犬も適量であれば、大豆製品を食べても問題ありません。「畑の肉」とも言われている大豆には、筋肉の成長や皮膚の健康維持などの働きをするタンパク質や、活性酸素の働きを抑制するサポニン、骨や歯を形成するカルシウムなど、さまざまな栄養素が含まれており、犬にメリットをもたらしてくれます。(※1)
豆腐や豆乳といった大豆製品は、犬がたくさん摂取するとお腹がゆるくなることがあります。そのため、まずはティースプーン1杯分程度の少量にとどめ、様子を見ながら与えるようにしましょう。軟便や下痢になった際は、与える量を減らし調整しましょう。
稀にですが、大豆アレルギーを持った犬もいます。大豆製品を食べた後、嘔吐や下痢、全身を痒がる、発疹が見られるなどの症状が現れた際は、速やかに動物病院へ連れて行きましょう。
実際、飼い主さんたちは愛犬に大豆製品を使ってどんなごはんを作っているのか、一部をご紹介します。
「ウチの子記念日」の特別なお祝いとして作った豆腐バーグです。野菜も入っており、彩りもきれいですね。愛犬に大好評で喜んで食べてくれたようです。
大豆、レンコン、アジ、白米、雑穀米に小魚の出汁で風味付けをしたごはんと、小豆入り雑穀粥に高野豆腐とおからをトッピングしたごはんです。こちらの手作りごはんのように大豆製品は、このぐらい少量から試すのが無難といえるでしょう。
こちらは専門の知識を持つ講師から習って作った、高野豆腐を使用した肺を養うためのペット用薬膳ごはんです。飼い主さんの愛犬に対する愛情が伝わってきますね。
人用のグラタンと見劣りしないほど美味しそうな、犬用の豆乳グラタンです。ズッキーニ、ひじき、えのきをオリーブオイルで炒め、火が通ったら無調整豆乳と茹でたベジタブルフリッジ(ショートパスタの1種)、トマト、猪肉を加え、粉チーズを振りかけてトースターで焼いたら完成だそうです。愛犬の誕生日など、特別なお祝いに作ってあげたいごはんですね。
愛犬にごはんを作ってあげようと思っても、栄養が偏らないようバランスよく作ることは簡単ではありません。そのため、専門家が考案したレシピ本を参考にするとよいでしょう。数多くあるレシピ本の中から、おすすめの2冊をご紹介します。
86種類ものレシピがカロリー付きでわかりやすく紹介されています。湯豆腐や鶏肉とカブの豆乳煮などの大豆製品のレシピも載っています。
また、調理のコツや栄養バランスについてなども丁寧に説明されているので、初心者でも安心して作れるでしょう。
東京都世田谷区にある、愛犬家に人気の手作りペットフード専門店「kuma kitchen」によるレシピ本です。栄養バランスが考えられていながら、特別な日にぴったりの豪華なごはんや、お出かけに持って行かれるお弁当など、おしゃれなレシピが多数載っています。
愛犬のために手作りしたごはんを、美味しそうに食べてくれたらとても嬉しいですよね。豆腐や豆乳、高野豆腐など大豆製品を使ったレシピはたくさんあります。レシピ本を参考に、ぜひ愛犬が喜ぶごはんを作ってあげてくださいね。
(※参考文献1)厚生労働省 e-ヘルスネット