午前11時、ずっと前から約束していた友人が自宅にやってきた。
私はくん太と新居のお披露目をするのが楽しみで寝不足気味。(実は前日、来てくれる友人のために夜遅くまでバナナシフォンケーキを焼いていた)
友人が自宅に到着するや否や、くん太は嬉しそうに足元に掛け寄り、友人の横にべったり。
特に吠える様子もなく「本当に初めて会ったのかな?」と思うくらいに懐いていた。
犬と関わる仕事をしているためか、友人は扱い方がとても上手だった。
私はその様子を見て安心して友人にくん太を見ていてもらい、ランチの支度をし始める。
普段ランチの用意をしていると匂いに惹かれて、くん太が必ず駆け寄ってくるが、この日は不思議とこっちを見向きもしなかった。
いつもご飯よりも、もっと遊んで欲しかったのかなぁ?と、思って少しだけ申し訳ない気持ちになった。
ランチを済ませ、友人が手土産に持ってきてくれた犬用靴下を履かせてみることに。
"お手"を覚えたばかりのくん太は足元を触られることに全く違和感がない。
すんなり、手を差し出してくれて、ほんの10秒くらいで靴下を履かせることができた。
こ、これは、かわいい!!親バカだけど、可愛すぎて反則なんじゃないかと思う。
しかし、くん太自身は気になって靴下を噛み噛みし始めた。
「あ~、噛んじゃダメだよ~」と言って友人からのプレゼントを傷つけまいと、くん太が履いている靴下を脱がせようとした。すると友人に「最初はみんな気にして噛もうとするから大丈夫だよ。なにか楽しいことで気をそらせてあげて」と言われた。
そうか、注意が向かっていなければいいのか、そう思ってくん太がお気に入りの押すと音が出るおもちゃを見せて呼んでみた。
くん太は突然靴下を履いているのを忘れたかのように、ニコッとして駆け寄ってくる。
我ながらちょっぴりアホな息子が非常に愛おしく思えた。
おもちゃの効果もあってか靴下を噛んだり気にする様子がなくなってきた「くん太」は、靴下を履いて普通に室内をトコトコ。そんな様子を見て、友人もちょっぴり感激していた様子。
本来はもう少し慣れるまでに時間がかかったり、足を上げて歩くなど違和感がある歩き方をするんだそうだ。
「子犬だとすぐ慣れたちゃうんだね!くん太は天才だよ!!!」そう言ってわたし以上にはしゃいでいた。わたしはくん太が玩具に釣られてちょっぴりアホにも思えた(←失礼。)けど、友人からするとくん太は天才らしい。
そんな皮肉も面白く感じて一人でクスクスと笑った。
褒められて調子に乗り始めたくん太は友人の膝上に飛び乗り、"ぼく、似合う?もっと褒めて!"とせがむ。
この靴下は人用も販売しているらしく、お揃いで履けるコンセプトになっているそうだ。
これは可愛い・・・。。くん太とのお出かけのときはこっそりお揃いの靴下を履いて、おしゃれをしてみたいと思った。普段車の移動が多いので、靴下を履けば車のシートを傷つけることもないし、そんな面でも役に立ちそうなアイテムだと思った。
素敵なプレゼントを、どうもありがとう。
今回は、友人が靴下を持ってきてくれたことをきっかけに、パピー犬の柔軟な対応力(勉強するスピード)がものすごく速いことを再認識した。人も子供のころに覚えたことはなかなか忘れない。それと同じように犬もパピーのときからなんでも教えていった方が、学びも早く忘れづらいのかもしれない。
犬の幼少期はとても短い。初めて見るもの・初めてすることを何でもすぐに吸収するくん太の成長機会を逃さないように、今の段階からいろんな物や事に触れさせ、社会化トレーニングをしていきたいと思う。くん太、これからもたくさんのことを学んでいこうね!