
犬の反抗期は、まるで人間の子どもを見ているようです。
しつけをしているときや、ご飯の時間などでも反抗期の瞬間を垣間見ることが出来ます。
それでは、犬の反抗期に見られる行動を解説します。
犬の反抗期に見られる行動としては、吠える・唸る・噛むという行動が見られます。
飼い主に対して要求をするように吠えたり、飼い主が手を近づけると唸ったり、軽く歯を当ててきたりすることも。
まさに人間の子どものようで、わがままを言っているようにも見えますよね。
しつけトレーニングの最中にもこういった行動をすることがあり、ここでしっかりとした対応をすることで、その後のしつけにも関わってくることがあります。
犬の反抗期は、人間の幼少期に見られる「イヤイヤ期」のような行動をとることがあります。
食事をとらなかったり、飼い主の言うことを聞かなくなったりし、飼い主さんをたくさん困らせてしまうでしょう。
ただし、ご飯を食べないからと言って、オヤツだけを与えるようなことはしないほうが良いでしょう。
愛犬が反抗期を迎える頃には「美味しい食べ物」を認識するようになりますので、食事をしないからと言ってオヤツを与えて過ぎてしまうと、さらに食事をしなくなってしまう可能性があります。
それでは、犬の反抗期はどれくらいの年齢で見られるのでしょうか? もちろん個体差はありますが、反抗期を迎える目安としての年齢をお教えします。
目安として、小型犬は生後4か月から半年、大型犬は生後1歳までに反抗期を迎えることが多く見られます。少し早めに感じるかもしれませんが、オスの場合は足をあげて排尿をするようになったら、メスは発情期を迎えたら反抗期が近いと考えて良さそうです。
犬に反抗期がきてしまったら、どのような対策をとれば良いのでしょうか? 反抗期を迎える年齢の犬は、ちょうどしつけや社会性を学ぶ時期でもあるため、間違った対応をするとその後の生活にも影響する可能性があります。それでは、犬が反抗期を迎えた際の対策方法についてご説明します。
犬の反抗期に対しては、何も反応を起こさないことが一番です。 犬に吠えられたり、唸られて飼い主が怯んでしまったら、犬との上下関係が逆転してしまうことに繋がります。 そのため、犬の反抗期は、ひたすら無視をすることをおすすめします。 無視をすることで、犬は「こんな態度をとっても無駄なんだ」と徐々に理解をしてくれるでしょう。
犬が反抗期を迎えたことにより、食事をとらないようになってしまったら、5分だけ放置をし、その後すぐに食器を片付けてしまいましょう。そうすることで、犬は「急いで食べないと食器を片付けられてしまう」と認識し、食事をしっかりとしてくれるようになるでしょう。
犬は、五感をフルに活用して、人間の表情を観察し、感情を読み取ろうとしています。
自分の行動に対して、少しでも人間が驚いたり怖がったりしてしまったら、犬は飼い主のことを自分よりも格下だと考えるようになってしまいます。
そのため、犬が反抗期を迎えた際は、叱ったり叩いたりすることはせずに「こんなことをしても飼い主は反応してくれない、喜んでくれない」と理解させるように促すことが大切です。少し寂しい気持ちになってしまうかもしれませんが、毅然とした態度で徹底的に無視を決めましょう。
南健汰/ドッグライター
大自然溢れる北海道でドッグトレーナーとして犬を訓練した経験を活かし、2012年より執筆活動を開始。ボーダーコリー2頭、サモエド2頭、猫2頭と暮らしている。犬との生活で大切にしているのは、犬も自分も思い切り楽しむこと。訓練士協会A級ライセンス保持。