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犬種図鑑

2019.12.27

話題のアニマルセラピーって何?期待できる効果や資格について

アニマルセラピーは動物を介在して行うセラピー(療法)の総称で、様々な種類や効果があります。それぞれの方法に目的とする効果が異なるため、どの活動もしっかりとした知識が必要です。ここでは「アニマルセラピー」の基本的な情報、効果や資格についてご紹介します。

Author :docdog編集部(監修:みなみ愼子/名古屋ECO動物海洋専門学校非常勤講師)

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アニマルセラピーとは

アニマルセラピー

「アニマルセラピー」という言葉は、実は日本で生まれた造語です。「動物介在療法」「動物介在活動」「動物介在教育」の3つのセラピー(療法)に分類され、近年メディアでも注目されている療法です。日本のテレビで放送されるようなアニマルセラピーは、動物介在活動のことが多いです。

動物介在療法(AAT:AnimalAssistedTherapy)

動物介在療法は有資格者である医師や作業療法士、理学療法士などが主体となり行う活動で、治療目標の設定、治療計画の作成、活動後の評価を行います。補助療法であり、治療の一環として行われる活動です。この活動は、有資格者とハンドラーと動物のチームで行うチーム医療です。

動物介在活動(AAA:AnimalAssistedActiviy)

動物介在活動は、レクリエーションの一環として福祉施設や医療施設などで行われ、人のQOLの向上が目的です。この活動後には、心身に変化が見られる場合もあります。

動物介在教育(AAE:AnimalAssistedEducation)

動物介在教育は小学校などに動物を連れて訪問し、正しい動物との触れ合い方、命の大切さなどを学んでもらう活動です。この活動の目的は、教育です。そのため、教育目標を立てて行われます。教育目標がない場合は、動物介在教育ではなく動物介在活動になります。

アニマルセラピーの効果

アニマルセラピー

アニマルセラピーの効果としては、気分転換やモチベーションアップ、自尊心の育成などがあります。しかし、それぞれの活動による効果は多少異なります。

気分転換

アニマルセラピーを行うことで、孤独感が軽減したりストレスが解消されたりすることがあります。辛さや苦痛から意識を逸らす効果もが期待できます。一人でいるときや単調な生活を繰り返していると、内面の辛さに執着してしまいがちです。確かにそんなときに動物と触れ合い、温もりを感じることで、自分の内面の辛さから解放される機会を持つことができそうです。

モチベーションアップ

アニマルセラピーを行うことで、リハビリなどにも効果があるとして注目されています。途中で飽きてしまったり、できないと思い込んで進まないリハビリも動物と一緒ならモチベーションがアップし、意欲的に取り組みことができるようになります。

自尊心の育成

アニマルセラピーでは動物の世話を通して、自分に自信を持てるようになるという効果も期待できます。はじめは接し方が分からないという方もいますが、徐々に自ら、何を使って遊ぼう、どのおやつを与えようかなど考えて選び積極的に取り組むようになれる例が多いようです。常に動物がそばに寄り添い、自分が意思を持って行動することにより、自信を持ったり自尊心を育成することができるのがアニマルセラピーの効果のひとつです。

アニマルセラピーの資格

アニマルセラピー

アニマルセラピーは、国家が定めた公的な資格は必要ありません。活動に関する知識や、動物に関する知識などを学ぶことで、誰もがアニマルセラピストに挑戦することができます。アニマルセラピーの資格には、いくつかの民間資格があります。また、勉強のみならず、実際にボランティアを行っている組織の活動見学を行うなど、現場を見て知識を身につけるのも良いでしょう。

アニマルセラピーは人と動物が幸せであるための活動

アニマルセラピー

アニマルセラピーは人と動物が信頼し合い、お互いに幸せであるために行われる活動です。そのためには、人間だけでなく動物にも活動を通じて良い効果を与えることが大切です。活動中でも、お互いが我慢や無理をしていないか、リラックスできる空間で、しっかりと休息時間を取れているかなど配慮を忘れないことが重要です。

◎監修者プロフィール
みなみ 愼子

みなみ 愼子/名古屋ECO動物海洋専門学校非常勤講師 動物福祉・倫理学、ホリスティックケア・インストラクター

非常勤講師のほか、ペットマッサージやアロマテラピーの教室を開講しており、犬の保護施設でもペットマッサージのボランティア活動を実施中。一緒に暮らしている犬はロットワイラー、フレンチブルドッグ、MIX犬の3頭で、犬との伸びやかな暮らしを楽しみたいと思っています。

  • 公開日:

    2019.09.20

  • 更新日:

    2019.12.27

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