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2021.05.13

犬×食べ物を知る!

犬に梅干しは大丈夫!ただし種や青梅は危険なので要注意

1年中、私たちの食卓に並ぶことも多い「梅干し」。春~初夏の時期には、スーパーの青果売り場にもたくさんの梅の実が並び始めますよね。梅干し・梅酒・梅ジュースなど用途はさまざまで、夏バテ対策にも昔から重宝されています。その中でも、今回は白いご飯によく合う「梅干し」について、愛犬は梅干しを食べてもよいのか?梅干しに含まれる成分や犬にとっての安全性など、飼い主さんに知っておいてほしいことをご紹介していきます。

#Foods

文:安田 ハル/ドッグライター

犬が梅干しを食べたけど大丈夫?

茶色と白のダルメシアンが公園で立ったままこちらを気にしている

犬の食についての知識は大切

犬と暮らしていると、ちょっと目を離したすきにテーブルの上の食べ物をパクッ、と食べてしまうのはよくあることかもしれません。

人の食べ物を犬が食べてしまった時、それが犬にとって安全なものなのか、危険なものなのかを飼い主さんは知っておく必要があります。もしもの時に慌てないように、犬の食についての知識を深めておくようにしましょう。

塩分が多いのでたくさんの量はNG

日本人が昔から好んで食べる梅干しは、おにぎりの具やお弁当によく使われる身近な食材です。その梅干しを犬が食べてしまっても大丈夫なのでしょうか?

心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、梅干しは犬が少量を食べたくらいでは大きな問題にはなりません。しかし、梅干しには意外に多くの塩分が含まれていて、体の小さな犬には負担が大きくなります。たくさんの量を食べてしまうことのないように注意してください。

犬に梅干しの種や青梅は絶対に食べさせないで!

梅干しにするために収穫された青梅

中毒になる可能性が高い青梅

梅にはクエン酸・ビタミンE・ビタミンC・カルシウム・鉄など、体に良いとされる栄養成分が多く含まれています。ただし、種や漬ける前の青梅には【アミグダリン】という中毒性のある成分が含まれています。このアミグダリン自体に毒性はありませんが、これが体内に入ると分解される過程で【シアン化水素】に変化し、犬が中毒を引き起こす原因物質となります。特に熟す前の青梅にはアミグダリンの含有量が多いため、中毒になる可能性が高くなります。

梅干しの種にも要注意

梅干しの種を噛まずに飲み込んでしまった場合は、ほとんどが排泄時にそのまま排出されますが、噛み砕いてしまった場合は青梅の実と同様に中毒を引き起こす可能性があります。

そして梅の種は先がとがっているため、丸飲みした場合に消化器官の粘膜を傷つけるおそれもあります。また喉に詰まらせてしまう危険もありますので、絶対に犬に与えてはいけません。

犬にアレルギーや中毒症状が出たときの対処法

白と茶色い毛をした小型犬が一生懸命ご飯をたべている

シアン化水素中毒の主な症状

青梅を食べて、シアン化水素中毒になったことが疑われる主な症状を紹介します。

  • 嘔吐や下痢を繰り返す
  • 元気がなくなる
  • ふらつきがある
  • 呼吸が早くなる
  • 麻痺やけいれんが起こる

青梅やその種を食べてこのような症状が現れたら、すぐに獣医さんに診てもらう必要があります。

梅干しであっても油断は禁物

また青梅ではなく、梅干しのように加工された梅の実からは、アミグダリンの成分が消えてしまうため中毒の心配はありません。少しくらいなら梅干しを食べても問題がないのはこのためです。しかし犬が初めて食べる食材には、アレルギーを引き起こす可能性もあるため、注意は必要です。

愛犬の様子がいつもと違う時は、早めに病院で診てもらいましょう。その時に、食べたもの、量、いつ食べたかなど、できるだけ多くの情報を獣医さんに伝えることが大切です。

犬に梅干しなど人の食べ物をあたえるときは注意して

芝生の上でこちらを見上げている白と黒の長い毛を持つ小型犬

犬が梅干を食べてしまった時の注意点や危険性などについてご紹介させていただきました。今回の梅干しのように、人の食べ物を犬に与える時には、安全性がわからない物については特に注意しましょう。犬の専門家の意見が分かれることもあります。愛犬の健康を守るために、飼い主さんは日頃から犬の食への関心を持っておくことが大切ですね。

  • 公開日:

    2019.10.13

  • 更新日:

    2021.05.13

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ライター・専門家プロフィール
  • 安田 ハル
  • ドッグライター
  • 愛犬のトイプードルと暮らす楽しい毎日。 家族に寄り添って生きてくれている、健気で愛おしいこの子のために「何かできることはないだろうか」これがドッグライターを始めたきっかけでした。 幼い頃から、小型犬・中型犬・大型犬と様々な犬種と暮らした経験を活かし、愛犬家の皆さんに役立つ情報や、楽しく共感していただける記事を発信していければと思っています。 さらに知識を深めるために、動物に関する看護学・栄養学などの資格取得を目指して勉強中です。