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健康管理 / 病気

2019.11.28

犬と暮らす。犬の薬をうまく飲ませる方法やコツをご紹介します

犬と一緒に暮らしていると、誰しも必ず経験するのが投薬です。様々な理由で動物病院から薬を処方され、長期間内服を続ける場合もあるでしょう。しかし、私たちが薬があまり好きではないように、犬にとっても薬は苦くて苦痛を感じる犬もいます。その場合、薬を飲ませるのも難しく、どのようにすればスムーズに薬を飲ませることができるのか悩んでしまいます。そこで、ここでは犬に薬を飲ませる際の方法やコツをご紹介していきます。

Author :docdog編集部(監修:阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師)

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病院で処方される薬の種類

犬 薬

動物病院に行くと、症状に応じて薬を処方されることがあります。
薬には様々な種類と形状があり、飼い主さんのご要望に沿った形状の薬を処方されます。まずは、薬の種類や形状についてご説明していきます。

薬の種類

犬の薬には、私たちと同様に様々な種類の薬が存在します。
動物専用の【動物薬】もあれば、私たちが使用する【人体薬】を使用することもあり、症状によって薬の内容も異なってきます。

薬にはいくつかの種類があります。
抗生物質、消炎鎮痛薬、消化器系薬、ホルモン製剤、駆虫薬などといったものがあり、各症状に合わせて獣医師から薬が処方されます。

薬の形状

薬には、錠剤・粉・シロップの3つの形状があります。動物薬は身体の大きさに合わせて細かくサイズが分かれていたり、用量を調節しやすいように液体のものが用意されているものもありますが、人体薬は動物の身体には大きすぎるので分割したりシロップに混ぜたりして処方されることもあります。

犬の薬の飲ませ方とは

犬 薬

動物病院から薬を処方してもらったら、どのように飲ませればスムーズに投薬ができるのでしょうか。ここでは、基本的な薬の飲ませ方についてご説明していきます。

錠剤

錠剤の薬を飲ませる方法は2通りあります。
1つ目は、ごはんやおやつに混ぜてしまうことです。
日頃から、食欲にムラがなく与えたのものは何でも食べてくれるような犬であれば、薬もごはんと一緒に食べてしまうことが多いです。

2つ目は、犬の口を開けて薬を直接口の中に入れ、飲ませる方法です。
背後から優しく犬を包み込むようにしておさえてから、利き手で両あごを持ち上を向かせます。そうしたら、もう片方の手で口を開けて喉の奥に薬を落とします。落としたら、犬が飲み込むまで口を閉じたままにさせれば、大抵の犬は薬を飲み込んでくれます。ただし、この方法は咬まれてしまうなどの危険を伴うため、嫌がる犬には無理にやらないようにしましょう。

粉薬

粉薬も錠剤同様にフードにふりかけたり、ウェットフードなどに混ぜて与えることができます。とくに、ウェットフードはドライフードより嗜好性が高いため、錠剤では投薬が難しい犬には粉の方が適していることも多いです。
また、お水で溶いた粉薬を注射器で飲ませる方法もあります。この際、正面から飲ませるのではなく犬歯の少し後ろ側から少量ずつ飲ませるとスムーズです。

シロップ

シロップに関しては、粉薬を水で溶いた時と同様に犬の口の横側から飲ませます。シロップにすることで、薬が少し甘くなるため、錠剤や粉薬も苦手で飲んでくれない犬でもスムーズに飲ませることが可能です。

犬が薬を飲まないときはどうすれば良い?

犬 薬

犬が薬を飲まないとき、一体どのようにすれば薬を嫌がらずに飲んでくれるのでしょうか?基本的には、以下の方法を動物病院では推奨することが多いのですが、それでも飲んでくれない場合は動物病院に相談をしましょう。薬が飲めない場合、お薬の種類によっては注射で対応してくれる場合もあるので、無理しないことが大切です。

ごはんや好物のおやつに混ぜる

薬を飲ませるとき専用の嗜好性の高いウェットフードやおやつなどに薬を混ぜて飲ませる方法や、ササミや牛肉などといったお肉に薬を包んで飲ませる方法もあります。また、チーズ・さつまいも・ヨーグルトといった食べ物に薬を飲ませても良いでしょう。ただし、私たちが食べる食べ物に薬を包む場合は、味付けのしていないものに包みましょう。

服薬ゼリーやオブラートに包む

服薬ゼリーやオブラートに包んで与えるという方法もあります。また、ささみのゆで汁などに片栗粉でとろみをつけて飲ませても良いでしょう。

犬の気持ちを考えて薬を飲ませよう

犬 薬

ここでは、犬の薬をうまく飲ませる方法についてご説明してきました。
投薬に苦労する方は多いですが、大前提に覚えていて欲しいのが、私たち同様に犬も薬が苦手ということです。

犬には、治るためだから仕方なく我慢して飲むといった思考がありません。そのため、薬を嫌がることは当たり前のことだと思って気を張らずに薬を飲ませる工夫をしましょう。必ず、最適な薬を飲ませる方法が見つかるはずです。

▼下記の資料を参考に執筆しました。

(1)日本動物医療センター
(2)ペットショップのコジマ
(3)日本小動物獣医師会

◎監修者プロフィール
阿片 俊介

阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師

茨城県出身。日本獣医生命科学大学を卒業し、認定動物看護師の資格を取得。 千葉県の動物病院に勤務後、動物用医薬品販売代理店にて動物病院への営業を経験。 犬とのより良い暮らしをサポートできるよう、飼い主の方の気持ちに寄り添いながら、安心して正しい情報をお伝えできるよう心がけています。

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