magazine

ピーナッツ
食べもの

2020.09.27

犬はピーナッツを食べても大丈夫?適量・注意点と簡単レシピまとめ

いつでもどこでも手に入れられるピーナッツは、気軽に食べられるおやつ、おつまみとして私たち人間にとって身近な食品です。アメリカ製の犬用知育玩具にはピーナッツバターが付属品として付いていることもあり、アメリカでは犬が大好きな味として認識されています。そこで、知っておきたいのは犬に与えても大丈夫なピーナッツの量はどのぐらいなのか?また、ピーナッツの栄養素やアレルギーのことですね。今回は、犬にピーナッツを食べさせても大丈夫なのか、与える場合の目安量や注意点の他に、ピーナッツを使った美味しいレシピについてもご紹介します。

#ピーナッツ / #手作りご飯レシピ

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

この記事をシェアする

犬はピーナッツを食べても大丈夫!

犬 ピーナッツ

犬はピーナッツを食べても大丈夫ですが、まずはピーナッツとはどのような食材なのかを知っておきましょう。ピーナッツは、ナッツと名前につくことからアーモンドやピスタチオと同じ木の実の一種だと思っている方も多いのではないでしょうか?

英語のピーナッツは、pea=豆、nut=木の実で、木の実に似ている豆という意味があります。日本語では落花生と呼び、落ちた花から実がなることからこの名が付いています。ピーナッツは木になる実ではなく、マメ科ラッカセイ属に属している植物で、地中になる豆の一種となります。

食べさせ方・量に注意すれば犬はピーナッツを食べてもOK!

落花生の殻を取り、薄皮まで取った状態であれば、ふやかして柔らかくして、細かく刻んであげれば、ピーナッツは愛犬が食べても安全な食品です。ただし、大量に食べるのはNGで、アレルギーにも注意しなければなりません。

犬に与える前にチェック!ピーナッツの栄養素・成分とは?

犬 ピーナッツ

ピーナッツには、豊富なタンパク質と、ビタミンE、ビタミンB1などのビタミン類に加え、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルがたっぷり含まれています。また、ピーナッツの栄養成分の半分は、不飽和脂肪酸であるオレイン酸やリノール酸。ここでは、ピーナッツの栄養成分について解説します。

栄養素・成分1|注目の植物性脂肪オレイン酸とリノール酸

ピーナッツは、その成分の半分が植物性の脂肪です。中でも、ピーナッツに含まれている脂肪分の半分を占めるオレイン酸は、オリーブオイルの主成分としても知られています。また、リノール酸は、近年話題のオメガ3系脂肪酸で、亜麻仁オイルやえごまオイルに多く含まれている必須脂肪酸です。

栄養素・成分2|ピーナッツにはビタミン類が豊富

ピーナッツに含まれている栄養素で2番目に多いのがビタミンE。

ビタミンB3もピーナッツには多く含まれています。ビタミンB3はナイアシンとも呼ばれている成分で、エネルギーを作るために重要な栄養素です。ナイアシンが不足すると、イライラする、皮膚の状態が悪くなる、胃腸の調子が悪いなどの症状が現れます。ナイアシンは、セロトニンの合成にも役立つことが知られています。

栄養素・成分3|犬に取って必須のミネラル

ピーナッツには、ミネラルの一種であるマグネシウムとカルシウムが含まれています。

マグネシウムは、筋肉の収縮や神経の伝達に欠かせない成分で、歯や骨の構成成分ともなっています。 また、犬には欠かせない栄養成分カルシウムは、骨を丈夫にするほか、細胞間の情報伝達や神経刺激の伝達に役立つ栄養成分です。

犬にピーナッツを食べさせる際の注意点

犬 ピーナッツ

犬が大好きなピーナッツですが、100gあたり592kcalとかなりの高カロリー食品です。粒で換算すると、約100~110粒で約100gとなります。通常のドッグフードが100gあたり350~400kcalですから、小型犬の場合は1食分以上に該当します。そのため愛犬が欲しがるからといって、ピーナッツの与えすぎには注意が必要です。

犬にピーナッツを与える際の目安量

ピーナッツには脂肪分が多くカロリーが高いため、与えるときには注意が必要です。ピーナッツに限らず、犬におやつを与えるときには、食事量の10%以下を目安としたいもの。薄皮をむいたピーナッツ1粒が約6.5kcalと換算し、他のおやつを与えない場合にピーナッツの目安量をご紹介します。

ただし、ご紹介するのはあくまでも目安量の最大値です。与える場合は、犬の様子をよく観察しながら初めは少量から与えましょう。

・体重10kgの場合:約5~8粒
・体重20kgの場合:約10~13粒
・体重30kgの場合:約15~18粒

注意点1|消化不良に注意

粒状のピーナッツは丸のまま飲み込んでしまうことで、消化不良を起こすことがあります。ピーナッツを食べた後に、元気が無くなったり、お腹が膨れてきた場合には消化不良を起こしている可能性があります。しばらく時間が経っても症状が改善されない場合は、動物病院に連れて行くことをおすすめします。

