乳製品でカルシウムが豊富なチーズは、私たち人間だけでなく、犬も大好きなコが多い、食べても大丈夫な食材の1つです。 実際に、犬用のチーズスティックやふりかけなども販売されているので、あげたことがある方もいるのではないでしょうか?
実は、犬がチーズ好きなのには、理由があります。 発酵食品であるチーズは、味が濃いだけでなく匂いが強いことから嗅覚に優れた犬がその匂いを嗅ぐことで食欲増進に繋がるからです。
チーズにはカルシウム・ミネラル・ビタミンだけでなく、乳酸菌が含まれています。
厚生労働省の報告によると、乳酸菌には腸内環境を整える働きもあるようです。
つまり、犬にとってみても、チーズを食べるということで栄養を補給できるというメリットがあるということです。
愛犬にチーズをあげても良いということは分かりましたが、あげる際に注意しておくべきことがあります。これらを守らないと、愛犬のためにあげたつもりが、逆に健康を損ねてしまうこともあるため気を付けて下さい。
チーズはカルシウムが豊富でビタミンやミネラルの補給にはなりますが、それだけでは栄養価が足りず、犬の主食にはなりません。あくまで副食(おやつ)であることを忘れず、メインのフードとしてあげるのはやめましょう。
また、チーズをおやつとしてあげる際は、1日のカロリー量の20%以内にとどめるのが一般的です。そのため、おやつのあげすぎには注意しましょう。おやつのあげすぎは肥満のもととなり、健康を損ねる危険性もあります。
人間用のチーズは塩分が多く犬の健康を損なう可能性があります。食べすぎることで、腎臓や心臓に負担がかかり、これらの病気を発症するリスクが高まります。そのため、愛犬にあげる場合には、犬用チーズをあげるようにしましょう。
もし、人間用のチーズをあげるのであれば、塩分の少ないモッツァレラチーズ・クリームチーズ・カッテージチーズなど比較的塩分含有量が少ないものが安心です。
愛犬にチーズをあげた後に下痢や皮膚が痒くなるといった症状が出た場合、牛乳のアレルギーを発症している可能性があります。 この場合は、使用を中止し動物病院でアレルギー検査をしてもらいましょう。 そのため、初めてチーズをあげる場合は少量ずつスタートし、様子を見ながら徐々に増やしていくようにしましょう。
人間用のチーズも少量なら与えることができますし、ヒマラヤチーズのように固いチーズスティックであれば、無添加の犬用なので安心してあげることができます。
また、チーズはおやつやフードのトッピングとしてあげる他に、投薬にも使用することができます。
例えば、少量のチーズに錠剤を包んであげたり、粉の薬もふりかけタイプのチーズと一緒に混ぜてしまえば簡単に投薬することができます。薬を嫌がってしまって、なかなか投薬ができないというときには、オススメのアレンジ方法です。
いかがでしたでしょうか?
私たちの身近にあるチーズ、愛犬が欲しがったらついあげたくなってしまう方も多いでしょう。ただし、あげすぎにはくれぐれも注意してください。チーズは、うまく活用することで愛犬とのコミュニケーションツールにもなり、信頼関係の構築にも役立つ食材のひとつでもあります。
お誕生日は、特別に犬用チーズケーキというのも良いかもしれません。ぜひ、色々なアレンジ方法で健康を守りながら愛犬を喜ばせてあげてください。