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犬の生態 / 気持ち

2019.11.24

犬の唇はなぜ黒い?ひだの役割・口元から読み取る感情表現を知る

犬の口はパッと見ても人間と全く異なる構造をしていますが、果たして犬の唇は一体どこの部分のことなのでしょうか?今回は“犬の唇”にまつわる情報として、唇が黒い理由やひだの役割から口元から読み取れる犬の気持ちまで、思わず明日話したくなっちゃうような雑学をお届けします。

Author :docdog編集部

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犬の唇ってどこ?じっくり観察してみよう

犬 唇

犬の口を少しめくってみると、黒くてぷにぷにしている部分があります。一般的に、この部分やこの周辺のことを「口唇」と呼び、一部の飼い主さんの間では“ゴムパッキン”という愛称でも親しまれています。犬に大きく口を開かせて観察できるなら、この黒い唇が輪のような構造で口の外側と内側の境になっていることが分かります。下唇は喉近くになるにつれてひだがあり、ときにはギザギザとした形状になっています。

さらに、高齢の犬、ブルドッグやボストンテリアのように顔にしわがある犬種、皮膚がたるむ犬種、大型犬などは下唇がだらんと垂れ下がる傾向にあります。

犬の唇やひだの役割

犬の唇は全体的にぷにぷにとしていて、飼い主さんの中には手触りが好きでつい触ってしまうという方も少なくありません。この柔らかさとつるつるぷにぷにした表面は、子犬が母犬の母乳を飲むときに吸盤の役割を果たしてくれます。下唇のあるひだ・ギザギザは、口内のケアに役立っていると考えられています。犬が口を開けたり閉めたりすることで、ひだの部分が歯や歯茎に当たり、食べかすなどを外へ出してくれています。

犬の唇が黒い理由は、見た目がポイント

犬 唇

犬にとって口元は、攻撃手段やコミュニケーション手段に使われる大切な部分です。そしてそのどちらにも使われるのが歯です。犬の歯は白いため、相手に対してより見えやすくより強調させるために、犬の唇は黒いのだと考えられています。

犬たちの祖先であるオオカミも唇は黒く、歯を剥き出しにすると遠くからでも牙がよく見えます。野生下であっても飼育下であっても、犬たちは基本的に喧嘩や争いを避けようとします。攻撃をするより前の段階で歯を見せつけ威嚇をすることで、相手に自分の意思を伝えているのかもしれません。

犬の気持ちを読み取ろう!歯の見せ方で分かる感情

犬 唇

犬は言葉が話せない代わりに、態度や仕草、表情などで細かい感情を表します。とくに耳や口元、歯を使った表情の変化はとても細かく豊かで、犬同士では歯の見せ方だけでも数通りの感情を読み合えるといわれています。愛犬の表情や歯の見せ方を観察して、どんな感情でいるのか、どんな感情を伝えたいのか読み取って見ましょう。

口角を上げて下側の歯を見せるとき

犬が口を半開きのようにうっすら開けて、下側の歯だけを見せているときは、比較的友好的な感情であると言えます。たとえば、相手の犬がお尻を高く上げて「遊ぼう!」と誘っているのに対して、ちょうど人が歯を見せて笑うときのように口を開き「いいよ!」と応えるときなどにする表情です。このときには緩く口を開けているので、鼻にしわなどはできません。

唇を引き下げつつ上側の歯や犬歯を見せるとき

鼻のあたりにしわが寄り、犬の武器である犬歯を見せ付けているときは、恐怖や怒りを感じているといえます。耳が立ち口を開けて犬歯を見せていながらも、口角は前側に留まっているときは、怒りによる威嚇の現われです。反対に耳を後ろへ伏せて口角が後ろぎみに引かれているときは、恐怖や恐れからの威嚇の表れです。この状態の犬をより刺激したり対処を誤ると、攻撃行動に移ってしまうので注意が必要です。犬歯を見せつけながらも、耳の位置や姿勢・口の開く大きさで、さらに細かい段階分けがされます。

黒い唇は歯を強調するため!犬の感情を口元から読み取れるようになろう

犬 唇

犬は飼い主に対してさまざまなボディランゲージや表情を使って感情を伝えようとしてくれます。ときには正しく感情を読み取れないと、どちらかが怪我をすることにもなりかねません。小さな違いから愛犬の感情を読み取れる飼い主になりましょう。

下記の資料を参考に執筆しました。
(1)マイケル・フォックス著、北垣憲仁訳 書籍:イヌの心理学(改題新装:フォックス博士のスーパードッグの育て方)

  • 公開日:

    2019.11.23

  • 更新日:

    2019.11.24

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