犬にピーナッツを与えるときは、ペースト状になっている無糖のピーナッツバターや、殻や薄皮を取り除き細かく刻んでフードにトッピングする、ふやかして柔らかくするなどの工夫をしましょう。

注意点2|アレルギーに要注意

ピーナッツは人間にとってはアレルギー表示義務のある食材です。そのため、犬もピーナッツを食べた時に、アレルギー症状が出る可能性があります。特に、アレルギー体質であったり現在アレルギーを発症している犬には注意が必要です。健康な犬でもカラダを痒がる、吐く、下痢をする、目の周りや耳などの柔らかい部分が赤くなる、発疹が出るなどの症状が出たら、ピーナッツアレルギーの可能性があります。このような症状が出た場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

注意点3|タンパク質制限がある犬は要注意

ピーナッツは高タンパク低カロリーの食材です。ピーナッツに含まれているタンパク質は、アスパラギン酸、トリプトファンなどの良質なタンパク質。健康な犬にとっては問題がありませんが、腎臓病や糖尿病などを発症しタンパク質制限を指示されている場合は、与えないようにしましょう。

愛犬のためのピーナッツを使った手作りご飯レシピ

犬 ピーナッツ

栄養価が高く、犬が大好きなピーナッツは、なるべく消化吸収しやすい形にして与えたいもの。そこで犬の消化のことを考えた簡単に作れるピーナッツバターを使ったおすすめの手作りご飯レシピを3つご紹介します。

レシピ1|自家製ピーナッツバター

フードプロセッサーやミキサーなどがあれば想像以上に簡単にピーナッツバターが作れます。ピーナッツバターを作っておけば、クッキーやケーキなどいろいろな料理に応用できるので、ぜひ作ってみてください。

<材料>
・無塩ローストピーナッツ 100g

<作り方>
・ピーナッツをフードプロセッサー(ミキサーなど)に入れて脂分が出てくるまで攪拌する。
・ペースト状になったら完成。
*ピーナッツをオーブントースターやオーブンで5分ほどローストすると香ばしく仕上がります。
*ペースト状になったピーナッツバターにはちみつやメープルシロップを加えれば、飼い主にも美味しいピーナッツバターができます。

レシピ2|ピーナッツ豆腐(ジーマミー豆腐)

ピーナッツバターを使用して、沖縄の郷土料理ジーマミー豆腐風のおやつが作れます。少し高価ですが本葛粉を使えば、犬のカラダにも優しいおやつになります。暑い日や食欲のないときにおすすめです。

*葛は、お湯に溶かして飲むことで(葛湯)体を温める効果があることで知られています。また、粘り気のあるでんぷん質は、腸壁を保護し腸の働きを整えてくれます。下痢やお腹の調子の良くないときにもおすすめの食材です。

<材料>
・ピーナッツバター 50g
・豆乳(無調整のものがおすすめ)200ml
・葛粉 20g

<作り方>
・型を用意する。(金型の使用する時は濡らしておくと後で取り出しやすくなります)
・材料をすべて鍋に入れ、よく混ぜ合わせる。
・よく混ざったら、中火にかけ鍋底に沿わせるようにヘラを動かしながらとろみがつくまで煮詰めていく。
・とろみがついたら、型に流し冷やし固める。
*飼い主も一緒に食べられるレシピです。出来上がったピーナッツ豆腐に、醤油、みりん、だしで作ったタレなどをかけてください。

レシピ3|オートミールクッキー

オートミールはオーツ麦を加工した食品です。イギリスでは朝食のシリアル代わりに食べられているいわばイギリス人の国民食。栄養価が高く犬にもうれしいグルテンフリーの食材です。

<材料>
・ピーナッツバター 50g
・オートミール 50g
・卵 M1個

<作り方>
・オーブンを180度に予熱する。
・ピーナッツバターと卵をボウルに入れ、よく混ぜ合わせる。
・よく混ざったらオートミールを加え、丸めてのばす。
・天板にクッキングシート(アルミホイルなど)を敷き、丸めて伸ばしたクッキーを置く。
・オーブンに入れ、15分程度を目安に焼く。

愛犬にピーナッツを与えるならひと工夫してあげて

犬 ピーナッツ

アメリカでは、ピーナッツを使ったクッキーが犬のおやつとしてポピュラーです。また知育玩具で知られるコングが取り扱っているおやつにもピーナッツバターが使われていることからも、犬にとっては魅力的なおやつなのかもしれません。人間にも犬にとっても、小さい粒の中にカラダに良い成分がギュッと詰まったピーナッツ。あげすぎには注意が必要な食品となりますが、自然食品であるピーナッツをぜひおやつメニューに加えてみてはいかがでしょうか?

  • 公開日:

    2019.09.02

  • 更新日:

    2020.09.27

この記事をシェアする
ライター・監修者プロフィール
  • ライター:西村 百合子
  • ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士、犬の東洋医学生活管理士2級
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。