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犬の生態 / 気持ち

2019.10.10

犬の授乳は生命の源!母乳の栄養・母犬ケアの大切さを学ぼう

ペットショップでは子犬の引き渡しの期間が決められています。その日数の根拠は、様々な理由がありますが、その理由の1つには「免疫力をつけてからの譲渡」という点が挙げられます。実はこの「免疫力」、犬の授乳の役割と期間にあることをご存知でしょうか?今回は犬の授乳にまつわる大切なポイントをピックアップしていきます。

#Lifestyle

Author :docdog編集部

犬の授乳期間について

犬 授乳

犬の哺乳期は、生後0日~30日頃になります。

子犬は母乳だけを飲み栄養をとりますが、生まれてからすぐ、48時間以内に初乳を摂取しなければなりません。なぜなら初乳には移行抗体とよばれる免疫が含まれており、腸を動かし免疫を吸収する作用があるからです。生まれたての子犬にとってこの初乳は抗体を体に取り入れ、水分や栄養素で血液を正常に循環させる働きもありとても大切なものになります。

一定期間でなくなる初乳の免疫効果

初乳の免疫力は、一生続くものではなく数十日でなくなってしまいます。免疫がなくなるタイミングに明確なものはなく、個体差があります。

その後はワクチンにより必要な免疫を付けます。子犬のころ何度もワクチン接種が必要なのは、免疫が途切れないようにするためです。ワクチンを接種しなかった場合は感染症にかかりやすくなり、体力のない子犬の場合は最悪死に至ってしまうことがあります。感染症の中には、人に感染したり、一緒に飼育している犬たちに感染するものもあるので、ワクチンは必ず接種するようにしましょう。

授乳期のために知っておきたい!母乳の栄養とは

犬 授乳

母乳の栄養素の割合は動物によって異なります。

人間の場合は、たんぱく質9%、脂質30%、糖質59%、ミネラル2%です。
草食動物の牛の母乳はたんぱく質26%、脂質28%、糖質40%、ミネラル6%になります。
犬の場合は、たんぱく質30%、脂質42%、糖質15%、ミネラル10%ほどになります。

犬の母乳の特徴・他の動物との違い

犬の母乳には人や草食動物と比べて、脂肪が非常に多く含まれています。脂肪はエネルギーになるだけでなく、細胞膜を構成する役割など体内で働く作用も多く持っています。

犬は生後体重が2倍になるまでおよそ10日ほどで、人間が20週以上かかるのに比べると非常に早く体が作られていきます。そのため、脂肪が多く必要になります。一方、糖質は低いことも犬の母乳の特徴です。牛乳や一部の草食動物の乳は、そもそも糖質が多いうえ構成が異なるので犬には不向きとなります。授乳が必要な子犬にミルクを与えたい場合は、牛乳などを避け、専用のミルクを与えるようにする必要があります。

授乳期間中の母犬の食事とケア

犬 授乳

出産後から授乳期間中の母犬は、特別な食事とケアが必要になります。

母犬の食事量とは

まず、犬は一度に数匹を出産しますので、その数匹に授乳させるためたくさんのカロリーを必要とします。その量は妊娠期の3倍とも言われています。 いつものご飯を3倍食べることはなかなか難しいもので、妊娠後期から授乳期間は、栄養価が豊富な専用の食事を与えることが望ましいとされています。 十分なたんぱく質や脂肪が含まれ、効率よくエネルギーを摂取することができ、かつ消化の良い食事を意識しなければなりません。

いくつかの子犬用のフードのパッケージには、母犬にも食べさせるように記載があります。子犬用はハイカロリーで消化が良いため、産後・授乳期の母犬にもふさわしいためです。あげるときは、参考容量をよく確認し様子を見ながら与えるようにしましょう。

また、体内の水分が母乳として大量に消費されていきますので、母犬がいつでもお水を飲めるように配慮してあげる必要があります。

母犬のケアとは

まれに母犬は出産後に「子宮脱」「低カルシウム症」「乳腺炎」などの病気にかかる場合があります。いつもの様子とは違い、吐き気や下痢がある、体の震えや痙攣を起こすなどの症状が見られたら、早めに動物病院を受診する必要があります。

また、帝王切開で出産をした場合、麻酔から覚めると自分の子犬が産まれている状況にとまどってしまう母犬もいるようです。徐々に子犬に慣れて授乳をするようになっていきますが、そうった母犬のストレスにもケアしながら、母犬がゆっくり休めるように、室内を清潔に保つなど配慮していく必要があります。

犬の授乳は子犬の命です!

犬 授乳

犬にとっての授乳は、単に栄養を摂取しているだけではありません。生きていく上の体を作るための基礎を作る大切な行為になります。また、一度にたくさん子供を産む母犬は大変なエネルギーを使いますので、子犬だけでなく、母犬もしっかりケアしてあげることが大切ですね。

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