
犬と暮らしているとさまざまな犬種に興味が湧きませんか。今日、お散歩で出会った犬はどんな性質なんだろう?、CMに出ていたあの犬の犬種はなんだろう?そんな疑問が湧いた時や調べたいことがあった時に手元に1冊、犬種図鑑があるととても役に立ちます。
ここでは、お役立ちの犬種図鑑をご紹介します。
著者:藤田りか子 編集協力:リネー・ヴィレス
スェーデン在住の動物行動学の専門家である藤田りか子さんによる犬種の本。FCI公認犬種、未公認の犬種、レア犬種、絶滅から復興した犬種など全400犬種が紹介されています。
藤田理香子さん独特の語り口で解説されている、各犬種の特徴やに他犬種との比較は必読もの。また、犬種にとどまらずドッグショーの仕組みや犬種組織(各国のKC)の取り組みなども紹介されています。
犬を飼っていても飼っていなくても、犬好きにオススメの一冊です。
著者等:デズモンド・モリス、福山英也、大木卓
著者であるイギリスの動物学者デズモンド・モリスは、動物学者の見地から人間を観察していることで有名です。また、動物としての人間を描いた著書「裸のサル」は全世界でベストセラーとなり、話題となりました。
動物学者としての顔以外に、画家の顔も持つデズモンド・モリスによるこの本は、全編イラストで1003犬種を紹介、さらに珍しい犬281種、3397犬種の犬種名一覧表など、犬に関することがモリス独自の視点から解説された世界で最も詳しい犬についての事典とも言えます。
著者:アーダーム・ミクローシ
動物行動学の権威であり、動物行動学的視点から人と犬のやりとりを研究するプロジェクト「ファミリー・ドッグ・プロジェクト」の共同設立者でもあるアーダーム・ミクローシ氏が独自の視点で、350種の犬種を紹介しています。
種としての起源、身体構造、行動分析、人の文化との関わりなど学術研究に基づき解説している図鑑です。かなりマニアックな内容ですが、犬という動物を深く知ることができる一冊となっています。
しつけに関する悩みは尽きないもの。インターネットで調べると、十人十色さまざまな意見が飛び交っていて、結局何が正しいのか、分からなくなることがあります。 しつけに関しては、犬の性格や犬種よってもアプローチ方法が異なるので、どの方法がベストであるとは一概に言えないところが、混乱を招いている原因でもあります。 ここでご紹介する本は、まず犬の生態を理解することができる本や写真入りで事例を紹介している本たちです。きっとあなたのバイブルになってくれると思います
著者:シーザー・ミラン 藤井留美(翻訳)
カリスマドッグトレーナー、動物学者でもあるシーザー・ミランをご存知の方も多いと思います。ナショナルジオグラフィックチャンネルでオンエアされていた、シーザー・ミラン氏の犬の問題行動を解決する番組は、世界171カ国で放送されました。
世界中にファンを持つ彼が、全9章にわたり、犬と暮らすガイドブックを執筆。犬の行動の原因、対策を実例を交えて解説しています。
著者等:イアン・ダンバー
獣医師、動物行動学者、ドッグトレーナーであるイアン・ダンバー博士が、新しい切り口で犬のしつけ方法をイラスト入りで解説。犬にも楽しい、人にも楽しいしつけ方法を科学的かつ具体的に紹介されているので、犬を飼うのが初めての人にも理解しやすい一冊に仕上がっています。
問題行動を起こさせないためのしつけを犬の立場に視点を置いたしつけ方法は、子供から大人までわかりやすく、すぐに実践できるものばかり。しつけに悩んでいるなら、是非ご一読ください。
著者等:ヴィベケ・エス・リーセ、 藤田りか子
著者のヴィベケ・リーセ氏は、デンマークでは初となる犬の行動心理に即したコンサルティングやトレーニングを行う動物行動クリニックを主宰しています。
サービスドッグ公認訓練士であり公認クリッカー訓練士であるヴィベケ・リーセ氏は、動物公園にて勤務し、動物行動学協会にて教育を受けています。
本書のタイトルはドッグ・トレーナーに必要なとなっていますが、一般の飼い主にもわかりやすく、犬同士のボディランゲージを全て写真で解説。些細な犬の動きから犬の気持ちを読み取ることの重要性を説いています。
この本の他に、子犬の気質を読み取るドッグ・トレーナーに必要な「子犬レッスン」テクニック、本書の続編ドッグ・トレーナーに必要な「犬に信頼される」テクニック、ドッグ・トレーナーに必要な「複数の犬を同時に扱う」テクニックなどの著書があり、どの本も分かりやすい写真で解説されています。
ブームになりつつある手作りご飯。いざ始めてみようとしても、何を作っていいのかわからない、どんな食材をどう調理すればいいの?など、悩みは尽きません。
大切な愛犬のために始めようと思っても、意外とハードルが高く諦めてしまうこともしばしば。そんな時に、手作りごはんのレシピや食材の特徴などが書かれている本が一冊あると助かります。
ここでは、お役立ち本としてキッチンに一冊置いておきたい手作りごはんの本をご紹介します。
著者等:奈良 なぎさ 梅原 孝三 齋藤まゆみ
手作りご飯を作る時に一番悩むのがどんな食材を使えばいいのかということ。この本では、栄養学、薬膳と2つの視点から144種の食材を解説。あわせて、犬の体調や体質についての知識も得られます。
タイプに合わせた食材選びからレシピまで、この一冊があれば毎日の手作り食に悩むことも無くなります。
著者等:南村友紀
元祖「手作りご飯の本」とも言えるキッチンドッグをご存知の方も多いのではないでしょうか。著者の南村氏が一緒に暮らすゴールデンレトリバーのために犬のご飯を作りはじめたことをきっかけに、ホリスティック医学や栄養学を学び、2002年日本初の犬のためのデリカテッセンをオープン。
また、犬のためのスローフード協会を設立。犬の手作りご飯のための栄養計算ソフトも開発しています。本書では、犬用と人間用のご飯を一緒に調理できる飼い主用のアレンジレシピも掲載。
毎日の食事作りに役立つレシピが使用する食材別に紹介されています。
著者等:kuma kitchen
犬専用のごはん屋さんとして多くの飼い主から信頼を得ているkuma kitchenがファン待望のレシピブックを出版しました。
銀座のレストランのシェフが考案した犬のことだけを考えて作ったレシピは、まるで人間用のレシピかと見間違うほど。毎日のごはんレシピから、記念日用の豪華料理、お弁当までが掲載されています。
シェフから犬への愛情が詰まったレシピブックは、手作りごはん初心者にもわかりやすく解説されています。
本は思いたった時に手にとって、写真を見て、文章を読むことができる素晴らしい作品です。インターネットの普及でとても便利な世の中になり、しばらく本からは遠ざかっていたという方も多いかもしれません。 ここでご紹介した本は、見て楽しい、読んでためになるものを中心にセレクトしています。ぜひ、みなさんも「必要な一冊」を見つけて、犬との暮らしのバイブルとしてみてください。
西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士
ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。