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住まい / 生活

2019.10.23

老犬介護には付き物の床ずれ。できやすい部位や予防方法を紹介

老犬介護をしている多くの方が、最も気にかけているのが老犬をいかに床ずれにさせないか、という点ではないでしょうか。 老犬介護に関する情報を見ると、必ずと言っていいほど床ずれについて触れています。何故そこまで老犬が床ずれにならないように気を配るべきなのか、床ずれはどのようなものなのかを紹介します。

Author :docdog編集部(監修:阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師)

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そもそも床ずれってどんな状態?

老犬 介護 床ずれ

床ずれは、正しくは褥瘡(じょくそう)と言います。 自分の力で体を自由に動かすこのできない老犬は、常に同じ体勢で寝ていることになります。そうなると、床に接地している面は犬自身の体重に押され、どうしても血行が悪くなってしまい、その結果皮膚が壊死してしまうことがあります。これが床ずれです。

床ずれは悪化してしまうと皮膚に穴があき、骨が剥き出しになってしまうこともあります。また、そこまで症状が進んでしまうと、床ずれの箇所から感染症などに罹ってしまう場合もあります。

床ずれができやすい部位はどこ?

老犬 介護 床ずれ

床ずれは、肩・腰・足首など骨が出っ張っている箇所にできやすいとされています。 これは、横になっている時に出っ張っている箇所はより強く圧力がかかるためです。

また、筋肉の少ない犬や痩せ気味の犬も床ずれができやすいです。 さらに、一度床ずれを起こした箇所は、完治していたとしても再び床ずれになりやすいのでより注意が必要です。

老犬介護における床ずれの3つの予防法

老犬 介護 床ずれ

1.定期的に寝返りをさせる

床ずれを予防するには、2~3時間ごとに寝ている体勢を変えてあげる必要があります。
床ずれの原因が、同じ箇所に長時間圧力がかかることにありますので、これを防ぐために寝返りを打たせて向きを変えてあげるのです。

寝返りをさせる時には、一度立たせる恰好にしてその後反対側を向かせます。この時に、仰向けにして寝返りをさせることは絶対にしないでください。仰向けの体勢は、内蔵に大変負担がかかる体勢となります。
また、老犬の皮膚は大変デリケートですので、体を持ち上げる時には引きずるようなこともしないようにしましょう。

2.マッサージを行う

老犬の体を優しくマッサージすることで血行が促進され、床ずれ防止に繋がるとされています。 マッサージの際には強く押す必要はなく、優しく撫でるだけでも十分です。老犬とのスキンシップにもなりますので、短い時間でも構いませんから毎日実施してあげるのがおすすめです。

3.床ずれ防止用のマットを使う

老犬介護において床ずれ防止は重要な課題です。ただ、2~3時間おきの寝返りが難しいご家庭も多くいます。 そこで、床ずれ防止の効果が期待できる、床ずれ防止用のマットを敷いてあげるのもおすすめです。

床ずれ防止用のマットは、圧力が分散されるタイプのマットになっていて寝返りを行う回数を軽減することができます。ただし、床ずれ防止用のマットを使用しているからといって、長時間同じ体勢でも床ずれができなくなるということではありませんのでご注意ください。

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老犬介護で床ずれ予防は重要事項

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繰り返しになってしまいますが、老犬介護をしていく時には床ずれには常に気を配らなくてはいけません。 もちろん床ずれ以外にも大切なことはあるのですが、床ずれは一度できてしまうと治りが悪く、老犬も辛い思いをすることになってしまいますし、ケアをする飼い主さんにも大きな負担がかかってきます。

予防というのはどうしても甘く考えてしまいがちですが、床ずれができてしまった老犬の生活の質はぐっと下がってしまいますので、床ずれができる前に予防をしていくのがとても大切です。



◎監修者プロフィール
阿片 俊介

阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師

茨城県出身。日本獣医生命科学大学を卒業し、認定動物看護師の資格を取得。千葉県の動物病院に勤務後、動物用医薬品販売代理店にて動物病院への営業を経験。犬とのより良い暮らしをサポートできるよう、飼い主の方の気持ちに寄り添いながら、安心して正しい情報をお伝えできるよう心がけています。

  • 公開日:

    2019.10.20

  • 更新日:

    2019.10.23

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