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犬の生態 / 気持ち

2019.11.07

犬の毛が抜ける時期・メカニズムとは?抜け毛のお手入れのコツを解説

犬のお手入れで、飼い主を悩ませることの1つが抜け毛です。毛が生え変わる被毛の構造をしている犬種は、換毛期に多くの毛が抜け落ちます。愛犬の被毛を清潔に保ってあげるために、被毛構造毎の毛が抜ける時期(換毛期)や抜け毛のお手入れのコツなどについて理解を深めておきましょう。

Author :docdog編集部

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犬の毛が抜ける時期・メカニズム

犬 毛が抜ける

犬の被毛には、バリア機能の役割をする太く長い毛の「オーバーコート(上毛)」と、体温調節の機能を果たす柔らかく短い毛の「アンダーコート(下毛)」があり、その両方が生えている『ダブルコート』を持つ犬種と言います。逆に、オーバーコートのみが生えている犬種を「シングルコート」と言います。そのうち、換毛期にたくさんの毛が抜け落ちるのは『ダブルコート』の犬種です。ダブルコートの代表犬種は、コーギー、柴犬、ラブラドールレトリバー等が挙げられます。

春と秋の換毛期に多くの毛が抜ける

『ダブルコート』の犬種は春と秋に換毛期があり、その時期はごっそりと抜け毛が出ます。春には密度の高い冬毛から密度の低い夏毛へ、秋には夏毛から冬毛にアンダーコートが生え変わります。

このようにアンダーコートの密度を変えることで、体温調節をしているからです。この毛の生え変わりは、日照時間や気温の影響を受けて始まります。

犬の毛穴と毛周期のメカニズム

人間の毛穴は、基本的に1つの毛穴に対し、1本の毛が生えています。ダブルコートの犬の場合は、1つの毛穴に対し、平均的に7~15本程度の毛が生えており、同じ毛穴からオーバーコートとアンダーコートのどちらもが生えています。

また、人間と同様に犬にも毛周期があり、全部で4つの期間(成長期・退行期・休止期・新生期)を経て、毛の生え変わりが行われていきます。

抜け毛が多い「短毛種」、絡まりやすい「長毛種」

犬は、被毛の長さによって「長毛種」「短毛種」という呼び名で分類されることがあります。長毛種の場合は、毛周期のサイクルが長めであることから、比較的抜け毛は少ないと言われています。逆に短毛種は、毛周期が短く、抜け毛の量としてはが多くなる傾向があります。

とはいえ、長毛種の場合は、被毛が長いため、汚れ・もつれ・毛が絡まりやすいため、念入りなお手入れが必要です。

長毛種の代表犬種は、マルチーズやヨークシャテリアなど。短毛種の代表犬種はフレンチブルドッグやラブラドールレトリバー等が挙げられます。

「犬の毛が抜ける」抜け毛のお手入れのコツとは?

犬 毛が抜ける

犬の抜け毛は、勝手に抜け落ちることもありますが、抜けたまま体の周りに溜まっていくこともあります。そのままに放置していると皮膚疾患を招く恐れがあるほか、毛がもつれる原因になるため定期的なお手入れが必要です。ここでは、抜け毛を刈り取るためのブラッシングのコツをご紹介します。

毛流に沿ってやさしく行う

ブラシはさまざまな種類がありますが、抜け毛を取り除くにはスリッカーブラシが向いています。ブラシの先端が鋭いので、毛流に沿ってやさしくブラッシングしましょう。スリッカーブラシは鉛筆の持ち方のように持ち、平行に動かすのがポイントです。ブラシの柄を上から握るように持つと力が入りすぎてしまうので注意が必要です。

また、角度をつけてブラシを動かすと皮膚を傷つけてしまいます。毛流に沿ってブラシを平行に動かし、やさしくとかして抜け毛を取り除いてあげてください。

毛玉は丁寧にほぐす

動いたときに擦れやすい脇の下や内股、尻尾の付け根などは、毛玉になっていることも少なくありません。 毛玉ができている場合は毛玉の根元を持ち、スリッカーブラシでやさしくほぐしていきます。力を入れると皮膚が引っ張られて痛みを与えてしまうので、やさしく丁寧に行いましょう。

毛のもつれがひどく、なかなかほぐれない場合は、毛玉にすきバサミを数回入れ、それからスリッカーブラシでとかすとほぐれやすくなります。

時間をかけすぎない

ブラッシングは愛犬がリラックスした状態で行うのが基本です。ブラッシングに時間がかかりすぎると、だんだん嫌がってくることがあるので手際よくやるよう心がけましょう。

ブラッシングの目安時間は、犬が立った状態でやる場合は10分程度まで、横になった状態の場合は20分程度までにとどめたいところです。

愛犬が嫌がっている中、無理に続けてしまうと、ブラッシング嫌いになる可能性があるので無理強いしないようにしましょう。

「犬の毛が抜ける」を促進するお手入れのメリット

犬 毛が抜ける

ブラッシングをして抜け毛を取り除くと、見た目がすっきりとしてきれいになりますが、それ以外にもメリットがあります。

皮膚病の予防になる

抜け落ちて不要になった毛を取り除くと被毛の通気性がよくなり、皮膚病の予防になります。また、ブラッシングの仕上げにピンブラシを使うと、皮膚のマッサージになり血行が促進されるので、健やかな皮膚の状態を保つのに役立ちます。

異常のサインに気づく

ブラッシングをしているときに脱毛や湿疹、腫れている箇所など、異常のサインに気づくこともあります。早期に発見して治療をすれば愛犬にかかる負担が少なくて済むので、ブラッシングは健康状態をチェックする大切な機会でもあると言えます。

換毛期はこまめに愛犬の抜け毛ケアを!

犬 毛が抜ける

ダブルコートの犬種は、換毛期になるとごっそりとアンダーコートが抜け落ちて生え変わります。抜け毛をそのままにしていると被毛が蒸れて、皮膚疾患を引き起こしてしまう恐れがあります。換毛期には特に小まめにブラッシングをしてあげるようにしましょう。なお、ブラッシングの際は異常のサインがないか、しっかりとチェックしてあげてくださいね。

  • 更新日:

    2019.11.07

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