犬の足跡を作る肉球と爪には、どんな機能があるのでしょうか。
犬の肉球と爪にはブレーキを踏むときだけでなく、スピードを加速させるときにも機能します。爪や肉球で地面を踏みしめて蹴りあげ、加速していきます。犬の走る速さには、肉球や爪の機能が役立っているのです。
肉球は触覚が発達しているため、地面が何でできているか判断することができます。
犬の肉球は、人間でいう指先のように敏感に様々なことを感じ取ります。触覚・圧覚・温度感覚・痛覚を肉球から感知しているため、肉球がなくなってしまうと歩けなくなると言われているほど重要な機能を持っているのです。
例えばいつもペットシーツで排泄をする子は、肉球でペットシーツの感覚を確かめて排泄を行います。そのため、急に外でさせようとしても肉球から伝わる感覚が異なり、「おしっこやうんちをする場所ではないな」と判断できるのです。
犬は、舌を出してハァハァと呼吸するパンティングと呼ばれる犬特有の呼吸法で、熱を逃します。
人間のように皮膚に汗腺がなく、鼻の頭と肉球にのみ犬の汗腺が存在するため、全身から汗を発散することができないのです。そのため、パンティングだけでは体温調節が追いつかない場合には、肉球から汗を出してさらに体温を調節します。
犬の足跡は、主に肉球と爪の跡で構成されています。犬の足跡を見ると、ミツバチが作るような正六角形か正六角柱を隙間なく並べたハニカム構造になっていることが分かります。
普段は肉球と一括りに言っていますが、それぞれの肉球には名前があり、前足・後ろ足によって異なります。
前足の真ん中の大きな掌球(しょうきゅう)は人間の手のひらに部分になり、前足の掌球の周りにある4つの肉球を指球(しきゅう)と呼びます。さらに前足にのみ、地面につかない部位に手根球があります。
後ろ足の真ん中の大きな肉球を足底球(そくていきゅう)と呼び、足底球の外側にある4つの肉球を趾球(しきゅう)と呼びます。前足の指球とは呼び方は同じですが、漢字が異なります。
犬の足跡は大きな掌球と4つの指球、4つの爪が地面に接地することでできます。
足跡だけ見ていても犬なのか猫なのか、はたまた他の動物なのか判断するのは難しいのではと思う方も多いかもしれません。しかし、意外なことに特徴を捉えておくと他の動物との違いが簡単にわかります。ここでは犬の足跡と他の動物の足跡の違いについてご紹介します。
猫の足跡は犬の足跡に比べて丸く爪の跡がありません。猫の爪は出し入れができる構造になっているため、足跡には爪の跡はできません。さらに、猫の方が犬よりも肉球が小さいため肉球の大きさや爪の有無などで見分けることができます。
キツネの足跡は犬とよく似ていますが、真ん中の2指が外側の指より前に出ているのが特徴です。さらに掌球と指球が離れているため、パッと見て犬ではないなと判断できます。
タヌキの足跡も犬によく似ています。タヌキは梅の花のような4本の足跡がつきます。タヌキは歩行跡がジグザグで、マーキングなどを行うこともあり足跡だけでなく行動も犬によく似ています。
ここでは、愛らしいカタチをした犬の足跡柄のおすすめグッズを3つ紹介していきます。
優しい雰囲気を醸し出すおぼろプリントで肉球が散りばめられたシングルサイズのタオルケットです。
速乾性に優れているので、洗濯後すぐに乾くのはもちろん、汗っかきの方でも快適に眠ることができます。ピンクと水色の淡いカラーから選ぶことができ、お部屋の雰囲気も爽やかになりそうですね。
ぷっくりとした立体タイプがキュートな肉球のステッカーです。
こちらは2枚セットですが、車に複数枚貼れば犬が実際に歩いたような足跡の道をつくることができます。シールタイプで貼るのも楽ちん、かわいく愛車をカスタマイズすることが可能です。
我が子の足跡をずっと残して置くことができる愛犬家には堪らないメモリアルグッズです。無毒で安全な粘土にペタッと足跡をつけるだけで、お洒落なインテリアのように飾ることができます。小型犬から大型犬まで対応可能です。
ここでは犬の足跡の特徴や機能についてご紹介しました。犬の足跡をよく観察すると、肉球のほかにも爪の跡がついています。爪と肉球は快適に暮らすために必要な機能を持ち、犬にとってとても大事な体のパーツです。犬と暮らしている方は、是非とも大事に扱い、お出かけで足跡がついたら沢山愛でましょう。
関 ゆりな/ドッグライター
ビションフリーゼのココメロ(1歳)とのんびり暮らすフリーランスライター。ココメロの健康のため栄養満点の手作り食を作るべく、栄養学について勉強中。
長年犬を飼ってきた経験を元に、愛犬との生活がより充実できるような、愛犬家の皆様のためになる情報発信を目指します。