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犬を迎える

2019.12.27

犬の里親になるために!保護犬を迎える心の準備と費用を解説

いざ里親として犬を迎えようと決めたとき「何を準備をしたら良いんだろう」「お金はどれくらいかかるんだろう」と考えてしまいますよね。犬の里親になるということは、ただ犬を飼い始めることと少し違い、物質的な準備はもちろん、心の準備が必要になってくるものと言えます。ここでは犬の里親になるための様々な準備や、かかる費用を詳しく解説していきたいと思います。

Author :大森きこ/ドッグライター(監修:阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師)

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犬を里親として迎えるための心の準備をしよう

犬 里親

犬の里親になるということは、一度捨てられたり、脱走したりしてしまった犬の新しい飼い主になるということでもあります。辛く悲しい経験をしてきた犬もいれば、病気が発覚して突然捨てられた犬など、彼らの経歴は様々です。

そんな犬たちが二度と悲しい思いをしなくても良いように、里親になる方は、ただ犬を飼い始めるよりもしっかりと心の準備をして迎え入れる必要があります。何歳かも分からなかったり、どんな病気を持っているかも分からなかったりする犬を、最後まで面倒を見ることは出来ますか?

家族全員の同意は得られていますか?

犬の里親になるにあたり、家族全員の同意は必須事項となります。 これは動物愛護センターでも保護団体でも同じことで、誰か一人でも家族が反対している場合には譲渡は受け付けられません。 家族全員が犬の里親になることに同意し、全員でしっかりと話し合ってライフスタイルに合った犬を選びましょう。

犬の里親になるための費用はどれくらいかかる?

犬 里親

「犬の里親になるのって無料じゃないの?」と思っている方は意外と多いのではないでしょうか。 犬自身の購入代金というものは必要ありませんが、譲り受ける場所によってはそれまでにかかった必要経費を里親さんが負担するという形になります。 保護団体から迎え入れる場合は、譲渡の際にどれくらいの費用がかかるかホームページで調べておきましょう。

譲渡費用も含め、犬を迎えるにあたり必要になる費用を解説します。

譲渡費用

動物愛護センターの場合、住んでいる地域への登録料以外には基本的に無料で譲り受けることが出来ます。 保護団体の場合は、避妊去勢手術や混合ワクチン、駆虫薬の投与など、基本的な健康診断とケアをしてからの譲渡になることが多いため、それらにかかった実費を譲渡費用として支払うケースがほとんどです。

また、譲渡までの飼育にかかった食費や運営費などが含まれている場合もあります。気になることがあれば、譲渡費用の内訳を公開してもらいましょう。犬種や性別によっても変わることがありますが、多くの保護団体では5万円までが相場となっているようです。

飼育道具やフードなど犬を迎える準備にかかる費用

犬を迎えるにあたり、まず必要なのは飼育道具やフードになります。 これらは犬を迎える日までに用意しておきましょう。当日はバタバタとして慌ててしまう可能性があるので、余裕を持った準備が出来ると良いですね。

フードはアレルギーの有無などが分からない場合、飼育場所で食べていたものと同じメーカーを用意するか、少量パックのものを試してみるのがおすすめです。

まずはケージやブラシ、シャンプーなど必要最低限のものだけを揃えておき、その他のものは必要に応じて買い足すようにしても大丈夫です。

その他、輸送などにかかる費用

もしも引取先が遠方だった場合、譲渡の際の空輸や運搬のガソリン代、高速料金などを別途支払う必要があります。 これらは基本的には里親さんの負担になることがほとんどです。自分で出向いて引き取る場合も自己負担となります。このような費用がかかることも含めて、譲渡場所を選ぶようにしましょう。

犬を里親として迎えるための環境づくり

犬 里親

里親として犬を迎えるということは、ある程度、成犬の犬を迎えるというケースが多くなると思います。子犬であれば性格も柔軟なので新しい環境にも慣れやすいのですが、成犬を迎える場合は里親さん側でも注意しておきたいことがいくつかあります。
犬を迎え入れる為の環境づくりについて、重要なポイントを抑えておきましょう。

イタズラされて困るものはしまっておく

保護犬の中には家庭で暮らしたことが無いコもいます。その多くは繁殖場で飼育されていたり、屋外で飼育されていた犬です。 保護団体のシェルターや動物愛護センターでも一般家庭のように生活させるのは難しいので、里親さんが決まって初めて「家庭で飼われる」ことを経験する犬も多いのです。

そのため、一般家庭でどのような動きやイタズラをするか分からない場合があるので、里親さんの方で環境を整えておく必要があります。 保護犬を自宅に迎え入れる際には、犬が届く範囲にイタズラされたら困るものは置かない、誤飲の可能性があるものは置かないなど、子犬を迎えるとき以上に十分に配慮しておく必要があります。

犬が安心できる場所を作る

成犬は特に初めての環境で緊張していることが多いので、家に迎え入れたらすぐに安心してくつろげるような場所を作ってあげましょう。 はじめは家族の姿が見えながらも近すぎない場所が落ち着けるのでおすすめです。慣れてきたら徐々に犬の場所を家族と近くしてあげると良いですね。

くつろげる場所は、出来る限りサークルやクレートなどを使用して境界線を作ってあげると犬は落ち着くことが出来ます。サークルやクレートはお留守番のときのイタズラ防止にも便利なので、初めから慣れさせておくのが良いでしょう。

犬の里親になるために、事前の準備をしっかりしておこう

犬 里親

犬の里親になるためには、心の準備も大切です。保護犬の中にはなかなか心を開いてくれない犬もいるので、根気よく寄り添ってあげる覚悟も必要になってきます。気になる犬が見つかって、いざ里親に立候補してみようと思ったら、引き取る前に、しっかり家族と里親になることのメリット・デメリットを話し合ってみましょう。年齢も定かではなく、仲良くなるまでに少し時間はかかるかもしれませんが、そんな愛犬が心を開いてくれたときに受け取る愛情はきっととても大きな物になるでしょう。

◎ライタープロフィール
大森 きこ

大森 きこ/ドッグライター

家族で出来る範囲での保護活動をしています。今まで小型犬から大型犬まで様々なコたちと出会い、新しい家族を見つけるお手伝いをしてきました。どんなコでも迎えてあげられるようにと、現在はペット看護師の資格を取るための勉強中です。

◎監修者プロフィール
阿片 俊介

阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師

茨城県出身。日本獣医生命科学大学を卒業し、認定動物看護師の資格を取得。 千葉県の動物病院に勤務後、動物用医薬品販売代理店にて動物病院への営業を経験。 犬とのより良い暮らしをサポートできるよう、飼い主の方の気持ちに寄り添いながら、安心して正しい情報をお伝えできるよう心がけています。

  • 公開日:

    2019.10.04

  • 更新日:

    2019.12.27

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