出来ます。

『長期記憶』は同じことを何度も繰り返すことによって習慣化し、記憶として残るとされています。おすわりやハウスなど、しつけに関することがそうですよね。また、犬の記憶は目で見た景色や匂い、音なども合わせて記憶しています。嗅覚が一番強いので匂いで判断していることも多いでしょう。

それでは、犬の記憶力にについて解説していきます。

犬は寝ている間に記憶を定着させている

犬の記憶に関する認知研究をしているハンガリーの研究者は、犬も寝ている間に記憶を定着させていることを発見しました。

人間は睡眠中に脳から出る睡眠紡錘波(すいみんぼうすいは)が学習に大きな影響を与えていると言われますが、研究によって犬にも睡眠紡錘波が出ていることが分かりました。しかも、メスはオスの2倍もの睡眠紡錘波が出ていたそうです。人間もよく眠ったほうが学習の効果があると言われますが、犬も同じなのですね。

感情が関わると記憶される時間が伸びる

犬と生活していると覚えておいて欲しいことがたくさんありますよね。おすわりやフセ、自分との思い出などなど。

犬は回数に加えて感情が関わることで、物事を『長期記憶』として記憶します。飼い主さんとよく行く公園や、散歩道、楽しかった思い出も覚えていることでしょう。逆に、怖かったことや辛かったことも覚えています。例えば、(絶対にやめて欲しいことではありますが)棒で叩かれ続けた経験がある犬は棒を怖がり、爪切りで痛い思いをした犬は爪切りを嫌う傾向にあります。

しかし、マイナスの『長期記憶』はプラスの感情によって上書きをすることが可能です。つらい思いをしてきた犬には優しさとリーダーシップを、爪切りやお風呂などを嫌がる犬にはご褒美のおやつなどを毎回与えることで、マイナスの『長期記憶』を上書きしていくと良いでしょう。

犬の記憶力を活かしたゲーム

犬 記憶力

犬には「短期記憶」と『長期記憶』があるということをお伝えしましたが、ゲームをしながら愛犬の記憶力を試してみてはいかがでしょうか? もしかしたら意外な才能が見つかるかもしれません。行動と視覚を使った短期記憶ゲームと、聴覚を使用した聞き取り学習ゲームをご紹介します。

短期記憶ゲーム

同じ形をした箱(プラスチック製のコップなど)を数個用意し、一つの中におもちゃを隠してください。 隠したおもちゃを犬に取りに行かせることを教え、完全に覚えたら自分と犬の間に仕切りを立てます。 仕切りを取って犬がおもちゃの入った箱へ直行したら、短期記憶が活かされているということになります。 出来たら是非とも愛情を込めてたっぷり褒めてあげてください。

聞き取り学習ゲーム

2人の人がコップを持ちながら、犬のそばで会話の最後に「コップ」とつけた会話をしてください。 しばらくその様子を犬に観察させたあと、犬に「コップを持ってきて」と伝えます。 犬がコップという単語と現物を結びつけて記憶しているかを確認するゲームです。

犬の記憶力が起こした感動の実話【犬が教えてくれたこと】

犬 記憶力

犬が飼い主さん亡きあと、飼い主さんのお墓の前から動かないという話を聞いたことはありませんか? 実は日本でも同じように飼い主さんと一緒に過ごした場所で、楽しかった思い出を思い出し続ける犬がいました。

コミックエッセイ「犬が教えてくれたこと」のエピソードのひとつに『おじいさんの犬』というお話があります。犬の記憶は感情とともに残されることが証明される実話でもあります。 犬は飼い主さんとの思い出を簡単には忘れないんだ、という素敵なお話をぜひ読んでみてくださいね。

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愛犬の記憶は飼い主さんとの関係で決まる

犬 記憶力

愛犬にはいつまでもずっと、自分との思い出を覚えていて欲しいですよね。そのためには愛犬との感情を交わした濃い時間が必要です。 最近忙しくてなかなか愛犬との時間が作れていなかったなと、感じた方は、この機会に「愛犬との濃い時間」を意識してみてはいかがでしょうか?飼い主さんとの楽しい時間はきっと愛犬の記憶に残り続けるはずです。

◎ライタープロフィール
大森 きこ

大森 きこ/ドッグライター

家族で出来る範囲での保護活動をしています。今まで小型犬から大型犬まで様々なコたちと出会い、新しい家族を見つけるお手伝いをしてきました。どんなコでも迎えてあげられるようにと、現在はペット看護師の資格を取るための勉強中です。

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