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犬の生態 / 気持ち

2019.10.23

犬の味覚は人間とは違う?犬の味の感じ方・味付けの必要性とは

犬は、目の前に落ちているものに興味があり、何でも口にしてしまうという印象がありますよね。フードを準備しても、がっついて一気に食べてしまう様子で、もしかして味わっていないのかも、と思うことがありませんか?そんな犬にも実は「味覚」が存在します。今回は、犬の味覚に関する謎を、人間との味の感じ方の違いから、犬の食事の味付けの必要性について解説していきます。

Author :docdog編集部

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犬の味覚と人間の味覚の違い

犬 味覚

人間は舌の上にある味蕾(みらい)細胞という小さな器官によって様々な味を感じとることができます。 一般的に人の味蕾細胞の数は、舌全体におよそ9千個存在しており、「甘味」「苦味」「酸味」「旨味」「塩味」の5つの味を感じ取ることができます。 しかし、犬の味蕾細胞の数は約1,700個と、人間と比べて5分の1程度しかなく、かなり少ないことが分かります。

犬の味覚は4つ+α

犬は人間よりも舌にある味蕾細胞が少ないため、人間のように細かな味の違いは分からず、「塩味」「甘味」「酸味」「苦味」の4つの味覚を感じることが出来ると言われています。 人間が感じることのできる「旨味」を犬は感じることができません。 また、舌のどの部位でどの味を感じ取っているのかは、人間ほど明らかにされていないようです。

この4つの味覚の他に犬は「水の味」の違いを感じることができるセンサーがあると言われています。 これは、犬が野生だった時代に食べていた獣の塩分濃度に合わせて体液を一定に保つために、水の微細な違いも分かるように発達したためと言われています。

犬の味覚の中で、犬が最も好きな甘味

犬 味覚

犬の味覚のなかで最も発達していて、敏感に感じ取れると言われているのが甘味です。甘味を感じる味蕾細胞は舌の前面と側面に存在しています。 果物の糖分である「果糖」や牛乳と乳製品、犬の母乳に含まれる「乳糖」、そして肉類に含まれるアミノ酸が好みの味です。

特に肉の「甘いアミノ酸」が大好物で、肉類を熟成させると生成される甘味のアミノ酸には敏感に反応します。お肉類や甘い果物類が大好きな犬が多いのは、甘味を感じられるためなのです。

犬の味覚の中で、犬が苦手なのは苦味

犬 味覚

人も苦いものは苦手な方がほとんだと思いますが、犬も苦味を嫌います。 自然界では、「苦味」があるものは毒がある有毒物や有害物がほとんどなので、危険を察知し毒物を避けるためです。

しつけグッズとして噛んではいけない場所や物などに苦味を感じさせるスプレーをすることが効果的なのはこのためです。 しかし、苦味を感じる味蕾細胞の位置は人間と同様に舌の奥にあり、甘味ほど敏感に反応することはできないようです。

犬の味覚から考える。犬の食事への味付けの必要性は?

犬 味覚

犬も人間よりは感度は劣るものの、4つの味覚を持っていることが分かりましたが、犬の食事に味付けをする必要はあるのでしょうか。詳しく説明していきます。

犬は味よりも匂いを重視する

結論から言うと、犬のご飯やおやつに味付けをする必要はありません。 人間は犬よりも味覚が発達していることを紹介しましたが、嗅覚細胞については犬は人間の10倍以上の数を持っています。

犬は味覚よりも嗅覚がとても発達しているため、まずは匂いを確認し、それから食感、味、見た目の順番で美味しさを判断するので、味はそこまで重要な立ち位置ではないようです。

偏食がある犬や食欲がない犬には、味をつけるのではなく香り付けをしたり、風味が豊かなドックフードを選んであげると食いつきが変わるかもしれません。

犬の嗜好性を見つけてあげよう

犬 味覚

犬も「塩味」「甘味」「酸味」「苦味」4つの味覚を持っていますが、嗅覚がより発達しているため、味よりも匂いを重要視します。それでも、私達人間と共に暮らすことで、好みの味が犬にも生まれるようです。 犬は、自分の意思で食事を選ぶことはできませんから、愛犬の好みの匂いや味を見極めながらドックフードを選んであげると、食いつきが違ってくるかもしれませんね。

  • 更新日:

    2019.10.23

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