マルチーズの子犬は、生後6ヶ月頃までは体重がどんどん増えて成長が著しく、生後7ヶ月頃から体重の増加が緩やかになっていきます。そして生後12ヶ月で成犬時の大きさになります。
成犬時におけるマルチーズの標準体高は20~25cm、体重は2.5~3.2kg程度です。ただし骨格には個体差があるため、標準よりも大きい場合もあれば小さいこともあります。
子犬のマルチーズが成犬になったときの、おおよその体の大きさを知りたい場合は、その親犬の情報を確認するのがよいでしょう。 犬の体の大きさは遺伝的な要因が大きく影響しているため、大きさの目安の参考になります。
成犬になると体重の大きな変化はほとんどなくなり、成長が止まった頃の体重が適正体重の基準となります。
つまり、個体により適正体重は異なりますが、おおよそ1歳頃の体重を目安にしていくといいでしょう。
適正体重から15%を超えると肥満の領域です。
肥満は内臓疾患や関節のトラブルを引き起こす原因になるため、しっかりと体重管理をしていく必要があります。
マルチーズは1歳を迎えたら成犬期に入ります。
犬の成長スピードは人間よりもはるかに早く、マルチーズをはじめとした小型犬は、1歳ですでに人間の年齢に換算すると15歳くらいになります。
そして2歳で24歳になり、3歳からは1年で4歳分、歳を取っていきますと言われています。
よって、シニア期を迎える7歳には44歳に、高齢犬といわれる11歳には60歳になっているということです。
マルチーズのスタンダードの毛色は純白です。
ただし、子犬の頃から真っ白な毛色で、成犬になってもそのまま純白なこともあれば、成長に伴い毛色の変化が見られる場合もあります。
子犬のときは耳や鼻の周辺、背中など部分的に淡いベージュやうっすらと黄色がかった毛色だったりすることも珍しくありません。
多くの場合、それらの部分的な純白以外の毛色は、成犬になって白い毛色に変わりますが、若干色が残ることもあります。
純粋犬種の犬籍登録や優良犬の普及などの活動をしている、国際的愛犬団体ジャパンケネルクラブでは、薄い黄色や淡いベージュを帯びた毛色も許容しているものの、純白の毛色のマルチーズが望ましいとしています。
これは、ドッグショーに出場する場合は別ですが、家庭で一般的に飼うのであれば気にしなくて大丈夫です。
うっすらと黄色や淡いベージュの毛色の部分があるからといって、健康上の問題を抱えているわけではありません。
ドッグショーでは純白以外のマルチーズの毛色は欠点として判断されるので「純白の毛色が望ましい」としています。
また、純血のマルチーズの繁殖および保護の観点からも、純白の毛色が推奨されているのです。
マルチーズの成犬時の標準的な大きさ・体重は、1歳頃から変わらず、上述の通りとなりますが、適正体重は個体により異なるため、あくまでの目安の参考として頭に入れておくとよいでしょう。また、子犬の頃に淡いベージュがかった毛色が部分的に生えていたとしても、多くの場合において純白の毛色に変わっていくので、毛色の個体差はそれほど大きくありません。成犬になったときのおおよその体の大きさや、毛色の変化の具合などを知りたい場合は、親犬の情報を確認してみるとよいでしょう。