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犬種図鑑

2019.11.21

セラピー犬ってどんな犬?仕事内容や活躍するシーンを紹介

セラピードッグとも呼ばれているセラピー犬をご存知ですか?名前は聞いたことがあるけれど、何をしている犬だかよくわからない、そう感じている方も多いのではないでしょうか。セラピー犬の活動を知ると、犬に対する考え方が変わるかもしれません。今回は、そんなセラピー犬の活動内容について詳しくご紹介します。

Author :docdog編集部

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セラピー犬とは?

セラピー犬

セラピー犬の活動は、アニマルセラピーの一つとして行われています。アニマルセラピーには、医師や医療従事者と共に行う「動物介在療法」と医師を伴わない「動物介在活動」の2種類があります。後者の「動物介在活動」を行うのがセラピー犬で、ボランティアとして活動しています。

セラピー犬はこんな場所で活躍しています!

セラピー犬は、高齢者施設、医療現場、障害を持つ人たちの施設など癒しや治療を必要とする人々がいる現場で活躍しています。このほかにも、児童施設、学校、刑務所、被災地への訪問活動など日本全国のさまざまな場所を活躍の舞台としています。

セラピー犬として活躍するには

セラピー犬

テレビやマスコミで取り上げられた子供病院で働くゴールデンレトリバー・ベリーは、動物介在療法を行う犬で、セラピー犬より厳しい訓練を受けたファシリティドッグです。

セラピー犬は、人とのふれあいを通じて、人のQOLの向上を目指すボランティア活動をする犬を指します。特定の犬しかセラピー犬として活躍できないと思われがちですが、家庭犬から保護されている犬まで、どんな犬でもセラピー犬を目指すことができます。セラピー犬になるためには、基本的な家庭犬のしつけはもちろん、人が好きであることが第一に求められます。また、アイコンタクトの取り方、人と同じ速度で歩く、車椅子との歩行、杖をついている人との歩行、ベッドマナーなど通常の服従訓練とは違うセラピー犬専門の訓練を受ける必要があります。

セラピー犬に適している犬種はあるの?

セラピー犬は、一般の家庭で生活している家庭犬から保護犬まで、どんな子でも目指すことができます。

セラピー犬の適性として、人が大好きであること、人見知りしないこと、他の動物を警戒しないこと、初めての場所や大きな音を怖がらないこと、基本のしつけが完璧であること、健康であることなどが求められます。セラピー犬として活動できる年齢は、団体によって異なりますが、成犬(月齢8ヶ月~1歳以上)が基準となっています。特に、適している犬種はありませんが、人が大好き、優しいという面から考えると、大型犬ではゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバー、小型犬ではトイプードルやミニチュアダックスがセラピー犬として多く活躍しています。

セラピー犬の仕事内容とは?

セラピー犬

最新の研究で、犬と人が触れ合うことで、愛情ホルモンと呼ばれる脳内物質オキシトシンの血中濃度が上昇することがわかっています。犬を触ったり、話しかけることで、人の心が癒されることが科学的に証明されたのです。またセラピー犬が、患者に近づくと痛みが和らいだり、回復が早まることも、このオキシトシンに関係しているのではないかと言われています。

医療現場で活躍するセラピー犬

医療行為を伴わない活動を仕事としているセラピー犬は、歩行困難な患者と一緒に歩き機能回復リハビリのサポートや長期間ベッドから起き上がれない患者に寄り添いストレスや不安を和らげるなどの精神的サポートを行います。セラピー犬と触れ合うことで、動かなかった手や足が動くようになる効果や記憶を回復する効果など、報告されている効果はさまざまです。

施設で活躍するセラピー犬

さまざまな状況に置かれた人を補助するために高度な訓練を受けたセラピー犬は、高齢者施設や障害者施設、児童施設などでも活躍しています。リハビリ補助、機能回復サポート、精神面の機能回復までさまざまな症状を持つ人に寄り添い、触れ合うことで対象となる人の支えとなっています。

セラピー犬の歴史

医療の現場から高齢者施設まで多くの場所で活躍するセラピー犬もアニマルセラピーの一種です。アニマルセラピーの歴史は古く、18世紀にまで遡ります。ウサギや鶏との触れあいからスタートしたアニマルセラピーですが、犬がセラピーに有効であることを広めたのは、あのフロイトです。フロイトが、患者をリラックスさせるために、飼い犬であるチャウチャウを座らせて診察したそうです。その後も、人とコミュニケーションの取れない子供に犬と遊ばせるなど、精神医療の現場で犬が活躍したことから、アニマルセラピーの代表として犬が活躍しています。

日本で活躍しているセラピー犬の頭数は?

セラピー犬には、犬種を問わずどんな犬でもなることができますが、日本動物病院協会(JAHA)など各団体が行っている適性試験に合格しなくてはなりません。また、合格した犬が全員セラピー犬として活躍しているわけではないため、現在日本でお案等のセラピー犬がいるのかははっきり把握できていないようです。1986年から10年間、JAHAでセラピー犬として活躍した犬は延べにして111,094頭。この他にも、セラピー犬を育成し活動している団体があるので、多くの犬がセラピー犬として活躍していると思われます。

あなたの愛犬もセラピー犬に挑戦してみては

セラピー犬

ご紹介したように、セラピー犬は訓練を受ければどんな犬でも活躍できるボランティア活動です。犬が人間を癒すチカラは、犬を飼っていれば毎日実感できることではないでしょうか。セラピー犬は、飼い主がハンドラーとして同伴できる団体もあるので、飼い主と一緒に何かをしたい性格の犬には向いている仕事と言えます。興味がある方は、セラピー犬を育成・活動している団体にぜひ連絡してみてください。

  • 公開日:

    2019.09.23

  • 更新日:

    2019.11.21

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