ウェットフードは、75%程度が水分から成る、食感が柔らかいフードです。嗜好性の高いものが多く、犬が好んで食べる傾向にあります。そのため愛犬の食欲が落ちているとき、ドライフードは食べなくてもウェットフードなら食べるということも少なくありません。
また、水分含有量が多いことから、特に夏場は水分補給として役立ちます。ただし水分が多い分、開封後に傷みやすいのがデメリットです。よって1回の食事で食べきれるよう、量を調整して与える必要があります。
愛犬に適したウェットフードを与えるためには、以下の点に注意して選ぶようにしましょう。
ドライフードと同様、ウェットフードにも犬にとって必要な栄養がバランスよく配合された「総合栄養食」と、副食や間食という位置付けの「一般食」があります。主食として与えるのであれば、総合栄養食を選びましょう。
総合栄養食のウェットフードは、全ライフステージ共通のものもありますが、子犬用、成犬用、シニア犬用と分かれている場合もあります。ライフステージごとに必要な栄養バランスが異なるので、愛犬のライフステージに合ったものを選ぶようにしましょう。
一方、主食のドライフードのトッピングやおやつとして与えたい場合は、一般食を選びましょう。
ウェットフードには、特定の病気の改善をサポートするための「療法食」もあります。療法食は「薬」ではありませんが、各病気に合わせて成分が調整されているため、基本的には獣医師の診察を受けて指導のもと犬に与えます。
店頭やインターネットなどでも療法食は販売されており誰でも購入できますが、自分の判断だけで選んで与えてしまうと栄養が偏り、かえって健康を損ねる可能性があるので、必ず獣医師の指導のもと、適切なものを選んで与えるようにしましょう。
愛犬が喜んでくれそうな、おすすめのウェットフードを4つ厳選してご紹介します。
ニンジンやジャガイモをはじめとした5種類の野菜と鶏肉を、鶏ガラベースで煮込んだスープタイプのウェットフードです。粘膜や皮膚の健康維持をサポートしてくれる亜鉛や、骨格の強度維持の役割を担うリンやカルシウムがバランスよく配合されています。
なお、こちらは一般食なので、おやつや副食として与えるようにしましょう。
こちらも一般食のウェットフードです。嗜好性にこだわり、多くの犬が大好きなチキンと牛肉を使用して作られています。
食べやすいようにゼリーがコーティングされているので、シニア犬も安心して食べられます。
チキンを主原料とし自然素材を使用して作られた、総合栄養食のウェットフードです。パテ状の肉の中に角切りにしたジューシーな肉が入っており、異なる食感を味わえるように仕上がっています。
また、穀物アレルギーの犬にも配慮し、穀物不使用で作られています。
ドイツで長い歴史をもつ老舗ペットフードメーカーと日本との共同開発により誕生したウェットフードです。ドイツの自然豊かな土地で放牧された、品質の高い馬肉を95%も使用して作られています。
また、ミネラルやビタミンをはじめ、鉄やカルシウム、グリコーゲンなど、犬にとって必要な栄養素がバランスよく含まれています。こちらも総合栄養食なので、主食として与えられます。
犬にとっても食事は楽しみの1つです。そのため、嗜好性の高いウェットフードも与えてあげると喜んで食べてくれるでしょう。
ただし、ウェットフードだけを与えていると、ドライフードを食べなくなってしまうこともあるので、ドライフードとのバランスを考え、上手に利用するとよいでしょう。愛犬が好みそうなウェットフードを選んであげてくださいね。
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