まずは本やネットでお風呂の入れ方を綿密にチェック。
意外と初心者に向けた情報が少ないことに驚いた。
さまざまな意見や情報はあるが、結局はそのコ次第なことが多いみたい。
悩んでいても仕方がないのでまずはやってみよう!ということで夫婦共々気合を入れて、くん太を初めてお風呂に入れることにした。
頻繁に、instagramやYoutubeで犬を水面に持ってくると足が動き始めて、空中で犬かきをし始める、という動画を見て、その可愛さに癒されていた。
くん太も同じ反応を示すだろうか、そんな興味からまずは張っているお湯の上にくん太を持ってきてみた。
・・・・・・。
あれ?
無反応。どうやら自分の下を取り囲んでいるのが水だと気づいていない様子だ。
それならばと!と少しずつ水に近づけてみた。
足が水に触れた瞬間、「あ!これは水なのか!」と気づいたかのように足を動かし始めた。
犬かきは初めてなので、動き方はぎこちなく、不格好。
「まま~、おぼれちゃうよ~!!」って必死に目で訴えてくるのを感じた。
それにしても、犬は生まれつき「犬かき」ができるのか!と感心した。
プールのトレーニングはまた今度するとして、くん太をおちょくるのはそのくらいにして本題のシャワーをすることに。
まずは水に慣れさせるため、お尻の方から少しずつシャワーを充てた。旦那はたどたどしい手つきでシャワーを充てていたが、それに対してくん太は何も気にしていない様子だった。
時折旦那にお手をして甘える仕草も見せるほど余裕を見せていた。
これは肝が据わった立派な男のコに育ちそうだ!
水になれたところでいざシャンプー!
旦那がくん太の体をシャンプーしている間、くん太は湯おけに入った水をペロリ。またペロリ。
「あー。それ飲み水じゃないよ~~。」そう声を掛けたけど、時すでに遅し。
目の前の高さで出されたら、飲み水だと思ってしまうのも無理はない。
シャンプーは舐めたりしても大丈夫なように天然成分でできたオーガニックシャンプーを選ぶべきだなーと感じた。
シャンプーの途中でくん太もさすがに集中力が切れた。
わたしのズボンから出ている紐をみて、一気に遊びスイッチ全開に!
お風呂場を走り回って遊びに誘ってくる。
早くシャンプーを流してしまおう、とシャワーを充てた。
するとくん太はおとなしく伏せて洗いおわりを待っていた。
「お。くん太えらいぞ!」
そう思いくん太をを応援した。
水に塗れると短毛が少し膨れ上がり、子ブタのようにも見え、それはたまらなくかわいい。
まだまだ小さな背中だが、シャワーを覚えて少し成長した息子(くん太)を誇らしく思った。
最後の仕上げは足洗い。
わたしがくん太を抱きかかえて、旦那が足を洗った。
一番楽なステップなはずなのになぜか二人がかりの大仕事となった。
わたしたち夫婦は不慣れでかなり戸惑ってしまい、あまり手際のよいシャンプーができなかったが、くん太は引くほど肝が据わっていた。
パピーではなく、おっさんなんじゃないかとたまに疑ってしまうほど普段から何事にも動じない。
くん太は何に興奮したり、驚いたりするのだろうか。
くん太の新しい発見をしていきたいと思った。
結果、くん太は初めてのお風呂をなんなくクリアした。
このコに苦手なものはあるのかと疑ってしまうほど、何事にも動じないのだ。
これからはくん太が苦手なものも見つけてみたいと思った。
ひとまず、生活に必要なお風呂という要素をクリアできたのは大きな1歩である。
これからもくん太の成長を楽しみにしていて欲しい。