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犬の生態 / 気持ち

2019.11.23

愛犬の表情から感情・気持ちを読み取って信頼関係を深めてみよう

犬は私たち人間と同じように顔中の筋肉を使って様々な表情をすることで、そのときそのときの感情を表現しています。表情から感情・気持ちを読み取ることで、犬が何を考え何を感じているのかを知ることが出来ます。そしてそれは、お互いの信頼関係を深めることにも繋がっていきます。ここでは、犬と共に生活をする上で、知っておくと役立つ「犬の表情」について最新研究結果も交えながら解説していきます。

Author :docdog編集部(監修:阿片 俊介/クロス動物医療センター主任動物看護師)

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犬の表情で見るべきポイントとは?

犬 表情

犬の表情を読み取る上で重要なポイントは、目・耳・口の3つです。それぞれのパーツを使って、犬は様々な表情を私たちに見せてくれます。このポイントを見逃さないことが、表情を読み取る上でとても大切です。

リラックスしている時の瞳孔は普通の大きさをしていますが、興奮状態にある時は、瞳孔が開きます。そのため、目の輝きが違って見えるのです。 また、怒られた時や嫌な思いをした時などは、なるべく目を合わせないように視線を逸らしたりまばたきの数を増やしたりと、現実から逃げるような仕草を見せます。

犬は、聴覚に優れた生き物です。そのため、耳を動かすことで様々な音を取り込むだけでなく、耳を動かすことで表情にも変化が見られます。そのため、耳がどのような角度をしているかも、大切なポイントです。

私たちのように、口を開けて笑うといった仕草は見せないため、口だけで表情を読み取るのは難しいと思われがちです。 しかし、よく見ると口角が上がったり口に力が入ったりといった変化が見られます。この変化は、犬の表情と感情に大きく関係してくるので見逃さないことが大切です。

犬の気持ちを知ろう。表情で分かる犬の感情

犬 表情

言葉は通じませんが、表情から感情を読み取ることで犬の気持ちを知ることができます。 犬がどんな気持ちでいるのかを知るためには、犬の表情をよく観察する必要があります。そしてそれは、お互いの信頼関係を築く手段でもあるので、日々の生活の中で表情をよく見てみましょう。

嬉しい時の気持ちや甘えている時の気持ち

目を大きく見開いてハァハァと息遣いが荒くなっている時はうれしい気持ちを表しているかもしれません。お散歩のときやごはんを待つ時などに見られることがあります。

幸せに満ちている時、犬は甘えたように私たちに近づき、その場でリラックスします。この時の表情は、口元が緩んでたり耳を垂らしていたりします。また、目元もどことなく下がって見えたりすることもあります。

悲しい気持ちや調子が悪く辛い気持ち

どこか伏し目がちで、耳も力が入らず垂れ下がっているように見える時、犬は悲しい気持ちや調子が悪く辛い気持ちを表現しています。 また、怒られて沈んでいる時などは、目をわざと逸らそうとする仕草を見せることもあります。

怒りや恐怖の気持ち

瞳孔が開き、歯をむき出しにしたり鼻や目元にシワを寄せている場合、犬は怒りの気持ちを表現しています。一方、耳が後ろに倒れている時は、恐怖を感じている時です。

犬の表情は進化している?驚きの最新研究

犬 表情

2019年6月17日付の米科学アカデミーに記載された『Evolution of facial muscle anatomy in dogs(イヌの顔面筋の解剖学的構造の進化)』という論文によると、犬の始まりであるあるハイイロオオカミ(3万3000年前)から現在の犬まで進化をしていく中で、眼の周りの筋肉がオオカミより犬のほうが発達していたということが判明しました。

また、それにより表情が豊かになったことで、子犬のような可愛らしい眼をした犬は保護されたり里親が決まる確率が高くなることがわかっています。このような形質をもった犬は子孫を残す確率が高くなるため、さらにこの進化は進んでいくと考えられています。

犬の表情を知って愛犬との信頼関係を深めよう

犬 表情

犬の表情を理解することで、愛犬が何を考えているのか?愛犬の気持ちを知るきっかけを得ることができます。 犬と生活をする上で、愛犬が何を考え、何をしたいのかを飼い主さんが考えてあげることはとても大切なことです。そしてそれは、お互いの信頼関係を深めるきっかけにもなり、愛犬とより深い絆で結ばれることにも繋がります。犬の表情は、犬種が同じでも十人十色で、さらに生活する中で徐々に進化していきますので、ぜひ愛情たっぷりに接して、まだ見ぬ愛犬の表情を引き出してあげてください。

◎監修者プロフィール
阿片 俊介

阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師

茨城県出身。日本獣医生命科学大学を卒業し、認定動物看護師の資格を取得。千葉県の動物病院に勤務後、動物用医薬品販売代理店にて動物病院への営業を経験。犬とのより良い暮らしをサポートできるよう、飼い主の方の気持ちに寄り添いながら、安心して正しい情報をお伝えできるよう心がけています。

  • 更新日:

    2019.11.23

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