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犬に薬をうまく飲ませる方法
健康管理 / 病気

2020.09.27

犬に薬をうまく飲ませる方法は?薬の形状別の飲ませ方のコツ

犬と一緒に暮らしていると、多くの飼い主さんが経験するのが愛犬への「投薬」です。様々な病気や怪我等が理由で動物病院から薬を処方され、長期間内服を続ける場合もあるかと思います。しかし、私たち人間が薬を飲み込むのが苦手な方がいるように、匂いに敏感な犬に薬を飲ませるということは簡単なことでありません。できるだけストレスなく飲ませたいと思っていても、なかなか愛犬が薬を飲み込んでくれないと悩む声もしばしば耳にします。そこで今回は、動物病院で処方される動物用の薬の種類から、それぞれの薬の特徴・形状に合わせた上手な飲ませ方のコツ、愛犬が上手く飲んでくれないときの対処法についてご紹介していきます。

Author :監修:阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師(文:KANAKO)

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病院で処方される動物のための薬の種類

犬 薬

薬は犬の状態や症状に合わせて獣医師から処方されますが、その薬の種類にはさまざまなタイプのものがあります。

薬の種類

愛犬用に処方された薬剤の名前を見て、自分も同じ名前の薬を飲んだことがあるという方もいらっしゃるかもしれませんが、実は犬に処方される薬は「動物用」に開発されたものだけでなく、「人間用」に開発された薬が使われることがしばしばあります。当然、その犬の状態や体格などに合わせて獣医師が薬を処方する量をコントロールしているため、同じ薬だからと言って判断で人間用の薬と同じ考え方で飲ませるのはNGです。

また、薬は治療を目的としたものだけではありません。ノミ・ダニ駆虫薬やフィラリア症予防薬は、病気にならないよう予防する目的としても使われています。どんな薬にしても、使い方や与え方を間違ってしまうと体に害のあるものになってしまいますので、獣医師の指示のもと飲ませるようにしましょう。

薬の形状

犬に処方される薬は、主に錠剤・粉薬・カプセル・シロップの4つの形状があります。薬が作用してほしいところで効果があらわれるようにするために薬を最適な形状にしています。「動物用」の薬は身体の大きさに合わせて細かくサイズが分かれているものや用量を調節しやすいように液体のものが用意されています。「人間用」に開発された薬は人の身体を基準とした用法用量になっているため、犬の身体に合わせて分割したり、シロップに混ぜたりして処方されることもあります。

犬の薬の基本的な飲ませ方

犬 薬

犬に薬を飲ませようとすると、警戒して逃げてしまったり、吐き出してしまう子もいますよね。ここでは、薬剤の形状別に基本的な薬の飲ませ方をご説明します。

錠剤・カプセルの場合

錠剤やカプセルの薬の飲ませる基本的な方法は、大きく2通りあります。

1つ目の方法は、ごはんやおやつに薬を混ぜてしまうことです。日頃から、食欲にムラがなく与えたのものは何でも食べてくれるような犬であれば、薬もごはんと一緒に食べてしまうことが多いです。薬をそのまま入れても飲み込まないような場合は、犬用のおやつや茹でたささみなどに薬を埋め込んで気づかれないように食べさせる方法もあります。

また、2つ目の方法では、まず犬を背後から優しく犬を包み込むようにしておさえましょう。そして犬の口を軽く上向きにし、口を開き、のどの奥の方へ薬を入れ、口を閉じます。このとき、口は上向きのままでのどを上から下へ撫でてあげましょう。飲み込むと口の周りを舌でペロンと舐めるようなしぐさをしたら飲み込んでいますので、念のため口を開けて残っていないか確認しきましょう。

粉薬の場合

粉薬を飲ませるときは、そのまま口に入れてしまうと犬もむせてしまいますので、少量ずつ口の内側に塗り付けて飲ませます。また、ウェットフードに粉薬を混ぜたり、少量の水に溶かしスポイトなどで口の端から飲ませる方法もあります。お水で溶いた粉薬を注射器で飲ませる場合には、正面から飲ませるのではなく犬歯の少し後ろ側から少量ずつ飲ませるとスムーズです。

シロップの場合

シロップの飲ませ方は、粉薬を水に溶かした時と同じように口の端から飲ませます。シロップの場合、甘味が付いているものもありますので、他の薬剤に比べると飲ませやすくなります。

犬が薬を飲まないときの対処法

犬 薬

犬に薬を飲ませるときは、はじめは成功しても、2回目以降は警戒して飲んでくれなくなることがあります。無理やり飲ませてしまうと、飼い主に寄り付かなくなってしまったり、噛むようになってしまうこともありますので注意しましょう。どうしても薬が飲めない場合には、動物病院に相談すると、お薬の種類によっては注射で対応してくれる場合もあるので、無理しないことが大切です。また、下記の方法を試してみましょう。

大好きなフードやおやつに混ぜる

ドライフードでは難しいですが、レトルトや缶詰などのウェットフードに混ぜて飲ませる方法や、茹でたささみやチーズ、サツマイモなどに包んであげる方法もあります。我が家ではこの方法で与えることが多くなっています。与えるときは、はじめは薬の入っていないものを食べさせ、次に薬が入ったものを与えると比較的食べてくれる場合が多いです。食べた後は、ご褒美に薬の入っていないものをあげてくださいね。

投薬用補助食品を使う

最近、動物病院でも見られるようになった、投薬するためのおやつ(服薬ゼリーやオブラート)が販売されています。嗜好性の高い素材を使い、薬が見えないよう包んで与えることができます。味のバリエーションがあるので飽きずに与えることができます。

薬を飲ませるときは犬の気持ちを考えて飲ませよう

犬 薬

今回は犬に薬を上手に飲ませる方法についてご紹介しました。病気を予防したり、治療するために大切な薬なので、飼い主としてはどうしても飲んでほしいですよね。しかし、人でも飲みにくい薬。私たち同様に犬に飲ませるのはとても難しいことです。犬には、治るためだから仕方なく我慢して飲むといった思考がありません。そのため、薬を嫌がることは当たり前のことだと思って気を張らずに薬を飲ませる工夫をしましょう。必ず、最適な薬を飲ませる方法が見つかると思います。

  • 公開日:

    2019.11.28

  • 更新日:

    2020.09.27

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