magazine

住まい / 生活

2020.09.01

愛犬と飛行機に乗るなら!手続き方法と注意点を解説

愛犬と一緒に旅行などで長距離移動したいとき、飛行機に乗ることができれば便利ですよね。飛行機の利用は車や電車などの交通手段と比べると準備や手続きが多く、余裕をもって準備する必要があります。
ここでは、愛犬と飛行機を利用するときの手続きや準備、飛行機の搭乗を控えた方が良い犬、犬が飛行機を利用することにより考えられるリスクなどについて解説します。

Author :江野 友紀/認定動物看護士

この記事をシェアする

犬を飛行機に乗せるための手続きや料金

犬 飛行機

まず、航空会社によって犬が搭乗できる会社と、ペット不可の航空会社があります。
JALやANAなど、国内の主要な航空会社では、必要な条件を満たせば愛犬を飛行機に乗せることができますが、ジェットスターやバニラエア、ピーチなどのLCCと呼ばれる格安航空会社では、愛犬を乗せることはできません。
介助犬や盲導犬は例外として認められています。

必要な手続きやルール、料金について

愛犬と一緒に飛行機に乗る場合、飼い主さんと愛犬は一緒に客室で過ごせるわけではなく、ケージやクレートに入れて貨物室に預けることになります。必要な手続きや預かりの条件は航空会社により異なりますが、次のような手続きやルールがあります。

手続き方法

インターネットで事前予約する方法と、搭乗前にカウンターで手続きする方法があります。代表者名やペットの種類の記入のほか、ケージのサイズや数を選択したり、預かりのための同意書のサインをします。クレートをレンタルする場合、直前だと数が不足することも考えられるので、余裕をもって手続きすることをお勧めします。

料金

愛犬を預けるには、国内線で約3,000~6,000円、国際線で約25,000~40,000円ほどかかります。利用料金は路線や搭乗区間により変動します。また、国内線でクレートを借りる場合のレンタル料は航空会社によって異なり、無料の会社もあれば1,000円ほどかかることもあります。

飛行機への搭乗を控えるべき犬とは

犬 飛行機

航空会社の利用条件を満たしていたとしても、飛行機への搭乗によるリスクが高い犬もいます。愛犬が次に挙げるような条件に該当していないか、予め確認しておきましょう。

短頭種

多くの航空会社では、フレンチブルドッグやパグ、ボストンテリア、シーズー、ペキニーズなどの短頭種の預かりは不可となっています。
これらの犬種は暑さに非常に弱く、フライト中に熱中症に陥ったり、呼吸器系に障害を生じるリスクが高いといわれています。実際、過去には短頭種が熱中症で死亡した例があります。

病気の犬

心臓病などの持病がある犬や下痢・嘔吐などの症状がある犬、食欲が低下している犬などは搭乗を控えましょう。
もし貨物室で愛犬の容体が悪化したとても、飼い主さんは様子を見に行くこともできないため対応することができません。

年齢

子犬や高齢犬、病気の犬や妊娠中の犬も、体調が変化しやすく搭乗を拒否されてしまう可能性があります。

敏感な子や臆病な子

長時間独りで過ごすことが苦手な子や、狭い場所や暗室が苦手な子、大きな音に敏感な子、環境の変化に弱い子などは、搭乗を控えた方が良いでしょう。
どうしても搭乗させなければならない場合は、動物病院で精神安定剤を処方してもらう方法もあります。

犬を飛行機に乗せるために必要な準備とは

犬 飛行機

初めて犬を飛行機に乗せるときは、あらかじめ必要なグッズを揃えたり、動物病院を受診しておく必要があります。航空会社のルールを確認した上で、余裕をもって1ヶ月前には準備を初めましょう。

必要な書類は揃えておく

狂犬病ワクチンや混合ワクチンの証明書、健康証明書、国際線であれば輸出検疫証明書など、必要な書類は事前に揃えておきましょう。

ケージやクレートを用意

愛犬を預ける場合は、航空会社によりケージやクレートのサイズ規定があるので、ルールに沿ったものを用意します。柔らかい素材のソフトキャリーは安全が確保できないためNGです。適当なものが無い場合には航空会社にお願いしてレンタルしましょう。
また、長時間のフライトでもなるべく安心して過ごせるよう、ケージに普段使っているタオルなどを入れても良いでしょう。

犬の大きさによっては貨物扱いになることも

JALではペットとグレートの合計重量が32kg以上、ANAではLサイズ(幅55cm×奥行80×60cm)のゲージに入らない大きさのペットは貨物扱いになります。

搭乗前に排泄や給水を済ませる

飛行機が離陸すると、着陸するまで愛犬をケージから出すことはできません。預ける前に、排泄は済ませておきましょう。
また、給水ボトルの設置が認められている航空会社が多いですが、普段食器で飲水している場合は吸水器に慣れておらず、飲水量が減る可能性があります。脱水症状を防ぐためにも、念のため事前に給水を済ませておきましょう。

犬を飛行機に乗せた場合のリスクについて

犬 飛行機

多くの犬は問題なく搭乗できますが、飛行機での移動する際には離着時の騒音や気温の変化などの急激な環境の変化が起こります。そのため、犬は大きなストレスを感じたり、環境の変化に身体がついていけない場合があります。
車や電車といった交通手段と比べると飛行機での移動と比べ、飛行機での移動はリスクがが高くなります。

暗室や騒音によるストレス

犬が飛行中に過ごすのは、客室と違って暗室です。また、初めて聞く飛行機の機械音や慣れない機体の動き、他の犬の鳴き声、経験したことのない雰囲気などにより、愛犬に大きなストレスがかることが考えられます。

温度差が生じやすい

貨物室は空調管理されていますが、外気による影響を受けやすく室温が不安定になることがあるようです。冬場は毛布やカイロ、夏場は保冷剤などの冷却グッズを用意し、なるべく一定の温度で過ごせるように工夫しましょう。

ケガや、最悪の場合死に至るケースも

前述したように、過去にはフライト中の子が熱中症にかかり死亡したことがあったり、老朽化で破損したケージの使用により怪我をしたといった事故もあります。もちろん、基本的には安全に移動できていますが、事故が起こる可能性は否定できないと考えましょう。

同意書へのサイン

愛犬を飛行機に乗せるにあたり、航空会社が用意する同意書にサインする必要があります。同意書の内容は「運送中にペットが死傷した際、原因がペット自身の体質や性質、もしくは梱包の不備等にある場合、航空会社に責任を問わない」というものです。

愛犬と飛行機を利用する場合は、準備を万全に!

犬 飛行機

一緒に飛行機を利用できれば、出かけられる範囲が広くなり、愛犬との生活がより豊かなものになります。車や電車などの交通手段と比較すると必要な準備や注意点が多くなり、ペットにとってストレスがかかる移動方法になるので、前もって航空会社の利用条件などを確認し、愛犬の体調管理を万全にして旅行を楽しみましょう。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野 友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

  • 公開日:

    2019.10.05

  • 更新日:

    2020.09.01

この記事をシェアする