大切な愛犬には1日でも元気で長生きしてほしい、それは多くの飼い主さんの願いかと思います。毎日の生活の中で、愛犬の健康の変化にいち早く気づけるのが飼い主さんです。
今回は愛犬の健康を守るために、日ごろからできる健康チェックの方法について詳しくご紹介します。
犬の場合は、どこかが痛むときや辛いときに言葉で伝えることができません。そして多くの動物がそうであるように、犬も本能で自分の体が弱っていることを見せないようにする動物です。野生時代の名残で、外敵から身を守る習性が残っているのでしょう。
そのため、症状が現れた時にはかなり悪化しているということも多く、日頃から小さな変化にも注意して見てあげる必要があります。毎日愛犬のそばで暮らしている飼い主さんだからこそ、愛犬のちょっとした変化にも気付いてあげられるはずです。
自宅での健康チェックはもちろんですが、定期的に動物病院で定期検診を受けることも大切です。
特に持病がない子の場合は、6歳くらいまでは年に1回、7歳くらいからは年に2回程度を目安にして下さい。
【定期検診の内容】
・問診
・体重測定
・血液検査
・尿と便の検査
・超音波検査
・レントゲン検査
・心電図
一般的な定期検診の内容は上記のようなものです。
定期検診を受けることで病気の早期発見に繋がるため、積極的に受けることをおすすめします。
病院での定期検診で問題がなかったら、次の検診まで飼い主さんがしっかり愛犬の健康チェックを行いましょう。
・目ヤニや涙やけ
目ヤニの量が増え、黄色っぽいものが出てきたら注意が必要です。細菌やウィルスに感染して結膜炎を起こしている可能性があります。または、角膜に傷がつくことで起こる角膜炎の可能性もあります。
・耳を痒がる
アレルギーや細菌感染が原因で外耳炎の可能性があります。首や耳の辺りを頻繁に掻いていたり、首を振る仕草が増えたときは注意しておきましょう。
・尿の量が多い
尿の量が多すぎる時は注意が必要です。尿路系の感染症や、糖尿病などが原因になっていることがあります。
・水を飲む量が多い
犬が水を大量に飲む時も注意が必要です。水の摂取量が極端に増える病気は意外に多く、何かの病気が原因になっている可能性もありますので早めの受診をおすすめします。
人間でもよく言われることですが、犬の場合も食欲が健康のバロメータです。
毎日残さず食べているドッグフードを食べない時は、特に気をつけてあげてください。但し、夏バテであったり、少し体調が思わしくないなど、犬にも食欲がない日もあります。食欲がなくても普段通り元気で、排泄物の量や回数、色などがいつもと変わりがなければ様子を見てあげても問題ありません。
食欲には問題なく元気そうでも、散歩に行きたがらない場合は、怪我や関節炎が疑われることもあります。歩き方がおかしくないか、足の裏や見えにくい箇所にケガをしていないかチェックしましょう。また、足の付け根の辺りを触られると痛がったり嫌がるような場合は、関節炎を起こしている疑いがあります。上記のような症状が見られる場合は、悪化しないよう早めに動物病院を受診するようにしてください。
日頃から、愛犬の様子をしっかり見てあげられるのは飼い主さんだけです。
おうちでのブラッシングや歯磨きと併せて、ゆっくりとマッサージなどをしながら健康チェックをしてあげるとよいですね。