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健康管理 / 病気

2020.01.20

【獣医師監修】犬の白内障ってどんな病気?治療方法や病気との向き合い方

犬にも白内障があることを知っていますか?人の白内障は年をとるとなりやすく、症状としては目が見えにくくなりやすいということはよく知られていると思います。しかし犬の白内障については知らない方が多いと思います。今回は犬の白内障について詳しくみていきます。

#Healthcare

Author :docdog編集部(監修:相澤 啓介/あさか台動物病院 獣医師)

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犬の白内障ってどんな病気?

犬 白内障

白内障とは眼球の中にある水晶体という部分が白く濁ってくる病気です。この水晶体は光を集め、カメラのようにピントを合わせる働きをしています。物を見るということにとても大切な部分なのです。そのため、この水晶体が濁ると視力が低下してきます。

白内障の症状や行動としては、初期では特に普段と変わらず生活できるのですが、だんだん進行してくると見えにくくなり、物にぶつかったりつまずくといった症状を示します。

飼われている犬が年をとってきて、目が白っぽくなってきたと感じたことはありませんか?この目が白っぽくなってきたと飼い主さんが感じる症状は白内障の可能性があります。

犬の白内障は受診が必要?

もし愛犬が白内障にかかった場合、動物病院に連れて行かなくても大丈夫なのでしょうか?答えとしては動物病院に連れて行く必要があります。白内障は放置しておくと、どんどん水晶体の白濁が進行し、それがもとで炎症をおこしたり他の目の病気にかかることがあります。手遅れになると治療そのものができなくなることもあります。

白内障かもしれないと感じた場合はできるだけ早く動物病院を受診してください。

犬の白内障にはどんな原因が考えられる?

犬 白内障

それでは犬の白内障の原因についてみていきましょう。原因は大きくわけて以下のようなものがあります。

遺伝性

犬の白内障に罹患しやすい犬種としては、プードル、ミニチュアシュナウザー、アメリカンコッカースパニエルなどです。遺伝性の白内障は若齢から発症することもあります。

加齢

加齢性変化の一つとして水晶体が濁ってきて白内障にかかることが分かっています。7歳以上の雑種犬の15%以上が白内障にかかっているというデータもあります。

糖尿病

糖尿病に罹患した犬では糖の代謝が上手くできなくなります。その結果、水晶体が濁ることになり白内障になります。

薬物

ステロイド剤の長期投与で白内障にかかることがあります。

外傷

水晶体に傷がつくと白内障にかかることがあります。けんかで目にけがをした、何か散歩中に目にささったということで水晶体に傷がつくこともあります。

犬の白内障の診断法は?

犬の白内障の診断方法は水晶体の状態を見ることです。細隙灯検査、眼圧検査などで水晶体が白濁しているか、光をきちんと通しているかなど目の状態を検査します。検査することで、白内障がどれくらい進行しているのかがわかります。

また、白内障に続発する緑内障やぶどう膜炎の有無を検査するために、眼圧の測定を行うこともあります。

犬の白内障の治療方法は?

犬 白内障

続いて犬の白内障の治療法をみていきます。治療法には内科的治療と外科的治療の二種類があります。

内科治療

初期の白内障の場合や、心臓が悪いなどの理由で外科手術ができない場合に点眼投与、内服の治療が行われます。この治療は白内障の進行を遅くすることはできますが、完全に治すことはできません。

外科治療

根本的な治療としては外科治療が選択されます。この外科治療では水晶体を吸引し人工のレンズを入れるという手術が行われます。

愛犬が白内障と診断されたときの向き合い方

犬 白内障

今回は犬の白内障について解説してきました。犬の白内障は珍しい病気ではなく、加齢にしたがって出現する疾患の一つです。また若い犬でも犬種によっては遺伝的にかかりやすいこともあります。

たとえ飼っている犬が白内障にかかっても治療できる病気であることも分かっていただけたのではないでしょうか?一番大切なことは早期発見、早期治療です。早期に発見していただくためにも定期的に目の状態を観察したり、普段とは違いどこかにつまずいたりといった症状がないかを見ていただければと思います。もしそういった症状が見られた場合はすぐに動物病院に受診して早期に治療を開始しましょう。

◎監修者プロフィール

相澤 啓介/あさか台動物病院 獣医師

1988年生まれ。日本大学/生物資源科学部獣医学科公衆衛生学研究室を卒業し、その後、あさか台動物病院で勤務。一般外来のほか、循環器の分野に専門的に携わっています。獣医師という立場から、大切なワンちゃんの健康をサポートするために、正しく分かりやすい情報を伝えたいと思っています。

【 主な所属学会・研究会・団体 】
埼玉県獣医師会、日本動物病院協会、日本獣医循環器学会、日本獣医がん学会

  • 公開日:

    2019.10.11

  • 更新日:

    2020.01.20

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