ヤギミルクは牛乳と同じぐらい栄養豊富な食材です。一方で、牛乳とは違う特徴を持っており、犬用の手作りおやつ・ごはんだけでなく、市販のフードのトッピングとしてもよく活用されています。まずは、ヤギミルクが犬にもたらすメリットから見ていきましょう。
ヤギミルクには、以下をはじめとした成分が含まれており、犬の健康維持に役立ちます。
ヤギミルクにはビタミンB2が多く含まれています。ビタミンB2は、炭水化物や脂質、タンパク質を体内でエネルギーに変えるのに必要となる重要な栄養素です。また、皮膚や被毛の健康維持のサポートもしています。
ヤギミルクには、牛乳の約20倍のタウリンが含まれています。タウリンは、タンパク質が分解される過程でできるもので、心臓や肝臓の機能を高める、視力の衰え防止、疲労回復促進などの働きをします。
骨や歯を丈夫にしたり、情報伝達をスムーズに行うのをサポートしたりするカルシウムも含まれています。
ヤギミルクの脂肪球は牛乳に比べ1/6程度と小さく、消化・吸収がしやすいため、下痢になりにくいという特徴があります。このような性質から、手作りおやつにもヤギミルクを使ったレシピが多数あります。
ヤギミルクは牛乳と同じぐらい栄養価がありますが、アレルゲンとなるas1カゼインの量が、牛乳よりもヤギミルクの方がはるかに少ないため、アレルギーが発生しにくいことが分かっています。そのため、犬には牛乳よりもヤギミルクが推奨されています。
ヤギミルクを使用したおやつはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、みんなの手作りおやつをいくつかご紹介します。
骨型のかわいいクッキーで、愛犬だけでなく犬を飼っているお友達などにプレゼントしても喜ばれそうですね。ヤギミルク、米粉、オートミール、卵、米油、オリーブ葉パウダーを使用して作ったようです。クッキーは日持ちがするので、一度にたくさん作って少しずつ愛犬にあげるものよいのではないでしょうか。
シリコン型に生地を流して焼き上げたニンジンケーキ。大豆粉100g、ニンジン1/3本(茹でて潰しておく)、ヤギミルク100cc、ヨーグルト大さじ1、卵1粉、オリーブオイル25ccをボールに入れて混ぜ合わせ、シリコン型に流し入れて180度に設定したオーブンで20分焼いて完成だそうです。ケーキといっても人用と違い、作り方がとてもシンプルなので作ってみてはいかがでしょうか。
ヤギミルクパウダーを水で溶いて、型に流して冷やし固めたヤギミルクシャーベットです。夏場の水分補給にぴったりなおやつですね。愛犬の大好物の1つだそうです。
犬用おやつのレシピ本はたくさんの種類がありますが、簡単に作れるレシピが多数紹介されている「HAND MADE DOGおやつ本」がおすすめです。チップスやクッキー、ケーキなど30種類のおやつが掲載されています。レシピはどれも手軽に入手できる材料が使われているほか、作るときの注意点も載っているので、作りやすいといえるでしょう。
クッキーやケーキ、シャーベットといったように、ヤギミルクは犬用のおやつに幅広く活用できる食材です。また、牛乳と同じぐらい栄養豊富でありながら、アレルギーが発生しにくい、下痢になりにくいのも嬉しいところです。愛犬に愛情たっぷりのおやつを作ってあげてくださいね。
(※参考文献1)厚生労働省 e-ヘルスネット