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2019.09.10

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柴犬の成犬と暮らすために知っておきたいポイント|子犬期との違いとは

縄文時代から日本人のパートナーとして重宝され、優秀な猟犬として活躍をしてきた「柴犬」は、日本を代表する犬種として天然記念物にも指定されています。知的な外観とエネルギッシュで賢い性質を持つ柴犬に魅了される方も多いですよね。一方で、特に成犬になってからの柴犬は「噛む犬」として不名誉な話題に上ることもしばしば。そこで、ここでは、成犬期の柴犬の傾向を探り、成犬の柴犬と暮らしていく上で必要な食事・しつけ・生活環境・注意点などを考えていきます。

#Lifestyle

Author :西村 百合子(ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士)

成犬になった柴犬はどんな性格?

柴犬 成犬

日本犬らしい凛々しい顔立ちと引き締まったカラダが特徴となる成犬の柴犬。噛む犬として不名誉な話題に上ることも多いことから、きつい性格の犬種だと思われがちですが、実は繊細な性格の持ち主です。特に成犬となってからは、信頼できる飼い主と1対1の色濃い関係を望み、多くの人から触られたり、見知らぬ人や犬と出会うことを得意としていません。

また、飼い主に忠実ながら、独立心旺盛で警戒心が強いことが成犬となった柴犬の特徴です。特に、ベタベタした関係が苦手なため、成犬の柴犬とは適度な距離を保つことが大切とされています。

柴犬は成犬になるとしつけが難しい?

柴犬 成犬

太古の昔から日本人のパートナーとして活躍してきた柴犬。しつけが難しい犬種であるとも言われていますが、成犬になってからでは遅いのでしょうか?柴犬のしつけのポイントについてご紹介します。

まずは子犬期にしっかりとしたしつけを

成犬になると飼い主に忠実ながら独立心が強くなる柴犬のしつけは、できるだけ子犬期からしっかりとした気構えを持ってトレーニングする必要があります。愛玩犬やコンパニオンドッグのように、人間と共存することを目的として誕生した犬種とは大きく異なり、飼い主がリーダーシップを発揮できないでいると問題犬へと発展してしまう可能性があります。

残念ながら、そのことが「しつけが入りにくい」犬種として評されているのです。柴犬のしつけは、成犬になる前にしっかりとしたリーダーシップを発揮し、誰がリーダーであるかをはっきりと認識できるように振る舞うことが大切です。

ストレスを溜めないことが重要

柴犬は、思った以上に運動量を必要とする犬種です。運動不足は、成犬の柴犬にとって大きなストレスとなります。ストレスが溜まることで、噛む、破壊するなどの問題行動を起こすことがありますので、最低でも1回の散歩には1時間程度を目安とし、しっかりストレス発散できる場を作ってあげましょう。また定期的に、思いっきり自由に走り回ることができる環境で運動させてあげると尚良しです。

柴犬を健康的な成犬に育てるための食事とは

柴犬 成犬

成犬になると太りやすいと言われている柴犬。柴犬に限らず、成犬になってからの肥満はあらゆる病気の原因になりかねません。愛犬がいつまでも健康で長生きできるよう、食事にも気を配るようにしましょう。

柴犬特有の食べ方の傾向とは

実は柴犬には特有の習性として、食べれるときにたくさん食べるという「食いだめ」の傾向があります。そのため、適量の食事で満腹の状態でも、与えられれば与えられただけご飯を食べてしまうことがあります。年齢に応じて、1日に与える食事量をしっかりと決め、おやつなどを与えすぎないようにすることが肥満を予防することにつながります。

柴犬には日本食が向いている?

日本人と長い間生活を共にしてきた柴犬には、魚や米など日本人の食生活を好む傾向が見られます。肉食中心のドッグフードや食事を食べている場合で、太ってきた・食が細くなったと感じることがあれば、魚や野菜を中心とした食生活に切り替えてみることもおすすめです。ただし、成犬に成長した柴犬は警戒心が強く、新しい食べ物に対しても警戒をする傾向が見られるため、少しずつ時間をかけてフードの切り替えをしていくことがポイントとなります。

成犬の柴犬に向いている生活環境とは

柴犬 成犬

猟犬として長い間生活してきた柴犬は、自分の落ち着く場所を作るために巣穴を掘る習性があります。そんな柴犬を室内で育てる上では、どのような点に配慮する必要があるのでしょうか?

安心できるスペース作りが必要

成犬の柴犬を室内で育てる場合には、安心できる自分の巣穴となるハウスを設置する必要があります。ハウスには、ある程度の広さを確保できるサークルがおすすめです。また、環境の変化が苦手な柴犬のために、家の中のあちこちにサークルを設置するのではなく、1か所にハウスを固定し、その場所に慣れさせることも必要です。特に、人との適度な距離感を好む柴犬のために、リビングの片隅など離れすぎず近づきすぎない距離にハウスを設置することで、柴犬が落ち着ける環境を作ることができます。

綺麗好きな柴犬のためにしてあげること

さらに、柴犬の性質の一つとしてあげられるのが「綺麗好き」であること。そこで、必要となるのがトイレスペースです。通常は、サークル内にトイレトレーなどを設置しますが、柴犬の場合には、生活スペース内のトイレでは排泄しない可能性が高いことで知られています。成犬の柴犬と室内で暮らすためには、生活スペースとは別にトイレスペースを設置した環境作りがポイントとなります。

成犬になった柴犬と暮らしていく上での注意点

柴犬 成犬

柴犬は、犬本来の気質を強く残している犬種です。賢く忠誠心が強い反面、見知らぬに人や犬・物に対しての警戒心が強く、ときには恐怖心から攻撃をしてくることもあります。成犬の柴犬と暮らしていくためには、根気強くしつけトレーニングをし、人間社会に適応できる犬に育てることが大切です。

また、集中力が長く続かないことも柴犬の特徴であるため、成犬になっても一気に教え込もうとはせず、少しずつゆっくり時間をかけて教えていくことも必要と言えるでしょう。

柴犬ならではの性質をよく理解してあげることが大切

柴犬 成犬

柴犬は、見た目とは裏腹に繊細で神経質な一面を持つ犬種です。特に、成犬となってからは頑固さが先に立ち、なかなかしつけが入らないこともあるかもしれません。成犬になって自己をしっかりと持つ柴犬と心地よく暮らしていくためには、子犬期のしっかりとしたしつけはもちろん、成犬になってからも継続して根気強くしつけを行うことがポイントとなります。人間社会で共存していくためのルールやマナーを教えることで、柴犬にとってもストレスの少ない毎日を送れることにつながりますので、ぜひ成犬になっても必要以上に甘やかすことはなく、適度な距離を保ちながら柴犬と良好な関係を築いていってください。

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