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健康管理 / 病気

2019.12.03

犬の皮膚は人間よりも弱い?気をつけたい病気や予防法を確認しよう

動物病院で最も多い受診理由は、皮膚病だと言われています。犬を飼った経験がある方であれば、なにかしらの皮膚トラブルを起こしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。今回は、そんなデリケートな犬の皮膚についての基本情報や気をつけたい病気、予防法についてご説明します。

Author :docdog編集部

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犬の皮膚についての基本情報

犬 皮膚

犬の皮膚は、人間と同様の表皮・真皮・皮下組織の3層から構成されています。
しかし、被毛に守られることのない人間の分厚い表皮と違い、犬の皮膚は人間の約3分の1程度の薄さしかありません。そのため刺激や乾燥に弱く、皮膚トラブルが起きやすいと言えます。

バリア機能

表皮の一番外側にある角質層がバリアの役割を果たし、紫外線や乾燥など外部からの刺激から体組織を守っています。この皮膚のバリア機能は、新しい皮膚へと入れ替えていくターンオーバーが行われることで維持されています。このターンオーバーのサイクルは人間だと28日周期ですが、犬の場合は約20日と少し早くなっています。

ターンオーバー周期が乱れたりすることで、バリア機能が低下すると細菌や病原体などが体に入り込んだり、体温調節が上手にできなくなる、体内の水分が失われ皮膚が乾燥し荒れてしまうなど様々なトラブルを引き起こします。

犬の皮膚疾患、気をつけたい病気は?

犬 皮膚

皮膚炎と言っても、様々な疾患があり原因もそれぞれです。そのなかでも、多く見られる皮膚炎3つの症状と原因について紹介します。

膿皮症

犬が引き起こす皮膚炎のなかでもっとも多いと言われる膿皮症は、皮膚のバリア機能が破壊され、免疫力が低下することで起こる細菌感染によって症状が発症します。

細菌感染だけでなく黄色ブドウ球菌やレンサ球菌などに感染するアレルギーや内分泌疾患、栄養失調、免疫不全、腫瘍、外部寄生虫など発症する要因は様々です。

全身で発症しますが、特に脇や顔、内股や指の間などに起こることが多く、湿疹や赤み、かゆみ、脱毛、フケなどの症状が起こります。違和感を感じた犬が、幹部を舐めたりかくことで更に状態が悪化することもあるので注意が必要です。

脂漏症

脂漏症の原因は、皮脂腺の異常分泌や代謝性の異常、ターンオーバーの乱れ、栄養バランスの悪い食事、遺伝的なものなど様々です。

症状としては、皮膚や被毛が油っぽくベタつく、体臭がきつくなる、皮膚の乾燥によるフケが異常に増加するなどがあげられます。脂漏症を発症するとターンオーバー周期が狂ってしまい、5~10日など本来の半分以下の短さになることもあるようです。

アレルギー性皮膚炎

アレルギー性皮膚炎には、ノミアレルギー・食物アレルギー・アトピー性皮膚炎の3タイプが一般的に挙げられます。

症状としては、犬が体を痒がったり、皮膚の赤み、湿疹、脱毛などの症状を発症します。アトピー性皮膚炎の場合は、遺伝的な要因も考えられます。

食物アレルギーでは、鶏肉や牛肉、卵や大豆などのたんぱく質で起こる他に、ドックフードに含まれている添加物でも症状を引き起こすことがあるため、アレルギーを持っている子の場合は、フードの成分を事前にチェックしましょう。また、アレルゲンを特定し、普段の食生活から排除しないことには症状が悪化するですので、病院でアレルギー検査を行うようにしましょう。

皮膚病の予防法

犬 皮膚

皮膚疾患は本当に多くあり、それぞれ原因も治療法も違ってきますが、まずは皮膚と被毛を清潔な状態にしておくことが大切です。自宅でも手軽にできる予防法を紹介していきます。

定期的なブラッシング

日頃から定期的なブラッシングを行うことで、皮膚の状態を清潔で健康に保つことができます。

毛の量が多いダブルコートの犬は、換毛期に大量の毛が抜けるため、毎日ブラッシングで死毛を取り除いてあげる必要があります。
毛玉や死毛をそのまま放置しておくと皮膚にダメージを与えてしまう可能性もあるため特に注意しましょう。

ブラッシングを行う習慣をつけて、皮膚の状態をチェックしつつブラッシングすることで、愛犬のちょっとした変化に気づきやすくなるという意味でもおすすめです。

定期的なシャンプー

ブラッシングに加え、シャンプーも皮膚疾患を予防する有効な方法です。

犬用のシャンプーを使用し、洗い流しを十分に行った上で被毛を完全に乾かしましょう。生乾きの状態だと細菌が繁殖してしまい、かえって皮膚病の原因となってしまうので注意が必要です。

また、シャンプーのしすぎは皮膚を痛める原因になってしまいます。
被毛タイプによってシャンプーの適切な周期は異なってくるため、愛犬のシャンプー頻度はどのぐらいなのか確認して行うようにしましょう。

犬の皮膚を健康に保とう

犬 皮膚

犬の皮膚は、人間よりもデリケートなものでトラブルを起こしやすいことが分かりました。
健康のバロメーター」とも言われる皮膚は、体内で異常が起こっていないかを知るための手がかりにもなります。

日頃からお手入れをしながら、皮膚に異常がないか確認しておくと、すぐに皮膚トラブルに気づくことができます。
愛犬とのコミュニケーションで絆を深めつつ、皮膚炎も予防していきましょう。

  • 公開日:

    2019.11.01

  • 更新日:

    2019.12.03

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