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犬種図鑑

2019.11.27

水難救助犬ってどんな犬?始まりの歴史や活躍するフィールドをご紹介します

先進国では、一般的な水難救助犬は、海や川で溺れている人を助ける犬のことを指します。日本では災害救助犬に分類されることが多いですが、災害救助犬と違う部分は「救助まで犬がする」という点です。また、災害救助犬のように出動要請がなくても自己判断で救出活動を行えるのも水難救助犬の特徴と言えます。ここでは水難救助犬のお仕事内容や活躍の場をご紹介していきます。

Author :docdog編集部

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水難救助犬の歴史

水難救助犬

水難救助犬の歴史は明確にはなっていませんが、古くからカナダを原産国とするニューファンドランドが漁師と共に船に乗り水難救助を行っていたことは有名です。
現在ではニューファンドランドを筆頭に、ラブラドールレトリバー、レオンベルガーなど泳ぎが得意な犬種が水難救助犬として活躍するようになりました。

ニューファンドランド

水難救助犬

水難救助犬として有名なニューファンドランドは、熊のように大きな体にも関わらず泳ぎが得意な犬種です。指の間に水かきを持っており、油分を多く含んだダブルコートは冷たい海に長時間入っている事が出来る為、水に入る仕事に適した特徴を持っているのです。
ニューファンドランドは古くから水難救助犬として活躍し、現在でも多くの国で救助を行っています。

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水難救助犬の仕事内容・救出方法とは

水難救助犬

水難救助犬の仕事内容は「水辺で溺れている人・遭難している人を助ける」ことですが、方法は様々なものがあります。

今回は水難救助における基本的な救出方法を3つご紹介します。この他にも水中に沈んでいる人や物を見つけ回収する等の任務もあります。

1.救命具を運んで溺れている人に渡し救助する

犬が浮き輪やロープを咥えて溺れている人の所まで運び、引っ張って岸まで連れてくる作業は水難救助の基本です。 波の打ち寄せる海で大きな浮き輪を咥えて泳ぐことは大変ですが、一刻も早く救命具を届ける必要があります。

2.溺れている人自身を運び救助する

偶然溺れている人に出くわした場合、救命具を持ち合わせていない事がほとんどだと思います。その場合は溺れている人の衣服を引っ張りながら泳いだり、犬自身に捕まってもらい岸まで連れて帰る必要があります。 ある程度の体力が無いとお互いが沈んでしまいかねないので、日頃からのトレーニングや訓練が重要な仕事です。

3.遭難者の捜索

水難救助犬は湖などに転落し、溺れて意識が無くなっている人を探し出すこともあります。 意識が無くなっている場合は水中に沈んでしまっている可能性がある為、日頃から水中捜索の訓練も受けています。

水難救助犬が活躍するフィールド

水難救助犬

水難救助犬が活躍するフィールドは主に海や湖沼、河川などの水辺です。プールのように綺麗で透き通っている環境はまず無く、波や水の流れ、濁りの中での救助は犬にとって大きな労力が必要となります。 訓練は現場を想定した環境で行うなど、実際に救助が必要になった時に犬が戸惑わないような工夫がされています。

水難救助の現場で多いのは海ではないでしょうか。日本ではあまり見かけませんが、海外ではライフガードと共にビーチで待機している水難救助犬もいるそうです。
海で溺れている人を発見した場合、人を呼んで救助を待って...としているとあっという間に沖まで流されてしまう可能性があります。そんな時にすぐに救出に向かえる水難救助犬が活躍します。

湖沼・河川

湖や川での転落事故でも水難救助犬は活躍します。海と同様に溺れている人の救助はもちろん、転落し意識を失ってしまった人の捜索にも携わります。
郊外にある湖や河川では、人が溺れてしまっても救援隊が来るまでに時間がかかることが多くあります。しかし水難救助犬はライフジャケットを着ればすぐに救助に向かうことが出来るという利点があります。

水難救助犬が増えていけば、助かる命も増えるかもしれません

水難救助犬

2018年に起こった水難事故のうち水難者は1614人で、死者・行方不明者は679人となっています。日本ではまだあまり知られていない水難救助犬ですが、ライフジャケットさえ着用すればすぐに出動できるという利点があります。先進国のように水難救助ができる犬が増えれば、助かる命も増えるのではないでしょうか。事故が起きないことが一番良いのですが、災害救助犬が注目され始めたように、水難救助犬が増えることを期待したいですね。

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  • 公開日:

    2019.10.12

  • 更新日:

    2019.11.27

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