magazine

犬種図鑑

2019.10.02

検疫探知犬の活躍に注目!検疫探知犬になるまでには必要な訓練とは

日本での活躍が徐々に増えてきている検疫探知犬は、海外からやってくる伝染病や病害虫を持ち込む可能性のある食品や植物の匂いを嗅ぎ分け、日本への侵入を防ぐ仕事をしています。このように国の安全を守るために活躍している犬たちが「検疫探知犬」と呼ばれますが、その存在をまだまだ知らない方が多いのも現状です。今回は、そんな「検疫探知犬」を簡単に解説しちゃいます。

Author :docdog編集部

この記事をシェアする

検疫探知犬とは

検疫探知犬

検疫探知犬は、海外からやってくる鳥インフルエンザをはじめとする伝染病や、植物に混入している病害虫などの日本侵入を防ぐ役割を担っています。

日本では平成17年に成田空港に畜産物を探知する検疫探知犬が2頭導入されたことをきっかけに、現在では日本8か所の各国国際空港と国際郵便局に合わせて29頭の検疫探知犬が活躍をしています。

検疫探知犬のお仕事内容

空港で【検疫探知犬】と記載された洋服を着た犬や、実際に活躍している姿をテレビなどで見たことがある方もいるかもしれませんが、特殊な訓練を受けた検疫探知犬は、旅行者の手荷物や国際郵便物の中から肉や植物などの匂いを探し当てます。

キャリーやバッグの外側から匂いを嗅ぎ分けるので、その嗅覚能力は相当なものです。 そして、匂いを嗅ぎ当てた後は、一緒に同行しているハンドラーに知らせ、また次の検疫探知に向かう仕事をしていきます。 検疫探知犬の仕事はここまでで、その後は検査センターで人間が検疫検査を行ない、検査証明書があるもののみ持ち込みが可能となります。

このように、検疫探知犬の働きが伝染病や病害虫の侵入の防止に役立っているのです。

検疫探知犬になるまで

検疫探知犬

特殊な訓練を受ける必要がある検疫探知犬ですが、一体どんな犬種がどのような訓練を受けることで検疫探知犬として活躍することが出来るのでしょうか。ここでは、検疫探知犬に向いている犬種やなるまでの訓練方法をご紹介していきます。

検疫探知犬に向いている性格

残念ながら、誰でも検疫探知犬になれるわけではありません。 ひたすら歩き回り匂いを嗅ぎ分けるため、丈夫な体と体力が必要になります。 また、特殊な訓練やしつけを徹底的にうけるため、物覚えがよく従順な性格である必要があります。 そのため、臆病な子や警戒心を抱きがちな性格の場合は、検疫探知犬としては不向きと言えます。

検疫探知犬の訓練方法

特殊な仕事をしている検疫探知犬の訓練は、とても厳しく正確さが求められます。 空港の税関検査場内を再現した室内で、検査する対象の食品が入ったスーツケースなどを積み重ね、訓練犬に匂いをかがせます。もちろん、何も入っていないスーツケースもありますから、最初はなかなか当たりません。

何度も訓練を重ね、嗅ぎ当てることができるとご褒美がもらえるという内容をひたすら繰り返します。そして、約3~4ヶ月ほどこのような訓練を続けることで匂いを嗅ぎ分けることができるようになるのです。

また、その他にもハンドラー(訓練士)に基本的なしつけを教えてもらい、常にハンドラーとスキンシップを重ねながら日々を過ごします。そうすることで、信頼関係も増し、しつけや訓練もスムーズに行えるようになるのです。

検疫探知犬に適した犬種

検疫探知犬として活躍している犬のほとんどが、ビーグルです。
愛玩犬としても人気のビーグルは、狩猟犬でもある嗅覚獣猟犬グルーブに属しています。そのため、匂いを嗅ぎ分けて獲物を見つけるのと得意としており、小型なわりに体力があることから、検疫探知犬に適した犬種となったそうです。

検疫探知犬の引退後は?

検疫探知犬

検疫探知犬は、シニア期を迎える6~8年を目途に現役を引退します。
日本では、検疫探知犬の頭数が少ないので詳細は不明ですが、外国の場合はハンドラーやその関係者たちに引き取られ、愛玩犬として穏やかに過ごすそうです。

国の安全を守る検疫探知犬

検疫探知犬

日本での頭数が少ないことから、知名度がまだ低い検疫探知犬ではありますが、国の安全のために頑張ってくれていることが分かっていただけたかと思います。

どんな犬でもなれるわけではなく、選ばれた犬しか検疫探知犬にはなれない他、その採用方法は公開されていないため、個人が愛犬を推薦するといったことは残念ながらできません。

もし、空港内で検疫探知犬を見かけても、優しくそっと見守ってあげて下さい。彼らは立派に使命を全うしているので、声を掛けたり触るといった行為は仕事に支障をきたすことがあります。温かい目でそっと心の中で声援を送りましょう。

  • 公開日:

    2019.09.02

  • 更新日:

    2019.10.02

この記事をシェアする