magazine

健康管理 / 病気

2019.10.23

犬もぎっくり腰になる?気になる症状やヘルニアとの違いについて

私たち人間は、腰に負担がかかると突然ぎっくり腰を発症することがあります。とても痛く、治るまでは非常に辛いぎっくり腰ですが、犬もぎっくり腰になるのでしょうか?ここでは、気になる犬のぎっくり腰について解説していきます。

Author :docdog編集部(監修:みなみ愼子/名古屋ECO動物海洋専門学校非常勤講師)

この記事をシェアする

犬のぎっくり腰とヘルニアとの違いを知っておこう

犬 ぎっくり腰

犬のぎっくり腰とヘルニアは、一見すると同じ症状に見えるかもしれませんが、どのような違いがあるのでしょうか?

ぎっくり腰とヘルニアは、どちらも激痛を伴うという点では同じです。ただし、ちょっとした違いがあるため、この違いを見極めることで、どちらが原因の痛みなのかが分かります。

痛みの原因

ぎっくり腰は、筋肉の損傷によって痛みが発生します。
一方、腰のあたりで起こるヘルニアは、椎間板という背骨の間にあるゼリーのような組織がある部分に問題があります。そのため腰のヘルニアは、椎間板ヘルニアといいます。椎間板ヘルニアは、椎間板にあるゼリーのような組織が飛び出してしまい脊髄を圧迫することで症状が起きます。

痛む場所

ぎっくり腰は、私たちと同じように腰周辺の痛みだけです。 しかし、椎間板ヘルニアは、腰・臀部・足先まで痛みます。重度になると、麻痺して歩けなくなることもあります。

痛みの時間

ぎっくり腰は、一時的なものなので筋肉の炎症が治れば、痛みはおさまります。 一方、椎間板ヘルニアの場合は、痛みが持続します。

犬もぎっくり腰になる?

犬 ぎっくり腰

犬も、ぎっくり腰を発症することがあります。

ただし、犬の場合はその見極めが難しく、レントゲンを撮っても確証が得られないことがあります。そのためぎっくり腰であったとしても、椎間板ヘルニアとして扱われることが多く見られます。

ぎっくり腰の症状

ぎっくり腰の症状は、椎間板ヘルニアとほぼ同じです。

例えば、階段の昇り降りをしなくなる・抱っこすると「キャン!」と悲鳴のような声で鳴く・腰付近に触れると怒る・動くのを嫌がる・後肢のふらつきなどといった症状があります。これらの症状は、椎間板ヘルニアとほぼ同じであるため、この時点ではぎっくり腰か椎間板ヘルニアかを見分けるのは難しいでしょう。

犬のぎっくり腰の原因と対策方法とは

犬 ぎっくり腰

ぎっくり腰は、ある日突然に起こります。しかしきちんと原因があるのです。原因と対策方法を知っておくことは、ぎっくり腰の予防だけでなく、ぎっくり腰になったときの症状を軽減させることにも役立ちます。さらにこれらの対策は、椎間板ヘルニアの対策としても活用することができますので、年齢を重ねた愛犬のためにも対策方法を知っておきましょう。

犬のぎっくり腰の原因

ぎっくり腰を起こす原因は、大きく分けると3つあります。

①加齢によるもの
年齢を重ねることで、腰が弱っていき、ぎっくり腰を起こしやすくなります。

②犬種特性によるもの
例えば、ダックスフンド・コーギー・ペキニーズといった胴長・短足の犬種は、普通の生活をしていても腰に負担がかかりやすいことから、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアを発症しやすい傾向にあります。

③足腰に負担がかかる環境
フローリングや階段などの段差が多いところは、犬の足腰に負担がかかりやすい環境です。長期に渡りこのような環境で過ごすことで、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアの発症率が高まってしまいます。

愛犬がぎっくり腰にならないための対策

それでは、どのような対策を行えば、愛犬のぎっくり腰を防ぐことができるのでしょうか?

1番の対策は、腰に負担が掛からないような生活をさせてあげることです。
例えば、フローリングをやめてカーペットやコルクマットを敷くなどして滑らず歩きやすい環境を作ったり、滑り止め付きの靴下を履かせる、段差を少なくしてあげるなど、愛犬のために配慮した生活環境を整えることです。そうすることで、足腰の負担が軽減しぎっくり腰を発症するリスクも軽減します。

また、愛犬の体型を維持することも大切です。
肥満は、必要以上に足腰に負担がかかってしまい、気付かぬうちに症状がどんどん進行していることもあります。ついつい甘やかしてしまいたくなってしまうかもしれませんが、食事量は守り体重管理を徹底しましょう。

犬のぎっくり腰は防ぐことができる

犬 ぎっくり腰

いかがでしたか?
このように、ぎっくり腰は日頃から足腰に負担がかからないようにすることで未然にそのリスクを軽減させることができます。 今からでも遅くはありません。もし、足腰に負担がかかりやすい環境がある場合には、愛犬の健康的な暮らしのために改善をしてあげましょう。また足腰に余計な負担がかからないよう適正な体重を維持するようにしましょう。

◎監修者プロフィール
みなみ 愼子

みなみ 愼子/名古屋ECO動物海洋専門学校非常勤講師 動物福祉・倫理学、ホリスティックケア・インストラクター

非常勤講師のほか、ペットマッサージやアロマテラピーの教室を開講しており、犬の保護施設でもペットマッサージのボランティア活動を実施中。一緒に暮らしている犬はロットワイラー、フレンチブルドッグ、MIX犬の3頭で、犬との伸びやかな暮らしを楽しみたいと思っています。

  • 公開日:

    2019.10.04

  • 更新日:

    2019.10.23

この記事をシェアする