ベーシックカラーの素材は、大きく分けて綿やナイロンなどの軽量で柔らかい素材のものと、丈夫な作りの革製のものがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
綿やナイロン製などのベーシックカラーは軽量で柔らかく、首への負担が少ない点が大きな特徴です。また、水洗いができるので、いつも清潔に保ってあげられます。
ワンタッチで留められるプラスチック製のバックル式が多いですが、金属のストッパーを穴に差し込んで留めるベルト式のものもあります。バックル式は着脱が簡単にできるのがメリットですが、プラスチックの劣化などにより壊れやすい点がデメリットです。
革製のベーシックカラーはベルト式のものが多く、耐久性に優れている点が魅力です。使い始めの頃は固い質感ですが、使い込むほど革が馴染んで柔らかくなるので、付け心地に関して心配する必要はありません。
また、成長に伴ってサイズが合わなくなってきても、新たに穴を作って調節できることから、長く使い続けられます。
このようなメリットがある革製のベーシックカラーですが、革は水に弱く濡れると繊維が硬くなってしまう点がデメリットです。そのため、雨の日の散歩においては、速乾性に優れたナイロン製のベーシックカラーを装着するなど、使い分けるとよいでしょう。
ベーシックカラーを選ぶ際は、以下のことを考慮しましょう。
サイズ選びは非常に重要なポイントです。サイズが合っていないと首への負担が大きくなったり、頭が抜けてしまったりするからです。
サイズ別にカラーの最小径と最大径が記載されていますが、「愛犬の首まわりの実寸+指2本分入る程度」が最少径と同じ、もしくは近いものが適したサイズになります。首まわりの実寸と最大径が同じだと、余裕を持たせて装着できなくなる可能性が高いので、間違えないよう注意が必要です。
犬の体格や成長段階によって、適したものが異なります。体が発達中の子犬には、軽量で首への負担が少ない綿やナイロンなどが向いています。一方、体が大きく力が強い中型犬や大型犬の場合は、耐久性に優れた革製のほうが安心です。
最後に、おしゃれなベーシックカラーを4つピックアップしてご紹介します。
多くの愛犬家から高い評価を得ている、アメリカ生まれの犬用アウトドアブランド「RUFFWEAR」のベーシックカラーです。ウォータープルーフで、消臭性のある素材で作られています。
ストッパーで固定するベルト式なので、引っ掛けたりして外れる心配が少ないといえます。また、反射素材が入っており、視認性を高めている点も特徴です。
カラーは、ビビッドでかわいい色合いのアルペングロウピンクと、レッドカラントの2種類があります。
通気性と耐久性に優れたナイロン製のベーシックカラーです。耐衝撃性に優れた金属バックルが採用されており、バックルには愛犬の名前や連絡先を刻印してもらえます。サイズはXSからXLまで揃っているので、小型犬から大型犬まで使用できます。
国内産の良質な牛本革(ヌメ革)を使用したベーシックカラーです。カラーのフチが面取り加工され、なめらかな肌ざわりに仕上がっています。ベルトの留め具はメッキ加工になっており、傷がつきにくいのも特徴です。
使い込むほど革に含まれる脂分によりツヤが出て、味わいが増していくもの革製ベーシックカラーならではの魅力です。
鮮やかな発色が魅力の、おしゃれでかわいい大型犬用のベーシックカラーです。耐久性に優れた牛本革を使用し、愛犬の首まわりのサイズに合わせて作ってくれます。
別カラーの止め輪や、カラーの先端に付いているユニオンジャックがワンポイントになっており、細部にまでこだわったデザインになっているもの嬉しいポイントです。
ベーシックカラーは毎日の散歩に使うものなので、丈夫でつけ心地がよいものを選んであげたいですよね。おしゃれでかわいいベーシックカラーがたくさんありますが、犬の成長段階や力の強さなどによって適切なものが違ってきます。安全に散歩やお出かけを楽しめるよう、愛犬にとってベストなベーシックカラーを選んであげてくださいね。