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クリーム色と黒の毛の犬が舌を出してリラックスした表情をしている
犬の生態 / 気持ち
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2021.10.29

愛犬の表情から気持ちを読み取れる?最新の研究結果を解説!

犬は私たち人間と同じように顔中の筋肉を使って様々な表情をすることで、そのときそのときの感情を表現しています。表情から感情・気持ちを読み取ることで、犬が何を考え何を感じているのかを知ることが出来ます。そしてそれは、お互いの信頼関係を深めることにも繋がっていきます。ここでは、犬と共に生活をする上で、知っておくと役立つ「犬の表情」について最新研究結果も交えながら解説していきます。

ルエス 杏鈴/犬訓練士

犬の表情で見るべきポイントとは?

茶色の毛の犬が机に足をかけかまって欲しそうな表情をしている

犬の表情を読み取るのにおいて最も大切なのが目、耳、口です。犬は目、耳、口を動かし、豊かな表情を見せてくれますよ。目、耳、口の動きに注意し、犬の表情の変化を観察してみてください。

リラックスしている時の瞳孔は普通の大きさをしていますが、興奮状態にある時は、瞳孔が開きます。そのため、目の輝きが違って見えるのです。 また、怒られた時や嫌な思いをした時などは、なるべく目を合わせないように視線を逸らしたり、まばたきの数を増やしたりと、現実から逃げるような仕草を見せます。

犬は、聴覚に優れた生き物です。そのため、耳を動かすことで様々な音を取り込むだけでなく、耳を動かすことで表情にも変化が見られます。そのため、耳がどのような角度をしているかも、大切なポイントです。

犬は口を開けて笑うといった仕草は見せないため、口だけで表情を読み取るのは難しいと思われがちです。 しかし、よく見ると口角が上がったり、口に力が入ったりといった変化が見られます。この変化は、犬の表情と感情に大きく関係してくるので見逃さないことが大切です。

犬の表情だけではなくボディーランゲージを読み取ろう

ベージュの毛の犬が上目遣いをして飼い主の顔を伺う表情をしている

犬は本当に表情が豊かな動物なので、表情を見るだけで気持ちがわかる場合があります。しかし、ボディランゲージ(身振りや素振り)をよく観察することは、犬の気持ちをさらに理解することができますよ。ここでは、ボディランゲージの基本について解説していきます。

尻尾

犬は尻尾を使って気持ちを表現する場合があります。興奮しているときや、遊んでいる時には尻尾を振ります。その反面、怖がっている時やリラックスしている場合には尻尾を下ろしていたり、お腹の下に丸め込んでいる場合が多いです。

体勢

人間と同じように、犬も気持ちや気分によって体勢が変わります。警戒している時には体が強張り、いつでも動けるような体勢です。しかし、リラックスしている場合には横に伏せていたり、仰向けになったりする場合があります。

犬の表情から気持ちを知ろう

白と茶色の毛の犬2匹が机に足をかけかまって欲しそうな表情をしている

犬と言葉で意思疎通をすることはできませんが、表情やボディランゲージをよく観察することで、犬の気持ちを理解することはできます。犬と生活をする場合は、犬の表情をよく観察し、どのような感情なのかを考えるようにしましょう。
ここでは、感情別に犬の表情やボディランゲージの特徴を紹介していきます。

嬉しい気持ち

犬は嬉しい時や楽しい気持ちの時は目を大きく見開き、口角が上がります。表情を見ると、いかにも楽しそうに目がキラキラと見開いている場合が多いです。また、飛び上がって遊び出しそうな緊張感があります。

犬はもっと遊びたい場合はプレイバウ(前足は伏せていて、お尻が上がっている状態)を嬉しそうにする犬もいます。また、穏やかにゆっくりと尻尾を振る犬もたくさんいます。

悲しい気持ちや調子が悪く辛い気持ち

どこか伏し目がちで、耳も力が入らず垂れ下がっているように見える時、犬は悲しい気持ちや調子が悪く辛い気持ちを表現しています。 また、怒られて沈んでいる時などは、目をわざと逸らそうとする仕草を見せることもあります。さらに、尻尾は垂れ下がり、動かしません。

リラックスしている気持ち

犬はリラックスしている時は口が緩み、耳の間の間隔が広くなります。また、穏やかな目づかいで優しい表情になります。体の力は抜けており、緊張感は感じられません。さらに、尻尾は低い位置にあり、場合によっては優しく振ります。

緊張している気持ち

犬は緊張している時に耳を前に向け、口を軽く閉じます。体に無駄な動きはなく、固まっている場合が多いです。また、目は大きくと見開き、ぎょろぎょろした印象を与えます。場合によってはよだれの量が増えたり、カーミングシグナル(自分が不安であることを相手に伝える仕草)で鼻を頻繁に舐めたりする場合もあります。

恐怖の気持ち

犬は恐怖を感じている時は口角が開き、尻尾をお腹の下に丸めています。また、耳は後ろに倒し、全体的に低い姿勢になります。

怒りの気持ち

瞳孔が開き、歯をむき出しにしたり、鼻や目元にシワを寄せている場合、犬は怒りの気持ちを表現しています。また、唸り声をあげたり、背中の被毛が立っている場合も凝っている可能性が高いです。

犬の表情は進化している?驚きの最新研究

犬 表情

2019年6月17日付の米科学アカデミーに記載された『Evolution of facial muscle anatomy in dogs(イヌの顔面筋の解剖学的構造の進化)』という論文によると、犬の始まりであるあるハイイロオオカミ(3万3000年前)から現在の犬まで進化をしていく中で、眼の周りの筋肉がオオカミより犬のほうが発達していたということが判明しました。

また、それにより表情が豊かになったことで、子犬のような可愛らしい眼をした犬は保護されたり里親が決まる確率が高くなることがわかっています。

このような形質をもった犬は子孫を残す確率が高くなるため、さらにこの進化は進んでいくと考えられています。

犬の表情を知って愛犬との信頼関係を深めよう

白い毛の犬が飼い主と浜辺を散歩している

ここでは、犬の表情について詳しく解説していきました。犬の表情やボディランゲージを観察することで犬の気持ちをさらに理解し、信頼関係を深めることができます。
しかし、犬によって気持ちの表現の仕方が若干異なる場合もあるので、自分の犬をよく観察し、気持ちが理解できるように心がけましょう。

  • 公開日:

    2019.11.23

  • 更新日:

    2021.10.29

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ライター・専門家プロフィール
  • ルエス 杏鈴
  • 犬訓練士
  • 大好きなジャーマンシェパードとドタバタな日々。いろいろなことに愛犬と挑戦するのが大好きで、ディスクドッグ、アジリティ、警察犬の訓練など様々なトレーニングに携わった経験がある。 愛犬を迎えたことを機に犬の美しさや犬との生活の魅力を伝えるべく、ドッグフォトグラファーとしての活動開始。また、ドッグトレーニングや犬との生活を活かし、2019年4月頃より愛犬家のために記事の執筆を開始。 写真や記事の執筆を通して犬が犬として幸せに過ごせる世界づくりに携わるのが目標。